3月の心理学コラム 個人差の話① (担当:佐々木隆之)

2016/3/28 >> 役に立つ!!心理学コラム

個人差の話 ①

心理学を追究するときに,強く意識しなければならないのが個人差です.「人間とはこういうものだ」という一般性を知りたいと考えながら,「どのくらい個性の範囲があるのだろう」という個人差を見込まなければならないのです.私たちが何かを思い浮かべるときのイメージにも個人差があります.例えば,今の総理大臣の顔を思い浮かべる時,そのイメージの鮮明さは人によって異なっています.他の人も自分と同じ程度のイメージが頭に浮かんでいると思いがちですが,より鮮やかな人も,より不鮮明な人もいるのです.同様のことは,音のイメージにも当てはまり,音楽を思い浮かべるときの鮮明さは人によって違っています.さらに,音のイメージを思い浮かべたり操作したりすることが得意な人と,映像イメージの方が得意だという人がいます.人は,それぞれ違うイメージの世界に生きているのです.

写真は,この春に卒業したゼミの学生によるトリック写真です.この写真を見て,騙されやすい人と騙されにくい人がいるというのも,個人差です.

 

 

 

跳びます①

跳びます②

 

3月のリレーエッセイ (友野(聡)ゼミ1年 金子さん、川瀬さん)

2016/3/14 >> 在学生によるリレーエッセイ

みなさん、こんにちは。
実践ゼミ友野聡子班だった金子と川瀬です。
去年は、実践ゼミの活動で「まちなみに隠された心理を探る」と題して、まちなかの看板が人に与える心理を約半年間調査をしてきました。調べる内容や発表方法を自分たちだけで考えるのは初めてだったので、全員で試行錯誤しながら調査を進めてきました。身の回りにある気になる看板の写真を撮ってきたり、比較をするために仙台市と登米市に足を運んで資料を集めたりしました。そして、多くの人の前で自分たちが調べたことを発表しました。当日は緊張しましたが、来てくれたお客さんが真剣に聞いてくれたので、落ち着いて発表することができました。みんなで一つのものを作る大切さや、喜びを知ることができました。

長い春休みも終盤を迎えています。春休みはサークル活動をしたり、バイトをしたり、忙しい日々を送っています。
サークルでは、追いコン、サークル紹介、新入生歓迎会の準備をしています。私は同級生や先輩と一緒に新入生歓迎会に向けて制作をがんばっています。去年は先輩たちが私たちにいろいろなイベントを開催してくれました。今年は開催する側で大変なこともありますが、新入生に楽しんでもらえるように取り組んでいます。
バイトでは春休みに入り忙しくなってきましたが、お客さんからの「ありがとう」の言葉に日々励まされています。バイト先の友達ともより親密になりとても充実した毎日を過ごしています。
来年は2年生になり、勉強との両立がより大変になりますが頑張っていきたいです。

 

閖上住民の方との交流会&活動報告会を行いました(閖上プロジェクト)

2016/3/10 >> イベント報告

2月22日(月)に,美田園第一団地集会所にて,閖上住民の方との交流会&活動報告会を行いました。

参加者は,美田園第一団地の閖上住民の方々,本学の学生,関東学院大学の学生でした。本学科からは2年生6名が参加しました。

まず,震災体験やその後の生活,今の課題点,これからのことなどについて自治会長さんからお話を伺いました。

その後,タラ鍋を囲んで交流しました。タラ鍋は,閖上の方々に作り方を教わりながら作りました。また,まんじゅう焼きもテーブルの上のカセットコンロで挑戦。どんな食文化があったのか,どんな暮らしぶりだったのかをいろいろと伺うことができました。

楽しく食卓を囲んだ後は,学生たちが本年度の閖上プロジェクトの活動報告をし,閖上の方々からコメントをいただきました。

最後に,現地を案内していただきながら,震災当時の様子に加え,復興に向かう閖上の今についてお話を伺いました。

仮設住宅にお住まいの閖上の方々に直接話をうかがい、閖上プロジェクト活動の目的や意義についての考えを深めることができました。


(木野記)

 

2月の心理行動科学科

2016/2/29 >> 今月の心理行動科学科

2/8に仙台では氷点下3.9度を記録し、今期最低気温を更新しました。

2/8-2/12 藤野秀則先生の連続講義「安全管理の心理学」が開講されました。

2/16 P-ナビで前回も大好評だった「ヘアメイクセミナー」が行われました。セミナー後ひとりひとりにヘアメイクアドバイスを頂きました。

2/21 東北電力グリーンプラザのアクアホールでMG-Pスクエアを開催しました。

授業の枠組みから離れ、1年生から4年生までの全ての在学生及び教員の中から希望者が自由に研究成果を展示発表しました。

パネル発表から体験できるものまで、それぞれの発表に来場された方も興味深く耳を傾け、自由に感想を述べてくださいました。ありがとうございました。

2/22-2/28 名取イオンモールでポスター展「閖上ってどんな町?」を行いました。

 

2015年度木野ゼミ『卒業研究』における研究成果

2016/2/28 >> 学生による実践研究成果

2015年度の木野ゼミ『卒業研究』の成果から,2016年2月21日に東北電力グリーンプラザ アクアホール(電力ビル1階)で開催した「MG-Pスクエア」において報告したポスター資料を以下に掲載します。

 

● 発表1 ●

自己紹介で「人見知りなんですがよろしくお願いします」というのはなぜ?(pdf: 約305KB)

・発表者: 竹林利紗・平塚早姫・藤井美雪

・概要:

入学時の自己紹介の際に「人見知りなんですがよろしくお願いします」と挨拶をきくことがしばしばあります。そんな挨拶に違和感を覚えた3人が、人見知りの人が自己紹介で人見知りであると伝えるのは、なぜなのかを研究しようと考えました。具体的には,人見知り宣言の有無により,①受け手の抱く印象とその後の援助行動に与える効果が異なるのか,②受け手自身が人見知りかどうかによって、この効果が異なるのかについて,実験により検討しました。

 

● 発表2 ●

引き受けたくない依頼をどう断る?―上手に断る能力とは―(pdf: 約472KB)

・発表者: 後藤ゆかり・山本亜由・吉田智菜

・概要:

人から何かの手伝いを頼まれたとき,断りにくいな,と思いながらも,最終的には依頼を断ることがあります。どんな断り方をすれば,相手との関係を壊さずに済むだろうか? そんな疑問から,依頼をされた時,わたしたちはどのような断り方をしているのかについて,①依頼者の立場(先輩・後輩)と,②情動コンピテンス(感情機能に関する自己効力感)を考慮して,検討しました。