Archive for 4月, 2014
4月の心理行動科学科
2014/4/30 >> 今月の心理行動科学科
4月4日入学式。心理行動科学科は57名の新入生を迎えました。入学式後の学科懇談ではクラス委員他のすべての委員を立候補で決めることができました。
学内でのガイダンスを経て4月7日、8日には秋保でオリエンテーションキャンプを行いました。時間割作成や、一人1分の自己紹介、2年生の先輩との時間、くじ引きで席を決める夕食、宿泊先へのバスの中の語らいを通してクラスの親睦を深めました。
4月9日から授業開始。教室や事務の場所がわからなくなったら学生便覧を利用しましょう!
4月の心理学コラム 猫になりたい(担当:友野聡子)
2014/4/7 >> 役に立つ!!心理学コラム
私事ではございますが、結婚により油尾から友野に姓が変わりました。今後は友野聡子として教育・研究活動に励みます。そのあたりの心理学的な話はまた後日にできれば幸いです。
さて、以前のコラムに引き続き、今回も猫の話をします。
猫好きな方は、一度は「猫になりたい」と思った瞬間があるのではないでしょうか。かく言う私も、何度、猫になりたいと思ったかわかりません。猫になって一日中ひなたぼっこをし、寝て起きてごはんを食べてまた寝て、ときどき出かけて野に咲く花の香りをかぎ、あくせく働く人間を見て「あー猫になって良かった」と思うのです。
しかし、もしこの妄想が現実になったらどうなるでしょうか。おそらく、どこかで物足りなさを感じ、人間に戻って少しでも刺激ある生活を送りたくなるはずです。このことは、心理学の有名な実験「感覚遮断実験」からも示唆されています(詳細は大橋先生のコラムをご参照ください)。人間は刺激を求める生き物なのです。
さらに言うと、人間は他人と比較をする生き物なのです。他者との比較を「社会的比較」と言います。この写真を見てください。とあるお店で見つけた色紙です。
この色紙を見ていると、他人(&他猫、他犬etc…)と比較をすることがにゃんともなんとも滑稽に思えてしまいます。
人生の中で辛い瞬間はいくらでもあり、猫になりたいと思うことはたくさんあるでしょう。しかし、猫の生活が刺激のない生活だとすればそれは苦しいでしょうし、他人と比較して良いところをうらやむばかりで自分が成長できずにいるのはもったいないことでしょう。他人の芝の青さも認めつつ、「これだけ刺激ある生活が送れるなんて幸運だ」と、自分の芝も青く思えるようになりたいものですね。