Archive for 9月, 2018
【高校生のための心理学講座】を開催しました
2018/9/25 >> イベント報告
9月22日(土)に、東北大学川内南キャンパスの教室をお借りして、「高校生のための心理学講座」(主催:日本心理学会)を企画・開催しました。
午前中はあいにくの雨でしたが、心理学に関心のある高校生50名以上に加え、高校の先生方、保護者の皆さん、他大学の学生さん、一般の方々と多数の方にご来場いただきました。県内のみならず、秋田、岩手、山形、福島など、他県からもお越しいただきました。
50分の講座を5つと長丁場でしたが、来場者の皆さんには終始熱心にお話を聞いていただきました。
高校生の皆さんには、心理学を身近に感じていただき、これからの進路について考えるきっかけにしていただけたようで大変うれしく思います。
心理行動科学科では、これからも高校生の皆さんや一般市民の方に、心理学に触れていただく様々な機会を設けていきます。お時間がありましたら、是非お立ち寄りください。
(木野記)
9月のリレーエッセイ(木野ゼミ3年 佐々木さん)
2018/9/18 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは、木野ゼミ3年の佐々木です。
今年の夏は記録的な猛暑となり、残暑も厳しいのかと思えば、秋雨前線の影響で少し過ごしやすくなりました。布団大好き人間としては、気温が下がって布団を被って寝られるようになったのでうれしく思います。
話は変わりますが、私たちの学科では大学院進学希望者向けの特別指導があります。2年次は「心理学文献講読」という授業科目なのですが、3年次以降は自主勉強会となります。佐々木先生のご指導の下、主に英語で書かれた心理学の教科書を読むなどする、英語の読解に力を入れた勉強会です。
私は2年生の時から授業に参加し、当初は一文すらまともに読めない状態でしたが、今では何となく意味はつかめる程度にまでなりました。この勉強会に参加したおかげで少し自信がつき、3年次前期のゼミの文献講読では英語の論文を選択して、発表することに挑戦しました。
端的にいうと大苦戦しました・・・。
英語の独特な言い回し、未知の専門用語、そして文章量!
一緒に勉強会に参加している仲間とペアで挑みましたが、翻訳は難航しました・・・。1ヶ月以上かけて、コツコツと一通り全訳してみたものの、理解しきれない部分が残り、最後は木野先生にほとんどを助けていただきました。力不足を痛感した苦い思い出ですが、学ぶ部分も多くありました! これもひとつの経験として、これからますます勉強を深めていきたいと思います。
9月の心理学コラム:行動を誘発する”もの” (担当:森康浩)
2018/9/10 >> 役に立つ!!心理学コラム
皆さん。下の写真のような状況に出くわしたとしたら、どのように行動しますか?
これはエスカレーターを降りたすぐ直後に、フロアーの部分に足跡が書かれているというものです。
足跡の向きに従って歩いて行きますか?
エスカレーターを降りる際に足下に注意を向けるので視界に入りやすいですし、足跡を目でたどって、その先にあるものを見て、移動することを決めると思います。
私たちの身の回りには、いろいろな形のものやいろいろな配置のものがあります。
ここまで話してきたものには、アフォーダンスという名前がついています。
アフォーダンスとはGibson(1979)が提唱したものであり、生活環境の中に存在するものの形状や材質といった特徴から行動が誘発されることを指しています。
例えば、取っ手つきのコーヒーカップを持つ際に、多くの人が取っ手を持って飲み物を飲むと思います。誰かが「取っ手を持たなければいけないんだよ」ということを教えてくれたわけではありませんが、そのような行動を人はします。また、小さいときに横断歩道の白い部分から落ちないように渡ったことがあるともいます。これもアフォーダンスです。
皆さんの日常の中にどのくらいアフォーダンスがあるか探して見てください。
8月の心理行動科学科
2018/9/1 >> 今月の心理行動科学科
8月1日仙台で観測史上最高の37.3度を記録しました。
大学は8月4日が授業最終日でした。
8月5日は夏のオープンキャンパスが開かれました。心理行動科学科は学科紹介と、大橋先生の「ヒューマンエラーを心理学で防ぐ」と木野先生の「心理学で学ぶ感情のコントロール」の模擬授業、学生による実践活動報告「義援金を寄付する心理in 2017」が行われました。学科懇談会場では、心の動揺を読み取る心スキャナー、鏡を見ながら絵を描く鏡映描写器を用意し、心理学の世界を体験していただきました。
8月16、17日には青森市の観光物産館アスパムで、「仙台と東京。どこが違う?どこが同じ?」を、8月25、26日には福島市のMAX福島で「イベントの時って人はどんな行動しているの?」を昨年度の1年生による研究の一部「miniココロサイコロ」として発表しました。
8月19日には3年生全員と2、4年生の希望者が心理学検定を受検しました。(8月4日に学科で対策講座を開きました。)結果発表が楽しみですね。
8月28日、29日に辻本先生による「文化心理学」の講義が毎日1校時から5校時行われました。
8月28日にはAO入試の一次試験が行われました。
8月の心理学コラム:アジア競技大会ダイアリー(担当:工藤敏巳)
2018/9/1 >> 役に立つ!!心理学コラム
毎回、学科のエッセイを書くにあたり、何を書くか悩みます。今回は先月から開催されたアジア競技大会(ソフトテニス競技)に選手団と帯同しているので、その時々で思ったこと、感じたことについて綴ってみたいと思います。
8月24日(出発日)
宮城学院発の夕方のバスに乗車し、仙台駅に向かう。
17時30分発の新幹線で上野駅に向かう。金曜日の夕方からか、普通指定席が取れず、ちょっとリッチな気分でグリーン席。しかし、ここもほぼ満席。
堀江モンさんみたいな方がいるといけないので、いきなり後ろを振り向かず、リクライニングを倒してみる。確かに、いちいち後ろの方に確認してシートを倒す必要もないが、それに腹をたてるのもどうかと思う。
JR上野駅から京成線乗換まで少しだけ歩くので面倒くさい。雨が降っていないといいが。東京駅から成田エクスプレスに乗ろうとしても、総武線の乗り口は遠いので結局は同じだろうか。
大学を卒業してから上野駅には寄る機会がほとんどない。10年くらい前に京成線に乗車した記憶があったが、今とほとんど変わっていない印象だ。
学生時代には、40年も前には、筑波大学の宿舎に帰るにはJR常磐線で荒川沖駅下車したので、東京に行く時には必ず上野駅を経由したので、懐かしい。
日本ソフトテニス連盟が用意してくれたホテルに宿泊し、明日は8時に成田空港に集合です。ここ2、3日、ゲーム解析のコード作りを頑張っていたので眼の疲労がハンパない。明日、遅刻しないといいが。
8月25日
ジャカルタでパレンバン行き便の出発待ち。
成田空港第二ターミナルでは、アジア大会専用カウンターが設けられており、すんなり手続きが完了した。
陸上競技の短距離が始まるらしく、桐生選手に遭遇。報道陣の取材を受けていた。カヌーの選手団も同じ便で、知り合いのカヌーチームのトレーナーに「メダリストも来ているの?」と聞いたら聞こえなかったのか「?」と返答。結局ナマ羽根田選手に会えずに残念でした。競技会場が同じなので、スケジュールをチェックし見に行こうと思う。
7時間の機内で同じ姿勢を取り続けると回復が大変なので、選手たちは時々機内は立って過ごしている。コンディショニングには気を使う。
8月26日
昨晩、0時にホテル到着なのに、朝は6時出発でした。まぁいつものことです。
対戦国の練習を撮影し分析する。午後は会場から市内のスーパーマーケットまでモノレールを使って、買い出し。選手用の日本食の食材を買う。キャベツとかじゃがいもとか。何でもお好み焼きを作るらしい。グリコーゲンローディングです。下痢を起こしたら一大事なので食事には気を遣う。トレーナーが炊事をして、いろいろ献立を考えているようだ。
パレンバンのモノレールは出来たばかりで大勢の一般客で混雑していた。乗車客をプラットホームにあげず、改札口で待たせるシステム。確かに子供達には転落の可能性があるので、いいシステムだと思う。しかし、30分間隔だからなせる技で、山手線ではできない。
夕方、対戦国が練習しなかったので少し時間が出来た。テニスセンターの隣の会場でスポーツクライミングをやっていたので、それを視察した。これが面白い。
8月27日
ホテルで朝食。出発時間を昨日より30分遅らせたので、朝食がとれるようになった。
8月28日
本日は、シングルス。予選からQuarterFinalまで。
帰りのモノレール最終に乗り遅れ、急遽、タクシーでホテルへ。幸い、駅にアジア大会のボランティアの方がいたのでタクシーをよんでもらえたからよかったが、パレンバンでタクシーを見つけるのは至難の技だと思う。だいたいホテルの住所すら知らない。
8月29日
今朝も昨日に続いて5時半出発。シングルスの準決勝、決勝。ジングルスは最大の山場、こういう時は、監督、スタッフ、選手はいつも無口。必要最低限の会話に緊張感が漂う。午後からはミックスダブルス予選が始まる。
8月30日
毎朝、監督スタッフに飲んでもらおうとコーヒーを入れて会場に行く。今日も。
ゆっくりしてもらいたいのと、カフェインを入れて眠気を追い払うためである。しかし、もはやスタッフの疲労はピークに達しているようでカフェインなんかは効かないようだ。
Twitterを見ると、結果や映像がたくさんアップされている。確かに人より早くアップすればアクセス数が増えるのだろう。しかし、そうした情報の即時性よりも情報に付加価値を与えることの方が重要に思える。つまり、情報に関して意見や考えを述べる。その方が読んでいて興味が湧く。
また、情報に偏りがある。日本に関する情報が圧倒的に多く海外情報が少ない。
9月1日
団体戦決勝。男子は惜しくも韓国に負けてしまいましたが、女子が韓国に勝ち、金メダルを獲得しました。しかし、ホッとしている暇はありません。見つかった課題に取り組んで、前進していきたいと思います。
明日は帰国です。ホテルにバスタブがなかったので、帰国したら湯船ゆっくり浸かりたいですね。