4月の心理学コラム:心とパフォーマンス(担当:近藤みどり)
2026/4/13 >> 役に立つ!!心理学コラム
はじめまして。4月に着任しました近藤みどりです。スポーツ心理学を専門としています。この道を志したのは、子育てが一段落してからのこと。それまでは子どもと過ごす時間を大切にしながら、テニスコーチとして活動していました。競技をしていた頃からメンタルには関心がありましたが、コーチ研修で出会ったスポーツ心理学の先生の講義に背中を押され、大学院進学を決めました。当時は、まさか大学教員になるとは思ってもいませんでした。人生は本当にわからないものです。
大学院修了後は、オリンピック・パラリンピックをはじめ、日本代表アスリートの支援機関で心理サポートと研究に携わってきました。昨今、アスリートのメンタルヘルスへの注目が世界的に高まっています。ハイパフォーマンスの現場で持続的に成長し、最大限のパフォーマンスを発揮するためには、心身のウェルビーイングを支える仕組みが欠かせません。 昨年の国際スポーツ心理学会では、こうした視点から新たな概念モデルについて発表しました。
スポーツ心理学は、単に「試合で結果を出す」ためだけの学問ではありません。パフォーマンスとウェルビーイング、そして自分らしい人生をどう両立させるかを考える学問です。 心理行動科学科では、理論とスポーツ現場での実践をつなぎながら、「人が自分らしく力を発揮するとはどういうことか」を、みなさんと共に考えていければと思っています。
3月の心理行動科学科
2026/3/30 >> 今月の心理行動科学科
2025年度最後の更新です。
3月11日、東日本大震災から15年が経ちました。何事も無く1日を過ごせたことに改めて感謝しました。
3月18日に学位記授与式の予行演習を行いました。4年生は久しぶりに登校し、ガウン・博士帽を受け取りました。卒業前講座では、社会人スタートを目前にし、社会人になる前に知っておきたいポイントを講師の方から学びました。「他のどこでも受けられない講座を卒業前のタイミングで受けられて有意義でした」「社会に出る不安が和らいだ」との声が多くとても好評でした。
3月19日は4年生の皆さんにとっては最終登校日です。雨予報でしたが当日は無事に晴れ、学生たちは袴姿やガウンを着用して外での記念撮影も楽しんでいました。大学講堂で学位記授与式が執り行われました。その後の受賞式にて、浅野ゼミ4年の江川さん菅野さん成田さんが2025年度学長賞(社会貢献賞)を表彰しました。クラス懇談会では、クラス担任の森先生から学位記を一人一人に手渡しし、残惜しそうに恩師や友人と最後の時間を過ごす姿が見られました。名春からは社会人。卒業生の多様な分野での今後のご活躍を楽しみにしています!
3月28日には2025年度最後のオープンキャンパスが行われました。浅野先生と森先生による学科紹介や友野先生、宮下先生による模擬授業を実施しました。今回も多くの高校生のみなさんや保護者の方にご来場いただきました。小ホールでは、実践研究報告や個別相談コーナーを実施しました。次回のオープンキャンパスは6月14日です。ぜひお待ちしております。
いよいよ来月は新年度を迎えます。新年度に向け、体調に気を付けてお過ごしください。
3月の心理学コラム:卒業式(担当:友野隆成)
2026/3/23 >> 役に立つ!!心理学コラム
2026年3月19日(木)に,本学の学位記授与式(卒業式)が執り行われました。我々大学教員は送り出す側として,大学の卒業式が毎年この時期の恒例行事となっているのですが,卒業を迎える学生の皆さんは,そのほとんどが送り出される側として唯一の経験となります。普段あまり気にも留めていなかったのですが,ちょうど私のコラム執筆担当時期と卒業式が重なったため,卒業を迎える学生の皆さんがどのような心境になるのか気になり,卒業式にまつわる心理学の研究を調べてみました。
Larsen et al. (2021) によると,「意味のある終わり」である卒業式が学生時代の良い思い出を振り返らせ,卒業を迎える学生に喜びの感情を喚起させるようです。但し,それは単に喜びだけではなく,切なさを伴う混合感情として発生するようでした。これまでの学生生活を振り返り,無事卒業できた喜びと,友人たちと別れる寂しさや卒業後への進路に対する不安などが混在し,何とも言語化しにくい感情状態になるということなのでしょう。
本学科を巣立つ皆さんも,上記と同じような混合感情を感じているかもしれません。今後のご活躍を祈念するとともに,またいつでも大学に戻ってきてくださいね。ご卒業おめでとうございます!
文献
Larsen, J. T., Hershfield, H. E., Cazares, J. L., Hogan, C. L., & Carstensen, L. L. (2021). Meaningful endings and mixed emotions: The double-edged sword of reminiscence on good times. Emotion, 21(8), 1650–1659. https://doi.org/10.1037/emo0001011
2月の心理行動科学科
2026/2/28 >> 今月の心理行動科学科
まだまだ寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
大学は1月末で授業は終了しましたが、2月上旬は補講と連講を実施しました。
4日(水)・5日(木)にA日程一般入学試験が行われました。青森、山形などの地方会場においても無事に実施されました。
7日(土)に電力ビル1Fのグリーンプラザにて、第13回MG-Pスクエアを開催しました。1年生から4年生の中から有志で研究成果を発表しました。今年度は、過去最大の計64題もの研究発表が行われ、通りがかった一般の方や入学を控えた高校生など、多くの方々にお聞きいただきました。ご来場者いただいた皆様、有難うございました!
20日(金)に合格者の集いが行われました。参加した高校生の皆さんは本学科の学生と一緒にグループワークを行い、交流を深めていました。
来月はいよいよ卒業式です。4年生の皆さんは学生生活も残りわずかとなりました。思い残すことのないように、残りの期間も充実した日々を過ごしてくださいね。
前回7月のコラムにおいては、2025年3月に卒業した犯罪心理学ゼミ1期生の卒業研究「命の大切さを学ぶ教室~京都アニメーション事件被害者等による心情伝達~」について御紹介いたしました。なお、同講演会を宮城県警察と協働で2025年10月11日(土)に本学大学祭においても開催しましたので、HPを参照願います。
さて、今回も卒業研究に関する情報をお知らせします。内容は、闇バイトの抑止です。注目したのは、大学生のSNS上における対人関係です。理由は、若年者がSNS上でのやり取りから、面識のない加害者(リクルーター)から「特技を生かせる」などと誘われ、特殊詐欺等闇バイトに巻き込まれないようにするためです。同研究は、「閲覧のみ」、「他愛のない会話」、「個人情報の開示」及び「深刻な悩み相談」をしているSNS上の相手から、闇バイトを誘われた際の危惧感が異なるかについて調査しました。結果、「深刻な悩み相談」をしている相手から闇バイトを誘われると、他の関係性よりも、危惧感が低くなることが明らかとなりました。つまり、大学生等の若年者は、SNS上において親密な関係、すなわち絶大なる信頼を向けた相手からの誘いであるため、自ずと危惧感が減少し、ひいては加担してしまうことが推察されました。その防止策は、今までの啓発文である「遭ったことのない知人」に加えて
「SNS上で信頼している相手」
「SNS上で悩みを相談している相手」
が闇バイトの加害者であるという心理教育が急務と考えられます。
犯罪被害者等を出さないためには、あらゆる角度から闇バイトへの加担を防ぐことが、必要です。
それでは、またこのコラムでお会いできることを楽しみにしております。
上記詳細については、以下に筆者が取りまとめた論文がございますので御参照願います。
https://www.mgu.ac.jp/miyagaku_cms/wp-content/uploads/2026/02/141_P89.pdf







