Archive for 2月, 2012

2月の心理行動科学科

2012/2/28 >> 今月の心理行動科学科

1月末から2月はじめまでに副手室に提出するレポートが最大8件ありました。提出締め切りまでの期間、副手室にはレポート回収の棚が科目別に積み重なり、年度末恒例の風景となっています。

2/14高田利武先生の退職記念講演会が行なわれました。自他ともに認める鉄道マニアの先生らしく「鉄道心理学」と題しての講演は多くの卒業生も駆けつけ、話し手も、聞き手も終始笑顔の会となりました。

2月のリレーエッセイ(木野ゼミ4年有路望美さん、浅野裕美さん)

2012/2/20 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは(*^^*)
2月エッセイ担当の木野ゼミの有路と浅野です。

寒波が続き寒い日々ですね。
4年生は卒業論文もテストも終わり、最後の春休みを満喫中です。

私たちの春休みの最初は「木野ゼミ飲み会」で始まりました。
なかなか飲み会をする機会がなかったので、みんなで面白く楽しく飲めたことは最高の思い出になりました。


飲み会は、しゃぶしゃぶの食べ放題だったのですが、肉や野菜を豪快に鍋に入れていくメンバーの姿は、さすが木野ゼミメンツ!!という感じでした(笑)
また、普段大学ではあまり出来ない個人的なことも含め、先生といろいろ話したり、今だから言える卒論の取り組みのときの話をしたり……
そして最後には、お世話になった木野先生へのサプライズも成功して、記念写真を撮って、とても楽しい時間を過ごしました!

3月に卒業し、4月からは皆それぞれの道を歩きますが、この大学で過ごした4年間の思い出を大切にし、新しいスタートを切りたいと思います。

2月の心理学コラム(担当:高田利武)

2012/2/10 >> 役に立つ!!心理学コラム

「甘え」と別れ

日本人の心のあり方を解き明かす鍵概念の1つである「甘え」(土居,
1971)は、母親と共生する乳児の感情に由来するもので、他者と情緒的に一体化しようとする心理です。人間は本来、一人一人が個別の存在であることを考えるなら、「甘え」は自他の分離の事実それ自体を心理的に否定しようとするものです。
個々人が独自の存在である以上、それぞれが別の道を歩むことによる「別れ」は、仮令どんなに親密な間柄であろうとも必然だと言えます。これは私の偏見に過ぎませんが、「甘え」の心理が濃厚である日本人にとって、「別れと言えば昔よりこの人の世の常なるを…」という具合に、「別れ」はとりわけ情緒をくすぐるのかも知れません。
さて、例によって鉄道ですが、私は写真のような2つの線路が分かれる情景に心惹かれます。分岐駅から一緒に走ってきた列車が、ここでそれぞれ別の目的地に向かう様子が、人生での別れにも通じるように思えるからです。1960年代、秋田駅を午前8時10分に同時発車した2本の特急が、分岐点で互いに別れを惜しむように警笛を鳴らし、一方(つばさ)は奥羽本線を上野へ、もう一方(白鳥)は羽越本線で大阪へ向かう様子は、鉄道ファンの間で有名でした。
ところで私こと、心理行動科学科の発足以来5年間、皆さんとともに走ってきましたが、この3月でお別れです。皆さんは右側の本線を未来に向かって驀進して下さい。私は左の支線で山奥へ向かいます。では皆さんさようなら。随分ご機嫌よう。