Archive for 12月, 2024
12月の心理行動科学科
2024/12/23 >> その他, 今月の心理行動科学科
12月の本学は、イルミネーションやクリスマスツリーで敷地内が彩られています。校内のツリーと共に友達と写真を撮るなど、学生のみなさんもこの季節ならではの大学の雰囲気を楽しんでいるようです。
さて、今月の本学科では12月7日(土)に「試験に受かるための心理学講座」を開催ました。 この講座では、異なる専門をもつ3人の心理学者が、認知心理学・経営心理学・社会心理学というそれぞれの専門の立場から、人生の中で何度も直面する「試験」にフォーカスを当ててお話をしました。
12月13日(金)には宮城県警察科学捜査研究所からゲスト講師をお招きして、科捜研講演会を開催しました。
また、12月14日(土)には総合型選抜Ⅱ期試験を実施し、無事に終わることができました。
本日、12月23日(月)で年内授業は終わりますが、今月の4年生は卒業論文の研究や執筆作業で忙しく過ごしています。本学科の卒業論文は文章を執筆するだけでなく、実験などを通して得た結果を分析して書き上げます。1月下旬の卒論発表会まで4年生は気が抜けませんが、みなさん一生懸命頑張っており、いよいよラストスパートです。
今年も残すところあと僅かになりました。みなさん、寒い日が続きますがお体に気を付けてよいお年をお迎えください。
12月のリレーエッセイ(木野ゼミ4年・長澤歩未さん)
2024/12/16 >> 在学生によるリレーエッセイ
「私たち女性の健康について」
こんにちは。木野ゼミ4年の長澤です。
12月4日に学科講演会「女性特有のがんをどう防ぎ、どう早めに発見するか」に参加しました。ゲスト講師は、中川記念 ちか子女性クリニック院長・岡村智佳子医師で、子宮頸がんとはどのようなものか、原因ウイルス、予防方法についてなど、詳しく、わかりやすくお話していただきました。
子宮頸がんは20~40代の女性に多いがんで、発症率は20代から増加するそうです。予防する方法は2つあり、ワクチン接種と検診です。私は現在ちょうどHPVワクチンを接種しています。来年の2月に3回目を接種予定でしたので、このタイミングでお話を聞くことができて本当によかったです。
私はこのワクチンに関する理解に差があることを問題視しています。過去に様々な副作用が報道されたことで、HPVワクチンは危険なんだ!と思って接種していない方が多いように感じられます。もちろん、ワクチン接種は個人の自由意思が尊重されます。しかし、正しい知識がない状態で恐怖心や嫌悪感だけから判断をすることは危険だと考えます。私たちの身体に関わることなのでなおさらです。
ネットにはたくさんの情報が存在し、その情報を手軽に見られることにはメリットもデメリットもあります。子宮頸がん以外にも共通しますが、信頼できる情報元から正しい情報を得て、最終的な判断をするのは自分自身なのだということを大切にしたいです。
お話を聞きながら、適切な年齢から子宮頸がんについて平等に教育される機会があるべきなのではないか、とも考えました。今回の企画は、宮城県対がん協会にお勤めの学科OGからのご提案で実現した企画ということでしたが、学生のうちから女性の健康について深く知る場が与えられているのは、女子大学の強みでもあると思います。
これからさらに寒い日が続きますが、皆様もどうぞお体に気をつけてお過ごしください。
12月の心理コラム:他職種から多職種協働による犯罪被害者等支援(担当:浅野晴哉)
2024/12/5 >> 役に立つ!!心理学コラム
毎年、11月25日から12月1日までは犯罪被害者週間です。私は犯罪心理学ゼミ生5人と11月25日仙台駅において宮城県警察主催の犯罪被害者等支援広報啓発に参加いたしました。他に参加した団体は、(公社)みやぎ被害者支援センター、宮城県、仙台市、蔵王町、登米市、女川町であり、産官学の協働により県民に犯罪被害者等の実情を理解していただき、支援が促進されるようお声を掛け、リーフレットなどを手交しました。また、同駅ステンドグラス前では、交通事故などで家族を失った御遺族が中心となり亡くなられた方の等身大のオブジェを展示する「生命のメッセージ展」が開催され、一層犯罪被害者等支援の気運が高まりました。同展を開催された方ともお話ができ、とても有意義な時間を共有でき、さらに学生が広報啓発に一翼を担う機会をいただき、宮城県警察を始めとする関係機関の方々に感謝申し上げます。これらについては本学社会連携課HP及び河北新報11月26日朝刊に掲載されております。
同広報啓発には宮城県鉄道警察隊木村隊長も参加なされました。同木村隊長は私が県警在職中に困難を抱えた際には適切かつ明確に歩む道を導いてくださった上司です。隊長の信条は「不平・不満は弱者の論理」です。この言葉のとおりどのような仕事に対しても真摯に取り組まれ、その姿勢から多くを学ばせていただいたおかげで、現場においては警察官と心理職という他職種協働が実現できました。さらに、今回は広報啓発を協働でき、同活動終了後に隊長の御厚意により、隊長室で学生と共に歓談しました。学生にとっては現場を実際に見て体験できる貴重な経験となり、木村隊長以下隊員の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
さて、私は心理職であるため隊長を始めとする警察官との協働は、他職種協働と言えます。犯罪被害者等の視点に立つと、警察官、検察官、弁護士、地方公共団体及び民間支援団体等多くの専門家との協働、いわゆる多職種協働が必要になります。まさに今回の広報啓発活動は産官学多職種協働でした。今後とも犯罪被害者等支援における多職種協働に微力ながら尽力したいと考えております。
それでは、またこのコラムでお会いできることを楽しみにしております。