Archive for 2月, 2019

2018年度『心理行動セミナーII』木野ゼミにおける研究実践

2019/2/28 >> 学生による実践研究成果

2018年度の『心理行動セミナーII』(2年次必修)において,木野ゼミでは、先行研究になぞらえて「ほめ日記」の効果を検証する研究に取り組みました。
■タイトル:「ほめ日記」の効果を明らかにする ―自信向上・ストレス低減効果の検証―
■概要: 下田・平井(2017)による「ほめ日記が主観的幸福感などの ウェルビーイングに与える影響」という研究論文をよみ、この研究をベースに、少しだけ自分たちのオリジナリティを加えた研究を実践しました。
[目的]2週間のほめ日記実践により、自尊感情、自分自身をほめられると思うところの記述個数、心理的ストレス反応が変化するかどうかを、日記に取り組まない場合(統制群)と比較検討しました。
[結果]ほめ日記実施により、①自尊感情の向上、②ほめ個数の増加傾向、③ 不安・不確実感の低下を確認しました。
[今後の課題]日記実施期間、効果の持続性、一般化可能性などの課題が考えられました。
[研究実践から学んだこと]データの扱いについて考えを深めたり、協働や議論の重要さを改めて実感しました。
■研究成果報告会:2019年2月17日にエルパーク仙台で開催した「MG-Pスクエア」において報告しました。3月26日のオープンキャンパスでの発表も予定しています。
■ 報告資料:発表で使用した資料はこちらからダウンロードいただけます(pdf: 約730KB)

キャリア支援企画(11)「就活ヘア・メイクセミナー」を開催しました

2019/2/26 >> イベント報告

本格的に就活が始まる3月を目前に、2月25日(月)のPナビ!では、毎年恒例となった3年生向けの「就活ヘア・メイクセミナー」を行いました。講師はスタイリスト歴20年の泉清香さん(ヘアサロン「シュエットヘア(chouette hair)」経営)です。

今年は、学生たちからの事前の質問に、一つ一つお答えいただく形で、就活時の髪型、メイクのポイントを詳しくお話いただきました。また、パーソナルカラーについてのお話をいただき、自分にあった色合いや見せたいイメージをどうつくるかについても解説していただきました。

講義後の個別相談は、今年も長蛇の列でした。眉毛の相談は多く、プロの美容師さんに描いてもらって、魅力がアップしたのを友だちからほめられたり、自分でも納得・満足の様子でした。

また一つ自信を持って就活に取り組む準備が進んだことと思います。次回セミナーは、28日、合同説明会への参加についてです。学科スタッフ一同、3月からの学生たちの就職活動を心から応援しています!

記事のフルバーションはこちらからご覧ください。

(木野記)

2月のリレーエッセイ(木野ゼミ2年 渋谷美月さん)

2019/2/19 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは。木野ゼミ2年の渋谷です。
テストも終わり春休み。ホッとしているところです。同時にあっという間に学生生活の折り返しを迎えようとしており、時の速さを感じる今日この頃です。
さて、私たち木野ゼミでは、この1年間、書籍や研究論文を読みながら感情心理学に関する学びを深めてきました。また、後期には「ほめ日記」の効果を調べる先行研究にヒントを得て、3班に分かれてグループ研究も実践しました。計画立案、仮説設定、分析、考察と進めていく中で、最初にしっかり計画を立てることが内容の濃い研究へとつながると気づき、分析では今年学んだ「心理統計法概説」や「心理統計法実習」の知識が活用でき、復習にもなると感じました。各班の研究成果はゼミの最終回で発表し、他の班がどのように研究を進めたかを興味深く聴く良い機会となりました。
17日には、エルパーク仙台で行われた学科の公開発表会(MG-Pスクエア)で、ゼミでの成果を発表しました。一般の方々に私たちの研究成果を聴いていただく機会があることはとても嬉しいことです。オープンキャンパスや大学祭など、心理学や学科に関心を持って下さる方々との関わりを今後も大切にしていきたいと思います。
4月からは3年生! 卒論や就職についても少しずつ考えていかなくてはなりません。就職に関しては大学で行われる企業の方を招いてのセミナーやインターンシップにも積極的に参加し、卒論に関しては今回のゼミ研究で学んだ研究の進め方を基に、簡潔にポイントを押え分かりやすくまとめることを意識して良いものが書けるよう、3年での学びを大切にしていきたいです。

MG-Pスクエアでの発表の様子

2月の心理学コラム(担当:佐々木隆之)

2019/2/12 >> 役に立つ!!心理学コラム

目と耳の関係
「百聞は一見に如かず」ということわざがあります.百回聞くよりも一回見る方が確かだという意味ですが,目と耳の関係をよく表しています.見えるものと聞こえることが食い違っているとき,われわれは見えるものに頼る傾向があります.これを「視覚優位」と呼びます.視覚優位の代表的な例が,「腹話術効果」です.腹話術で,声は腹話術師の口から出ていますが,人形の口から出ているように感じられます.いっこく堂さんのような神業では,人間の口は全く動かず,人形の口が動くので,動いている口に音声の方向が引き寄せられるのです.パペットマペットさんの場合,口元だけでなく顔全体を隠してしまっていますが,それでも目をつぶれば人形の口ではなく人間の口から声が出ていることがわかります.
心理学の実験では,話している顔の映像の口と音が出ている音源の方向が10度違っても,口から音が出ているように聞こえる,つまり映像優位という結果となっています.20度違うとさすがに口から出ているようには聞こえなくなります.これは,実験室の中でのことであり,疑いを持って判断した結果です.日常生活では,映像に引き寄せられる効果はもっと大きいものです.例えば,大きな教室で,スピーカが横にあっても,先生の声は先生の口から聞こえるように感じられるのです.
このように,空間的な判断は視覚優位となっていますが,時間的な側面は,聴覚優位となる場合があります.ダブルフラッシュ錯覚がその代表的な例です.短いフラッシュが1回光るとき,短い音が2回提示されると,フラッシュも2回点滅したように感じられるという錯覚現象です.音に光が引き寄せられています.耳もやればできるということで,がんばっています.
4年生は1月中旬に卒論を提出し,社会に出る前の最後の学生生活を過ごしています.毎年この時期の思うことですが,卒業しても社会の荒波に負けず活躍してほしいと願っています.

卒業生と食事に行ったら,ドルチェの皿に,シェフが宮城学院の校章を描いてくれました.  感激!‼

卒業生と食事に行ったら,ドルチェの皿に,シェフが宮城学院の校章を描いてくれました.  感激!‼

1月の心理行動科学科

2019/2/1 >> 今月の心理行動科学科

2019年が明けました。皆さんにとって良い年になりますように。

大学は1月5日から授業を開始しました。

1月16日は卒業論文の提出締切日です。4年生は提出後、休む間もなく1月26日の卒論発表会に向けて資料作成や発表練習を行います。

1月中に4年間使用したロッカーの鍵を返却し、学位記授与式の文書が学内に掲示され、学生生活の終わりを実感します。

この月は期末試験、レポート提出と1,2,3年生にとっても忙しい時期です。

来月2月17日はエルパークギャラリーホールにおいて学科企画MG-Pスクエアが開催されます。どうぞお楽しみに。