Archive for 10月, 2013

大学祭2013…あなたをお・も・て・なっしー!

2013/10/17 >> 学生委員通信

こんにちは!
大学祭学科企画代表の官野です。

今週末(19、20日)はいよいよ大学祭です!
今年も心理行動科学科は「ココロミル」を出店します!
昨年から大人気のブース「性格診断」「ストレスチェック」に加え、新ブース「ストループ~文字に惑わされないで!~」も仲間入りし、さらにパワーアップ!昨年よりもっともっと楽しんでいただけること間違いなしです☆

たくさんのご来場お待ちしております!

10月の心理学コラム 自分の名前の認識にまつわる心理学~動物の心からヒトの心を考える~(担当:油尾聡子)

2013/10/9 >> 役に立つ!!心理学コラム

動物は自分の名前を認識できているのでしょうか。

私が毎日通るある場所には、3日に一回くらいの頻度で現れる猫がいます。その猫を見かけるようになってから、私は勝手に「にゃんたろう」と名前をつけてその猫を呼んでいました。そう呼ぶと、その猫はみゃーみゃー鳴いてくれます。その反応から、私は「そうかそうか君はにゃんたろうって言うんだね」などと勝手に解釈し、会話(?)を楽しんでいました。ところがある日、首輪にその猫の名前が書かれていることに気づきました。見てみると、そこには「にゃんごろう」と書かれているではありませんか!彼が鳴いていたのは、一字違いで自分の名前を呼ばれていると誤認したからなのか、「惜しいよ」と教えてくれていたからなのか、はたまた特に意味もなく鳴いていただけなのか、真相は定かではありません。

猫が自分の名前を認識しているかどうかはわかりませんが、動物の中でもチンパンジーは、自分の名前を認識できている可能性が以下の研究で指摘されています。林原類人猿研究センターで実施された研究によると、チンパンジーに自分の名前を聞かせると、自分以外の名前を聞かされたときに比べ、Ncと呼ばれる脳の部位の活動が変化したとのことです(Ueno, Hirata, Fuwa, Sugama, Kusunoki, Matsuda, Fukushima, Hiraki, Tomonaga, & Hasegawa, 2010)。

では、もう少し話を広げて、ヒトに関してはどうかを考えてみましょう。ヒトは2歳頃から鏡に映った自分を指して自分の名前を言えるようになります(Bertenthal & Fischer, 1978)。自分の名前を言語化できるようになるのが2歳頃ということですから、自分の名前が呼ばれていることを認識できるのはもっと早い時期かもしれません。これだけ発達の早期でヒトが自分の名前を認識できるのは、それだけヒトが他者との相互作用を重視しているからでしょう。

今回は、動物の心からヒトの心について考えてみました。私の専門の社会心理学では、主に成人を研究対象として、人が他者や社会といかに相互作用するかを研究しています。しかし、心理学では成人に限らず、子どもや動物、高齢者の心にも焦点を当てます。さまざまな対象に宿る心を考えると、今回のように何かヒントが得られるかもしれません。

写真は、本コラムのネタ提供にご協力いただいた「にゃんごろう」さんです(にゃんのため、いや、念のため、写真をぼかし気味にしています)。

引用文献

  • Bertenthal, B., & Fischer, K. W. (1978). Development of self-recognition in the infant. Developmental Psychology, 14, 44-50.
  • Ueno, A., Hirata, S., Fuwa, K., Sugama, K., Kusunoki, K., Matsuda, G., Fukushima, H., Hiraki, K., Tomonaga, M., & Hasegawa, T. (2010). Brain activity in an awake chimpanzee in response to the sound of her own name. Biology Letters, 6, 311-313.

3年生が言語力検定を受検しました

2013/10/7 >> イベント報告

心理行動科学科の3年生が10/5(土)に言語力検定2級を受検しました。
学科で団体受検を申請し、学内で検定を実施しました。

本学科では、大学での学びの成果を大学外の基準でも確認するため、
3年次になると言語力検定と心理学検定を受検します。
いずれの検定も、3年生の受検料は学科負担です。

では、本学科での学びの成果とはどのようなものでしょうか。
心理行動科学科では、心理学の学びを通して、科学的思考力と表現力を身につけていきます。
心理学の研究では、研究目的に従って実験や調査を実施し、その結果を図表にまとめて説明し、考察します。
このようにしてまとめられた論文や報告書などを的確に読み解き、議論し、
さらには自分でもこうした研究に取り組み、レポートを書く中で、
これらの力を高めていく、というのが本学科での学びの成果の一つです。

この学びの成果を確認するために、
「読み、書き、考え、伝える力」を測定する言語力検定で3年次の秋に力試しをします。

これらの力は、卒業論文作成時や就職活動など今後の学生生活でも必要ですが、
卒業後の社会生活をより豊かなものにしていくためにも大切なものです。

受検後の3年生の感想からは、言語力検定を受検したことで
さらに学習意欲が高まった様子もうかがえました。

以下、簡単にご紹介します。
「今後、本や論文を読むときに役立ちそうだと思った。本をたくさん読んでもっと読解力をつけたい。」
「就活の試験でも読解力・表現力を問われることがあるので、やって良かった。」

3年生のみなさん、ひとまずはお疲れ様でした! そして今後も一緒に力を磨いていきましょう!

(油尾記)

学科独自の「卒業後の進路決定支援事業」スタート

2013/10/4 >> イベント報告

心理行動科学科では学科在学生の卒業後の進路決定を支援するための事業を10月より開始します。これは心理行動科学会が主催し,外部の専門機関(キャリアプランニング株式会社)および本学の就職支援室と連携して行う事業です。

10月~3月 まで毎週木曜日の午後にキャリアプランニングの方に来ていただき,本学科の学生の進路決定のために,個別相談や面接指導,講義をしていただきます。そのキックオフ講義を10月3日(木曜日)に開催しました。講師は桑名暢先生(キャリアプランニング株式会社 代表取締役)です。

進路決定に向けてこれから本格的に活動を始める3年生に,2年生も加え,約100名が参加しました。講義は,まず学生たちが就職活動について聞きたいことを黒板に書き込み,それに答えていただくという形で進められました。

「正直自分がどんな仕事をしたらいいかわからない」「書類審査で企業はどこをみているか」など44個もの質問が出てきましたが,一つ一つ丁寧 にお答えいただきました。
「就職都市伝説」についても見解をはっきりとお話いただき,力強いお話に学生たちは引き込まれていきました。

3年生からは「ただ不安だったけど不安が少しなくなった」「意識が高まった」「いまさら聞くに聞けなかったことが聞けてよかった」「またいろいろ聞きたくなった」などの感想が,2年生からは「視野が広がった」「今後の学生生活をどう過ごせばよいのか何となくわかった」などの感想が寄せられました。

2年生にも3年生にも有意義な時間だったようです。今後の講義も楽しみです。

(木野記)

9月の心理行動科学科

2013/10/2 >> 今月の心理行動科学科

9月20日から後期授業が始まりました。

9/28(土)午後は秋のオープンキャンパス。

学科企画は夏のオープンキャンパスでも好評だった「視覚イリュージョン」と、「無意識を科学する」の発表です。

教室では木野先生の「心理学って、なんだろう?」と友野先生の「不安と性格の心理学」の模擬授業が行われました。

学科ブース学科ブース模擬授業模擬授業

2013年度後期から、学科として3,4年生の就職を支援する活動が始まります。

心理行動科学科は一年次の研究発表や、ゼミを通してコミュニケーション力、データ分析力、PCスキルを身につけ、卒業後の進学、就職に向けても、様々なサポートを行っています。