Archive for 2月, 2025

2月の心理行動科学科

2025/2/28 >> その他, 今月の心理行動科学科

まだまだ寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

大学は1月末で授業は終了しましたが、2月は補講、連講を実施しました。

2月3・4日にA日程一般入学試験が行われました。秋田、山形などの地方会場においても無事に実施されました。

2月8日に電力ビル1Fのグリーンプラザで第12回MG-Pスクエアを開催しました。1年生から4年生までの全ての在学生及び教員の中から希望者が自由に研究成果を展示発表しました。

今年度は、過去最大の計63題もの研究発表が行われ、様々な心理学の分野で発表を行いました。発表を聞きに100名以上の来場者の皆様にお越しいただきました。有難うございました!

高校生や心理学を知らない方にとっても、分かりやすいような発表の工夫を行う姿が見られ、心理行動科学科ならではの「実践」を通しての学びとなりました。

2月21日に早期合格者の集いが行われました。参加したみなさんは上級生と一緒にグループワークを行い、交流を深めていました。

2月の心理コラム:ヒス構文 (担当:木野和代)

2025/2/14 >> 役に立つ!!心理学コラム

先月実施された大学入学共通テストの国語の問題で「ヒス構文」が登場した、とテスト終了後にSNSで話題になっていました。ヒス構文ということばは初めて聞きましたが、問題文の中の該当部分のやりとりを見る限りでは、「交流分析」における「ゲーム」にあたるのではないかと思いました。
「交流分析」は、精神科医エリック・バーンが創始した心理療法です。簡単で親しみやすいことから、精神分析の口語版ともいわれています。交流分析は、3つの欲求理論と4つの分析理論からなりますが、後者の一つが「ゲーム分析」です。「ゲーム」は簡単にいうと対人関係の中で繰り返される悪い癖のことで、会話を交わしているお互いの間に不快な感情が残るのが特徴の一つです。

代表的なゲームの例として「はい、でもゲーム」があります。これは、 相手に相談を持ちかけておきながら、相手からの提案に対し、「はい、でも」と言って反論を続けるパターンを繰り返すものです。そして、結局は、相手に無力感を抱かせることになります。このような会話を日常で見聞きした経験があるのではないでしょうか。では、ゲームに気がついたらどうしたらよいでしょうか? ゲームが行われているときは、「大人の自我状態」が働いてない状態にありますので、これを働かせることを意識したり、いつもの交流パターンを変えてみたりなどが考えられますが、詳しくは交流分析の理論について知っていただいてからがよさそうです。交流分析については、また機会があれば取り上げてみたいと思います。

 

毎年10月の大学祭における学科企画「ココロミル」で実施している性格診断では宮城学院式のエゴグラム(MEG)を体験していただいています。エゴグラムは交流分析の構造分析に使われるものです。

2月のリレーエッセイ (瀧澤ゼミ2年・大谷早紀さん)

2025/2/13 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは!瀧澤ゼミ2年の大谷早紀です。後期の授業が終わり、春休みに入りましたね。皆さんはどんな計画を立てていますか?私はぜひ本を読むことをお勧めしたいと思います。

去年の年末、私はインフルエンザにかかり、楽しみにしていた予定がすべてキャンセルになってしまいました。退屈していたとき、姉に勧められて朝井リョウさんのエッセイ集『時をかけるゆとり』という本を読みました。読書が超苦手な私でしたが、その本が驚くほど面白く、笑いが止まりませんでした。

それをきっかけに、読書を通じていろいろな世界観に触れる楽しさに目覚めました。心理学の視点から考えれば、本を読むことは「他者の視点」を疑似体験する貴重な手段だと思います。例えば、登場人物の感情や行動に共感したり、なぜその選択をしたのかを考えたりすることで、日常の人間関係を見直すきっかけにもなります。「考えるために本を読め」という言葉がありますが、本を読むことで得られる発見は、自分を深め、他者を理解する助けになると実感しています。

この春休み、まだ予定が決まっていない方は、ぜひ読書を通じて新しい視点を得てみてください。寒い日が続きますが、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。