Archive for 4月, 2021

4月の心理行動科学科

2021/4/30 >> 今月の心理行動科学科

新年度のガイダンスは新型コロナウイルスの影響で対面での実施は中止となり、2年生以上の在学生はオンラインで実施しました。
4月7日新入生ガイダンスが行われました。心理行動科学科は72名の新入生を迎えました。学科の先生方と初対面をし、その日のうちにクラス委員などの役員が決まりました。
4月12日授業開始。
4月23日には学友会総会がオンラインで開催されました。
新入生にとっては、あっという間の1ヶ月だったのではないでしょうか。

4月のリレーエッセイ(友野ゼミ4年 遠藤萌さん)

2021/4/28 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは。4年友野ゼミの遠藤萌です。

コロナ禍になって1年が過ぎましたが、みなさんはweb会議ツールでのコミュニケーションにはもう慣れたでしょうか。私達のゼミでもZoomを活用して卒業論文の研究計画案の発表を進めているところです。私も先日、4年生になって初めてZoomで発表をしました。かなり緊張しましたが、段々とPCの前で話をするコツも掴めてきたような気がします。

最近、遠隔授業になってから休み時間の何気ない会話が大切な時間だったことに気付きました。私の場合、授業の前の休み時間や終わった後に友達と話すことが授業を受けるための良いウォーミングアップやクールダウンになっていたのかもしれません。遠隔でも友達とは話せますが、やはりweb会議ツールや通話アプリを使って時間を合わせて話すのと、大学に行き、会ってから話始めるのとでは、気楽さも違うと思います。しかし、友達が自粛期間中に買ったカリンバという楽器の演奏を聞けたときなど、自宅にいながら会話できることで良い思い出になったこともたくさんありました。今後も慣れなくて不便なこともあるかもしれませんが、どこかプラスの面を見つけて前向きに過ごしていきたいです。

4月の心理学コラム:世界的アイドル✖️ユング心理学(担当:千葉)

2021/4/12 >> 役に立つ!!心理学コラム

 こんにちは。4月から本学科の教員として着任しました千葉陽子です。どうぞよろしくお願いします。今回は自己紹介を兼ねて心理学のお話をしようと思います。仙台生まれ仙台育ちで、物心ついた時から競技をしていました。競技に自身の全てをかけて専心する中で、高い緊張場面やプレッシャー下では、「自分を隠せない」ことにある時気づきました。メンタルが弱いとか強いとかの一括りにしてしまえばそれまでですが、自分の性格や心理的課題がそういった場面で露呈するのです。「究極に追い込まれたときにその人の本質が分かる」とはよくいったものです。いろいろ思うことがあり(これについて詳しく語り始めると日が暮れそうですので…)、この世界に足を踏み入れました。大学院では「スポーツ臨床心理学」の第一人者である先生の研究室に所属し、ユング心理学を拠って立つ理論としたアスリートの心の深いところについて学びました。
 私は最近知ったのですが、2年ほど前にこの「ユング」があるジャンルで話題になりました。韓国の世界的人気アイドルBTS(防弾少年団)が、「ユング心の地図*」という本をコンセプトにしたアルバムをリリースしたのです。韓国では大きな注目を集め、本書はベストセラーランキング入りとなったようです。アルバムリリースに伴い、メンバーもユングについて学んだと聞きます。日本では絶版となっていましたが、これを機に復刊しました。アルバムの中には「シャドウ」や「ペルソナ」といったユングと関係の深い概念が散りばめられています。トップに上り詰めてスポットライトを浴びれば浴びるほど、その影は深くなっていく。そんなことをアスリートと重ねながら思い耽りました。アイドルはその時代を映す鏡といえるかと思います。その時代に生きる人たちの心を惹きつける彼らは、きっと時代の何かを象徴していると考えられます。私はARMY(BTSファンのことをこう呼ぶそうです)ではありませんが、世界的アイドルグループが本書(心の深層)をコンセプトにアルバムを作成したことに小さな感動を覚え、意味を感じずにはいられませんでした。興味を持たれた方は、PVなどをみるだけでもユングの一部を垣間見ることができますので、是非。

*マレイ・スタイン 入江良平(訳)(2019). ユング 心の地図 新装版 青土社