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7月の心理学コラム:犯罪心理学ゼミ生における社会貢献活動(担当:浅野晴哉)
2025/7/14 >> 役に立つ!!心理学コラム
本年3月、犯罪心理学ゼミ1期生が卒業いたしました。第1期生は、「問題行動」「非行」、「闇バイト」、「犯罪被害者等支援」に関する卒業研究に邁進いただき、現ゼミ生への良き刺激となりした。そこで、今回は本ゼミ生による社会貢献活動を御紹介します。
本年6月2日、宮城県警察が仙台大学において開催した講演において、第1期生の卒業研究にて作成した犯罪被害者等支援に関する教材を活用いただきました。教材名は、「命の大切さを学ぶ教室」です。直接学生が犯罪被害者の方の心理に配慮した面接により作成し、聴講者の「自己肯定感」「生きる意思」などが統計的に高くなるなど命を大切にする効果が実証された教材です。なお、この講演会には本教材作成者の第1期生(2024年度卒)が参加し、県警の方と共に、犯罪が生む影響の大きさを知ってほしいと受講学生へ強く訴えました。
同月17日、宮城県警察が宮城県庁1階ロビーで開催した犯罪被害者等支援広報啓発活動において、現ゼミ生が、司会・進行、交通事故遺族の手記の朗読、県民の方のご案内など、幅広く活動し、同イベントを支えました。交通事故により息子さんを喪失なされたお母さまの手記をゼミ生が朗読すると、聴講なさった県民の方の中には目に涙を浮かべていらっしゃる方もおられ、犯罪が与える影響そして今この場で生きていることの素晴らしさを伝えるものとなりました。
これらの活動は、「心の健康に関する教育及び情報提供」(公認心理師法第2条)及び「臨床心理的地域援助」(臨床心理士資格審査規定第11条)と考えられます。つまり、犯罪被害者等の方々の御協力から作成した教材により、その心情をお伝えすることで、犯罪被害者等支援の促進及び自他の命の大切さを振り返る機会になるためです。
さて、現ゼミ生は、10月に開催される本学学園祭において、「命の大切さを学ぶ教室」を開催することを検討しております。学外の方も聴講可能になります。ぜひ犯罪被害者等支援及び命について共に考えてみる機会にいたしましょう。
上記詳細については、本学社会連携課HP
https://news.mgu.ac.jp/support/news/3388.html
https://news.mgu.ac.jp/support/news/3395.html
及び読売新聞6月21日及び同新聞7月1日朝刊に掲載されております。
それでは、またこのコラムでお会いできることを楽しみにしております。
- 6月2日の開催状況
- 6月17日の開催状況