Archive for 5月, 2010

5月のリレーエッセイ(佐々木ゼミ3年:菅原彩さん他)

2010/5/27 >> 在学生によるリレーエッセイ

私たちは佐々木ゼミの3年生です。

佐々木先生を含め心理行動科学科の先生たちは、とても個性的で面白い方々がたくさんいます。特に、佐々木先生は優しくてのんびりした感じの癒し系の先生です。

佐々木先生のゼミでは、視・聴覚に関わる色々な先行研究や先生が行った実験を知ることができます。実際に実験に参加して、自分たちでレポートを書いたりすることもあります。
ただ話を聞いているだけだと眠くなるという人も、佐々木先生なら飽きたり眠くなったりすることはないと思います。多分(笑)。時々心地よすぎて眠くなります。時々。

宮城学院女子大学の心理行動科学科では、よくイメージされるような心理学から、「これも心理学?」といいたくなるようなマニアックな部門まで学べる楽しい学科です。興味をもってもらえたら嬉しいと思います。

ここから菅原が担当します。
5月14日、新入生歓迎スポーツ大会が行われました。

このスポーツ大会に毎年心理行動科学科の1年生が出場していて、白熱した試合を見せてくれます。今年の1年生もみんなで声を出し合いながら、競技出場者・応援ともに一丸となっていました^^

みんなで1つのことに向かって協力するっていいなぁと、スポーツ大会が行われるたびに感じます。今回はお手伝いという形での参加でしたが、すごく楽しめた1日でした。

参加したみなさん、お疲れ様でした!

5月の心理学コラム(担当:木野和代)

2010/5/27 >> 役に立つ!!心理学コラム

 

映画で学ぶ心理学(1)

『12人の優しい日本人』という映画をご存知ですか。私が好きな作品の一つです。
「もし日本に陪審員制度があったら」という設定で,ある男性の死が殺人か事故か,被告人の殺意をめぐり12人の陪審員が激論を交わします。この議論の過程がとても面白いのです。外見で人を判断したり,個人的な問題を投影したり…。コメディですのでデフォルメされていますが,他者の内面的な特徴や心理過程を私たちがどのように捉えようとするのかがよくわかります。このような過程は、心理学では対人認知の問題として扱われています。
また,目撃証言と事実をつないで現場の状況を推論していくところは見所です。目撃証言の信憑性について考えるには記憶に関する知識が役立ちます。心理学は多くの実験に基づいて記憶のメカニズムを明らかにしてきました(詳しくはいずれコラムに登場するかも!?)。

裁判員制度がスタートして1年。裁判員制度は陪審員制度とは異なりますが,この映画は裁判において人の心がどのように働くのかを考える一つの材料となりうるように思います。そんなことも考えながら12人の行動を観察すると,単なるコメディとして以上に作品をたのしめるかもしれません。興味をもたれた方,一度観てみてはどうでしょうか。