2016年度『心理行動実践セミナー』木野ゼミにおける研究成果

2017/2/18 >> 学生による実践研究成果

2016年度の『心理行動実践セミナー』(1年次必修)において,木野ゼミでは仙台市地下鉄の利用者マナーを研究しました。

タイトル仙台市地下鉄をより快適に ― 利用者マナーを通して ―

概要 2015年12月に開業してから半年後,東西線の利用者数は開業前の需要予測の6割と報じられました(河北新報6月5日)。利用者を増やすには,快適な車内空間を維持することも大切なのでは?と考え,仙台市交通局の取り組みをインタビューし,利用者マナーについても調べました。迷惑な行為は予想より多いのか少ないのか?新しい東西線と開業後30年近い南北線で利用者の行動は違うのか?など,延べ22,000人の利用者の行動観察と県民約500人へのアンケート結果から明らかにしました。研究目的と結果の概要は以下のとおりです。

[目的]延べ22,000人の利用者行動の観察により、車内行動・迷惑行為の実態を探る。宮城県民500人近くにアンケート調査を実施し、利用者のマナー意識を探る。
[結果] 仙台市地下鉄での迷惑行為は5%程度で多くはない。 東西線と南北線では、東西線の方が大声で会話する人の率が高い。迷惑だと思わない行動ほど、行っている人も多い。
[まとめ]地下鉄車内での迷惑行為の背景には、環境要因と利用者意識の両面があると考えられた(結果②は環境要因、結果③は利用者要因)。地下鉄は近距離移動の手段であるので、個人個人のちょっとした心がけで環境維持はしやすいのではないか。今後利用者増が期待される仙台市地下鉄の車内空間をより快適に保つためには、共通のマナー意識をもつことが必要である。

研究成果報告会2016年11月23日にAER 2F アトリウムで開催した「ココロサイコロ2016」,2017年2月19日に東北電力グリーンプラザ アクアホール(電力ビル1階)で開催した「MG-Pスクエア」において報告しました。2017年度はオープンキャンパスや東北他県での発表を予定しています。

報告資料発表で使用した資料はこちらからダウンロードいただけます(pdf: 約1900KB)。

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