5月のリレーエッセイ (友野ゼミ3年・髙橋美羽さん)
2025/5/15 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは!友野ゼミ3年の髙橋美羽です。
最近は寒暖差が激しい日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?5月も終盤となり、もうすぐ梅雨入りかも…と思いながら過ごしています。
私は現在、「学内ワークスタディ」というものに挑戦しています。これは、主に1、2年生の授業でPC操作のサポートをしたり、副手さんのお手伝いをしたりする仕事です。授業をよりスムーズに受けられるように、教室内でサポート役を担うことになります。
私自身、人に何かを「教える」という経験はこれまでほとんどなく、どんな言葉遣いや教え方をすれば良いか、日々試行錯誤しながら授業のサポートをしています。まだ完璧にサポートするのは難しいですが、友人と協力し合いながら頑張っています!また授業のサポートを通じて、自分自身の知識の確認や、新しい気づきも多く、PC操作の知識をさらに深めることが出来ているように感じています。
初めての経験ばかりで戸惑うこともありますが、同じくらいやりがいも感じています。今後もこの活動を通して、伝える力や対応力を身につけていきたいです。
5月の心理学コラム:ミニチュア寿司に感動(担当:瀧澤純)
2025/5/15 >> 役に立つ!!心理学コラム
卵のお寿司の上に、ミニチュアサイズの卵のお寿司が!
この写真、家族で行った秋田県の回転寿司で撮影しました。娘(1歳)のために注文した卵のにぎり寿司に、このミニチュア寿司が付いてきました。初めての来店でこのサプライズ。感動してしまいました。
ここで考えたのは、「自分がなぜミニチュア寿司に感動したのか?」ということです。
最初に思ったのは、「人は普段より小さくなると感動するのでは」です。でも、大きいお寿司がおまけでついてきても感動できそうだから、小さくなった=感動ではなさそう。ただ、「職人さんの器用さに感動した」という意味では、小さいことが必要だったかもしれない。次に考えたのは、「職人さんが手間をかけて作ってくれたから」です。事前に冷蔵庫に入れておいたミニチュア寿司を提供するだけだったり、機械が握ったりしていたら感動が薄い。やはり、人の気くばりや心遣いに感動するのでしょう。……のように考えたあと、感動に関連する研究を調べてみると、私が考えたようなことはすでに言われていました(戸梶,2001)。
ちなみに娘はこのミニチュア寿司を見て、一瞬で口に入れました。感動しているようすもなく。
戸梶 亜紀彦 (2001). 『感動』喚起のメカニズムについて 認知科学,8,260-368.
4月の心理行動科学科
2025/4/30 >> その他, 今月の心理行動科学科
今月から新年度がスタートしました。
4月4日に入学式が執り行われ、今年は90名の新入生をお迎えすることが出来ました。今年度も宮城県外からの出身者も多数入学しました。入学式の後には、クラス担任との懇談会を行い学科の先生方と初対面をしました。
4月5日からは2~4年生の新年度ガイダンスが行われました。在校生にとっては、春休み明けの久しぶりの登校です。
4月7日の午後からは、1年生はオリエンテーションキャンプに出発しました。今回の会場は秋保の緑水亭です。オリエンテーションキャンプには教員だけでなく6名の学生リーダーも同行しました。学生リーダーは、履修登録のアドバイスや学生企画を行うなど大活躍でした。
4月8日、オリエンテーションキャンプから帰ってきた1年生は、まず情報教室にてPCを使用して各種設定や履修登録を行い、その後、学生リーダーの案内によるキャンパスツアーに参加しました。サークル紹介なども開催され、大学生活がいよいよスタートです。
4月9日から前期の授業が開始しました。
4月23日の3コマには学友会春季総会が開催されました。
新学期がはじまり、新入生にとってはあっという間の1ヶ月だったのではないでしょうか。在校生にとっても、新たな授業がスタートするなど慌ただしい日々になったかと思います。今年度も充実した一年となりますように。

入学式の様子
4月のリレーエッセイ (浅野ゼミ4年・舟越愛白さん)
2025/4/22 >> 在学生によるリレーエッセイ
浅野ゼミ4年の舟越愛白です。
私が大学生活の中で特に力を入れて取り組んでいるのが、犯罪心理学ゼミでの研究です。卒論のテーマは「傘の紛失」です。
大学構内は治安が良く、安心して過ごせる場所ですが、それでも「傘がなくなった」という声を時々耳にします。置き忘れや勘違いもあるかもしれませんが、中には盗難と思われるケースもあるのでは?という疑問から、私たちの研究はスタートしました。
環境犯罪学の文献を読み、犯罪が起きやすい場所や状況について理解を深める中で、傘の“種類”や“置かれている場所”、“目印の有無”など、紛失や盗難に影響する要素を見つけ出すための調査を行いました。学生課への聞き取りやアンケート調査を通して、データを集め、分析を重ねています。
さらに今後は、学内の異なる場所に傘を設置し、「目印がある場合とない場合で紛失率に差が出るのか?」という点を実験で検証する予定です。こうした取り組みを通して、私たちの身近な環境がもっと安心・安全になるヒントを探していきたいと思っています。
大学での学びは、教科書や授業だけでなく、こうした実践的な活動を通して広がっていくのだと日々実感しています。残りの学生生活でも、自分の興味や関心を大切にしながら、さまざまなことにチャレンジしていきたいです。
4月の心理学コラム:遊びを学びに!(担当:宮下達哉)
2025/4/15 >> 役に立つ!!心理学コラム
はじめまして。2025年4月1日より着任した宮下 達哉(みやした たつや)と申します。初登場です。担当は感性心理学です。今回のコラムでは簡単な自己紹介として,私の研究のきっかけをお話ししようと思います。
私が大学生のころ,お友達と一緒に美術館に行ったときのことです。そこである絵画を観ていた時に,私は「この絵,きれいで好きだなあ」と思ったのですが,一方の友達は「これ,あんまり良くないよ。そんなにきれいでもないし」と評価がまったく違うものでした。そのとき,なんで同じ絵画を鑑賞しているのに,こうも評価が真っ二つに分かれるのだろう?と思いました。こうした評価の違いを,何か心理学的に検討することはできないだろうか,と思ったことが私の研究のきっかけでした。
上記の美術館に行って絵を見たということは,遊びでした(正確には,卒論で煮詰まって息抜きで行った遊びです笑)。タイトルにも書かせて頂きましたが,遊びに行ったときの経験やふとした疑問を,心理学的に検討したらどうなるかという視点は重要だと思っています。思いがけないところに,心理学的な観点から検討できることがあったりします。例えば,「メイクに対する印象」とか,買い物に行って「○○商品のパッケージがカワイイと思った」とか。言い換えれば,心理行動科学科がモットーにしている「心理学は机の上だけで学べない!!」ですね。
日常のいろんなところにある感性心理学を学ぶための種を,学生の皆さんと一緒に考えたり,研究を行っていけたらなと思います。どうぞよろしくお願いします!

第20回日本感性工学会春季大会(2025.03.05)で ポスター発表をしたときの写真です