9月の心理学コラム:行動を誘発する”もの” (担当:森康浩)

2018/9/10 >> 役に立つ!!心理学コラム

皆さん。下の写真のような状況に出くわしたとしたら、どのように行動しますか?
これはエスカレーターを降りたすぐ直後に、フロアーの部分に足跡が書かれているというものです。
足跡の向きに従って歩いて行きますか?
エスカレーターを降りる際に足下に注意を向けるので視界に入りやすいですし、足跡を目でたどって、その先にあるものを見て、移動することを決めると思います。
私たちの身の回りには、いろいろな形のものやいろいろな配置のものがあります。
ここまで話してきたものには、アフォーダンスという名前がついています。
アフォーダンスとはGibson(1979)が提唱したものであり、生活環境の中に存在するものの形状や材質といった特徴から行動が誘発されることを指しています。
例えば、取っ手つきのコーヒーカップを持つ際に、多くの人が取っ手を持って飲み物を飲むと思います。誰かが「取っ手を持たなければいけないんだよ」ということを教えてくれたわけではありませんが、そのような行動を人はします。また、小さいときに横断歩道の白い部分から落ちないように渡ったことがあるともいます。これもアフォーダンスです。
皆さんの日常の中にどのくらいアフォーダンスがあるか探して見てください。

8月の心理行動科学科

2018/9/1 >> 今月の心理行動科学科

8月1日仙台で観測史上最高の37.3度を記録しました。
大学は8月4日が授業最終日でした。
8月5日は夏のオープンキャンパスが開かれました。心理行動科学科は学科紹介と、大橋先生の「ヒューマンエラーを心理学で防ぐ」と木野先生の「心理学で学ぶ感情のコントロール」の模擬授業、学生による実践活動報告「義援金を寄付する心理in 2017」が行われました。学科懇談会場では、心の動揺を読み取る心スキャナー、鏡を見ながら絵を描く鏡映描写器を用意し、心理学の世界を体験していただきました。

8月16、17日には青森市の観光物産館アスパムで、「仙台と東京。どこが違う?どこが同じ?」を、8月25、26日には福島市のMAX福島で「イベントの時って人はどんな行動しているの?」を昨年度の1年生による研究の一部「miniココロサイコロ」として発表しました。
8月19日には3年生全員と2、4年生の希望者が心理学検定を受検しました。(8月4日に学科で対策講座を開きました。)結果発表が楽しみですね。
8月28日、29日に辻本先生による「文化心理学」の講義が毎日1校時から5校時行われました。
8月28日にはAO入試の一次試験が行われました。

8月の心理学コラム:アジア競技大会ダイアリー(担当:工藤敏巳)

2018/9/1 >> 役に立つ!!心理学コラム

毎回、学科のエッセイを書くにあたり、何を書くか悩みます。今回は先月から開催されたアジア競技大会(ソフトテニス競技)に選手団と帯同しているので、その時々で思ったこと、感じたことについて綴ってみたいと思います。

8月24日(出発日)
宮城学院発の夕方のバスに乗車し、仙台駅に向かう。
17時30分発の新幹線で上野駅に向かう。金曜日の夕方からか、普通指定席が取れず、ちょっとリッチな気分でグリーン席。しかし、ここもほぼ満席。
堀江モンさんみたいな方がいるといけないので、いきなり後ろを振り向かず、リクライニングを倒してみる。確かに、いちいち後ろの方に確認してシートを倒す必要もないが、それに腹をたてるのもどうかと思う。
JR上野駅から京成線乗換まで少しだけ歩くので面倒くさい。雨が降っていないといいが。東京駅から成田エクスプレスに乗ろうとしても、総武線の乗り口は遠いので結局は同じだろうか。

大学を卒業してから上野駅には寄る機会がほとんどない。10年くらい前に京成線に乗車した記憶があったが、今とほとんど変わっていない印象だ。
学生時代には、40年も前には、筑波大学の宿舎に帰るにはJR常磐線で荒川沖駅下車したので、東京に行く時には必ず上野駅を経由したので、懐かしい。

日本ソフトテニス連盟が用意してくれたホテルに宿泊し、明日は8時に成田空港に集合です。ここ2、3日、ゲーム解析のコード作りを頑張っていたので眼の疲労がハンパない。明日、遅刻しないといいが。

8月25日
ジャカルタでパレンバン行き便の出発待ち。
成田空港第二ターミナルでは、アジア大会専用カウンターが設けられており、すんなり手続きが完了した。
陸上競技の短距離が始まるらしく、桐生選手に遭遇。報道陣の取材を受けていた。カヌーの選手団も同じ便で、知り合いのカヌーチームのトレーナーに「メダリストも来ているの?」と聞いたら聞こえなかったのか「?」と返答。結局ナマ羽根田選手に会えずに残念でした。競技会場が同じなので、スケジュールをチェックし見に行こうと思う。
7時間の機内で同じ姿勢を取り続けると回復が大変なので、選手たちは時々機内は立って過ごしている。コンディショニングには気を使う。

8月26日
昨晩、0時にホテル到着なのに、朝は6時出発でした。まぁいつものことです。
対戦国の練習を撮影し分析する。午後は会場から市内のスーパーマーケットまでモノレールを使って、買い出し。選手用の日本食の食材を買う。キャベツとかじゃがいもとか。何でもお好み焼きを作るらしい。グリコーゲンローディングです。下痢を起こしたら一大事なので食事には気を遣う。トレーナーが炊事をして、いろいろ献立を考えているようだ。

パレンバンのモノレールは出来たばかりで大勢の一般客で混雑していた。乗車客をプラットホームにあげず、改札口で待たせるシステム。確かに子供達には転落の可能性があるので、いいシステムだと思う。しかし、30分間隔だからなせる技で、山手線ではできない。
夕方、対戦国が練習しなかったので少し時間が出来た。テニスセンターの隣の会場でスポーツクライミングをやっていたので、それを視察した。これが面白い。

8月27日
ホテルで朝食。出発時間を昨日より30分遅らせたので、朝食がとれるようになった。

8月28日
本日は、シングルス。予選からQuarterFinalまで。
帰りのモノレール最終に乗り遅れ、急遽、タクシーでホテルへ。幸い、駅にアジア大会のボランティアの方がいたのでタクシーをよんでもらえたからよかったが、パレンバンでタクシーを見つけるのは至難の技だと思う。だいたいホテルの住所すら知らない。

8月29日
今朝も昨日に続いて5時半出発。シングルスの準決勝、決勝。ジングルスは最大の山場、こういう時は、監督、スタッフ、選手はいつも無口。必要最低限の会話に緊張感が漂う。午後からはミックスダブルス予選が始まる。

8月30日
毎朝、監督スタッフに飲んでもらおうとコーヒーを入れて会場に行く。今日も。
ゆっくりしてもらいたいのと、カフェインを入れて眠気を追い払うためである。しかし、もはやスタッフの疲労はピークに達しているようでカフェインなんかは効かないようだ。

Twitterを見ると、結果や映像がたくさんアップされている。確かに人より早くアップすればアクセス数が増えるのだろう。しかし、そうした情報の即時性よりも情報に付加価値を与えることの方が重要に思える。つまり、情報に関して意見や考えを述べる。その方が読んでいて興味が湧く。
また、情報に偏りがある。日本に関する情報が圧倒的に多く海外情報が少ない。

9月1日
団体戦決勝。男子は惜しくも韓国に負けてしまいましたが、女子が韓国に勝ち、金メダルを獲得しました。しかし、ホッとしている暇はありません。見つかった課題に取り組んで、前進していきたいと思います。
明日は帰国です。ホテルにバスタブがなかったので、帰国したら湯船ゆっくり浸かりたいですね。

【実践研修】「日本健康心理学会第31回大会」参加報告

2018/8/30 >> イベント報告

2018年6月23日(土)・24日(日)に京都橘大学で開催された「日本健康心理学会第31回大会」に、本学科3年生2名(両者とも、報告者のゼミに所属)が参加してきましたので、遅くなりましたがここにご報告いたします。

日本健康心理学会は、健康を様々な観点から学際的に研究する人たちの学術的な集まりで、必ずしも心理学だけではなく、医学、看護学、社会福祉学など関連領域の研究者や実践家も多く集い、多くの研究発表がなされます。また、近年学会の若返りをはかっており、若手会員のみの企画もあるなど、とても活力のある学会です。今回は、日本ヒューマン・ケア心理学会との合同大会として、「こころとからだの健康とケア」をテーマに、約150件の発表がなされたとのことです。

今回の学会大会は京都という遠方での開催だったため、当初参加者は皆無だろうと踏んでいました。しかし、ゼミの時間に熱く宣伝したかいもあってか(!?)、報告者のゼミから3年生2名が参加希望を表明してくれました。大会参加前に、報告者が担当する「心理行動特殊講義」という授業でちょうど健康心理学のことを学んでいたので、2名ともその事も踏まえて事前学習をしっかりしてから京都へ向かいました。

大会当日は、特別講演、シンポジウム、ポスター発表という異なる発表形式のセッションに参加し、メモを取り切れないほどの情報量に圧倒されながらも、自分たちなりにそれぞれの発表のテーマについての理解を深めていたようでした。また、上述の「心理行動特殊講義」で取り扱ったテーマに関する発表も聴いていたようで、報告者の私に逆に情報提供してくれました(早速、次週の授業時にその発表の内容を追加させていただきました)。

以上、今回参加した2名とも充実した2日間を過ごして帰仙してきましたが、「心理行動実践研修B」のポイントを獲得するためには、事後学習として学会大会に参加して学んだことをまとめたレポートを提出しなくてはなりません。聴いてきた内容が思っていたよりも難しかったり、情報量が多過ぎて収拾がつかなくなってしまったりしていたようですが、結果としては規定量の倍くらいの分量のレポートを提出してくれました。

以下に、レポートに書いてくれた感想の一部をご紹介させていただきます。

・手伝いではなく、実際に学会に参加するのは初めてだった。人間工学会の会場係だったため、セッションなどは聞いていたが、学会によって進め方などが違っていてそこも新しい発見だった。
・健康心理学という分野は3年生になって初めて知ったが、面白そうな分野だと思った。私自身、参加する前と参加した後では、心理学に対する見方やもっと掘り下げてみたいと思う気持ちにも変化があったと思ったので、他の学会などにも積極的に参加してみたいと思った。
・ポスター発表の際に、「こんなこともわからないのか」と呆れられてしまうのではないかと思い、質問をすることに躊躇していたが、恐る恐る尋ねてみるとすべての先生が快く答えてくださり、尋ねたこと以上のことを教えてくださった。もちろん先生方の優しさが大きかったのだと思うが、普段のゼミでの活動が活きたのではないかと感じた。
・今回の学会への参加で得た経験や学びは、絶対に校内では得られないものだと思う。また機会があれば積極的に参加したいし、参加に悩んでいる友人や後輩がいたら是非とも勧めたい。

感想にもありましたように、直前に本学で開催された「日本人間工学会第59回大会」に2名ともスタッフとして参加し、学会大会の様子を垣間見てはいましたが、一般の参加者としては今回が初であったため、また当日の京都は天候不順であり蒸し暑くもあったため、心身ともにかなり疲れたのではないかと思います。しかし、それを補って余りある経験をしてきたようでしたので、その経験を今後の学修に繋げていただくことを指導教員としても大いに期待しております。

最後に余談ですが、ゼミの指導教員である報告者のポスター発表に2名とも(気を遣って!?)見に来てくれました。普段の授業時にはなかなか聴けないような指導教員の研究の突っ込んだ話が聴け、普段はなかなか見れない学会大会という場における指導教員の立ち居振る舞いを観察することもでき、ある意味レアな経験をしたのではないでしょうか。このような経験ができるのも、学会大会参加の醍醐味です。今後も色々な学会大会が開催されますので、在学生の皆さんは是非積極的に参加の手を挙げてみてください!

(友野隆成記)

「第11回心理学検定」対策講座を行いました

2018/8/10 >> イベント報告

8月4日(土)に「第11回心理学検定」に向けての対策講座が行われました。

心理行動科学科では,3年生に心理学検定2級の受検を義務づけています。心理学検定は,本学科の学生たちがこれまでに学んできた心理学の知識をどの程度身につけたかを確認するための,良い手段となっています。

本学科では,心理学検定2級合格が3年次の必修科目の単位認定に必須となっているため,3年生になるのを待たずして2年生のうちからの受検を強く推奨しております。そのため,昨今では2年生の多くが対策講座を受講しています。うまくいけば,2年生で2級に合格=単位認定の資格を早々に確保することができるため,対策講座の受講にも身が入ります。

対策講座では,各教員がそれぞれの専門領域を担当し,受検のコツを持ち回りでレクチャーしました。受講した学生たちは,ふだんの講義とはまた違ったかたちのレクチャーに,熱心に耳を傾けていました。

対策講座は13時の開始から途中休憩を挟んで約3コマ分,最後のセクションが終わったのは18時を過ぎる長丁場でした。学生たちも暑い中元気に最後まで頑張って受講し,終了後には充実した表情を浮かべていました。

2018年度の心理学検定は,8月19日(日)に実施されます。最近仙台では気温の乱高下が激しいので,受検予定の皆さんは体調管理をしっかりして本番に臨みましょう!

(友野隆成記)