12月の心理学コラム サンタクロースは実在するの?(担当:木野和代)

2013/12/16 >> 役に立つ!!心理学コラム

12月2日。月曜の5時間目は1年生との授業。
授業終了の合図と同時に,窓に駆け寄る1年生。
…何でしょう???

礼拝堂のクリスマスイルミネーション点灯式の時間でした。お天気にも恵まれとっても素敵な光景でした。

学内には他にもツリーがいくつも。学内でツリー探しツアーができそうです。
全部ご紹介したいところですが今年初お目見えしたクリスマスツリーを。こちらもとっても素敵です。

ところで,皆さんはサンタクロースはいると思いますか?
サンタクロースについて,幼児がどのように理解するかを調べた面白い心理学の研究があります。
保育園児を対象に3回のインタビューを計画し,保育園でのクリスマス会直前に年に1度のペースで行われたものです。一度のデータ収集では不十分なところを補いながら,3年かかって得られた成果です!
さて,この研究報告によれば,幼児の認識は,年齢とともに「実際に見たことのあるサンタ」は本物であるという認識から「偽物」であるというものに変化していきます。しかし,実際に会ったサンタを偽物という6歳児であっても,「遠くのどこかで自分たちを見守っている本物」のサンタが「実在」すると考えているというのです。
これは,幼児にとってのサンタクロースの実在観が一元的思想から多元的思想に変化していくということを表しています。

ということで,このお話にピッタリな本をご紹介。
『サンタクロースっているんでしょうか?』
これは今から116年前,8歳の少女がニューヨークの新聞社に投書した質問に対し,新聞社の記者が社説で答えた内容が翻訳されたものです。
どんな答えだったのでしょうか??

本学,県図書館,市図書館にも収蔵されています。
ぜひ一度お手に取ってみてください。きっとあたたかな夜を過ごせますよ。

クリスマスイルミネーション点灯式。1年生が撮影してビューティ加工した写真をもらいました。絵葉書みたいですね。

エレベータホールに初お目見えの大きなツリー。

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