10月の心理学コラム(担当:大橋智樹)
2010/10/27 >> 役に立つ!!心理学コラム
受験シーズン突入ですね!
何年か前に、大学院を受験したある学生さんに送ったメールです。
――――
「考えてもしょうがないことを考えるくらいだったら少しでも勉強しろ」とは言ったけれど、これは「寸暇を惜しんで勉強しろ」という意味ではありませんよ。考えてもしょうがないことを考えさせないようにするために、どう言ったらそれが通じるか、と悩んだ末に出てきた言葉です。
勉強は十分にしていると思う。知識もたくさんある。ただ、それを発揮できなければ、それらに意味はないのです。発揮できる環境を自分の中に整えること、それが、余計なことを考えないこと、なのです。
結果は君が出すのではない。結果は、力を発揮した結果に勝手についてくるのです。知識が100ある人が5しか発揮できなかった場合と、知識が10しかない人がその全てを発揮できた場合と。「試験」で評価されるのは、残念ながら後者なのです。
「発揮する」能力の大切さが、わかるでしょ? そのためには自分を邪魔しちゃいけない。自分に余裕をもたせてあげなきゃいけない。自分を信じてあげなきゃいけない。それが大切なのです。
――――
どうしたら持てる力を存分に発揮できるか、これも心理学のテーマです。そして、どうしたら誰かを勇気づけられるか、これも心理学のテーマです。
大学入試センター試験の様子
9月のリレーエッセイ(友野ゼミ3年:鈴木美保湖さん)
2010/9/27 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは、友野ゼミ3年の鈴木です!
今年の夏は暑かったですね。私は、今年も地元で大人気のかき氷屋さんに行きました。ここのかき氷は、シロップに果実が入っていて、さらにソフトクリームも乗っていて、とても美味しいです!中でも“生グレープフルーツソフト”は“生グソ”と呼ばれ、一番人気です!(笑)
早くも心理行動科学科に編入学して5カ月が経ちました。心理行動科学科は、編入学しても適度な受講科目数で学ぶことが出来るし、講義はとても分かりやすいです。また、自分の意見を言える人が多いです。私も見習いたいです!
心理行動科学科で勉強してから、自分の考え方に変化があったりして、毎日が刺激的です!!もうすぐオープンキャンパスや大学祭が開催されるので、ぜひ参加してみてくださいね?ω?♪
さて、ゼミ担当は、友野先生です!先生は優しくて、私たちの話を熱心に聴いてくれます!
ゼミでは、興味のある論文を読み、レジュメにまとめ、発表、討論、また、先生へ質問をするという形で授業を進めてきました。ゼミを通して、自分が研究したいことの考えが深まるし、新たな発見にも繋がります。後期も友野先生のご指導のもと、みんなで頑張りたいです!
9月の心理学コラム(担当:工藤敏巳)
2010/9/27 >> 役に立つ!!心理学コラム
“心理戦”
今秋、11月13日から中国の広州市でアジア競技大会が始まります。
私はソフトテニス競技日本代表チームのメンタルサポートだけでなく情報戦略サポートの仕事もしています。情報戦略サポート活動と言われて真っ先にイメージするのは、監督が戦略を立てるため、事前に得た相手チームの情報と試合中の情報を監督に提供する、いわゆる「スカウティング」でしょう。この場合、選手勧誘のことではなく情報収集(偵察)のことを言います。6月にはアジア大会のプレ大会で広州市に行きスカウティングを行ってきました。
実は、情報戦略活動とは情報収集を行うことだけはありません。情報を発信・操作して選手が大会で実力を発揮しやすくするための環境作りを行うことを言います。例えば、日本チームが不利な状況であった場合、その状況を前向きに捉え有利なコメントをニュースで放映したり、日本で応援している方のメッセージをmixiやtwitterを使って選手に配信し、選手のモチベーションを高めます…などなど。今、私が考えていることは「大会会場のホーム化」です。サッカーでも野球でもホームとアウェイを比較した時、ホームの勝率が高いことはご承知の通りです。大会が開催される中国は全くのアウェイですから、ホームの雰囲気をどこまで作れるか頭を悩ませているところです。
着々と工事が進むメイン会場(6月撮影)
8月のリレーエッセイ(木野ゼミ4年:佐々木彩香さん)
2010/8/27 >> 在学生によるリレーエッセイ
木野ゼミ4年の佐々木です。
さて、皆さんは心理行動科学会というものをご存知ですか?
これは私たち心理行動科学科に設けられた交流会のようなものです。
心理行動科学科は私たちが一期生ということもあり、入学当初は学科としての基盤が出来上がっていませんでした。そのため、様々な行事や取り組みを学生で作っていこう!!ということで心理行動科学会が活用されました。
私は2年生からこの学会の運営に関わり、3年生のときには委員長として学会のみんなと様々なイベントを行ってきました。
毎年大学主催で行われる新歓スポーツ大会では、賞品として焼肉券が貰えるのですが、なんと心理行動科学科では学科設立から毎年欠かさずこの焼肉券を獲得しているんです!
そして、私たち学会ではこのスポーツ大会の打ち上げとして、毎年焼肉屋さんで全学年での学科交流会を行っています。
1年生~4年生は勿論、学科の先生方も参加されるので、普段はなかなか見ることの出来ない先生方の意外な一面が見れたりと、毎年かなり盛り上がります!
心理行動科学会のいいところは、先輩・後輩関係なく仲良くなれ、そして学生が主体となって動くので、学生がやりたいことを企画としてやれることです。
もし宮城学院の心理行動科学科に入学したいと思っている人がいたら、ぜひ学会にも興味を持って、そして学生の力で学科を盛り上げる楽しさを体感してほしいと思います。
8月の心理学コラム(担当:友野隆成)
2010/8/27 >> 役に立つ!!心理学コラム
研究室と観葉植物と私
私は、今年の4月に宮城学院に着任しました。3月までは京都に住んでいたのですが、宮城学院着任を機に大きな環境の変化がありました。気候、食文化、言葉、視聴できるテレビ局等々、様々な変化に直面しました。そして、個人的に大きな変化だったのが、初めて専任教員として採用され、個人研究室を持つことができたこと、それに付随して、観葉植物を育てることになったことです。
研究室を開設して間もない頃、とある方より観葉植物をいただきました。元来面倒臭がりな性格である私が観葉植物など育てられるのだろうか、当初は一抹の不安を抱えていました。その不安を解消すべく、ネットで育て方を検索し、ホームセンターで肥料を買い、せっせと水やりをしました。すると、最初は4枚だった葉が6枚に増え、今でも枯れずに元気に育っています。
パーソナリティ心理学では「性格は変わるか?」という永遠の命題が良く議論されますが、私は観葉植物をきっかけにほんの少しだけ面倒臭がりな性格が変化したような気がします(気がするだけかもわかりませんが…)。性格は、もしかしたらちょっとしたことがきっかけで、少しだけでも変わるものなのかもしれませんね。