Archive for the ‘役に立つ!!心理学コラム’ Category

6月の心理学コラム(担当:高田利武)

2010/6/27 >> 役に立つ!!心理学コラム

 

他人への目を自分にも向ける

私たちはよく集合写真を撮りますね。この写真は4月の新入生オリエンテーションキャンプ時のものです。私は最後列の右から4番目にいます(矢印)。どうして分かる? 自分の顔や姿の特徴を知っているからです。となりの佐々木先生も分かります。彼の特徴を知っているからです。でも、今はまだ新入生諸姉は誰が誰だか全然分かりません…
写真の中の人を、私は対象として眺めています。私の視線はその人々に向かっています。同じように、私の視線は私に向かっています。つまり、私は私を対象として見ているのです。「佐々木先生を知っている」ように「私自身を知っている」のです。もし、学生諸姉が分からないのと同じように、私自身が分からなくなったら… 大変なことです。
「自分を対象として見る」ことは、一部の類人猿を除けば人間だけができます。人間でも赤ちゃんなどにはできません。私は最近、昔に比べ「丸くなった」と言われます。もしかしたら、私は自分を対象として眺めるくせがつき、私の欠点を自分で直そうとしたせいかもしれません。もしそうなら、それは心理学を学んだメリットだったのかも…

※高田先生の教員リレーエッセイはこちら

5月の心理学コラム(担当:木野和代)

2010/5/27 >> 役に立つ!!心理学コラム

 

映画で学ぶ心理学(1)

『12人の優しい日本人』という映画をご存知ですか。私が好きな作品の一つです。
「もし日本に陪審員制度があったら」という設定で,ある男性の死が殺人か事故か,被告人の殺意をめぐり12人の陪審員が激論を交わします。この議論の過程がとても面白いのです。外見で人を判断したり,個人的な問題を投影したり…。コメディですのでデフォルメされていますが,他者の内面的な特徴や心理過程を私たちがどのように捉えようとするのかがよくわかります。このような過程は、心理学では対人認知の問題として扱われています。
また,目撃証言と事実をつないで現場の状況を推論していくところは見所です。目撃証言の信憑性について考えるには記憶に関する知識が役立ちます。心理学は多くの実験に基づいて記憶のメカニズムを明らかにしてきました(詳しくはいずれコラムに登場するかも!?)。

裁判員制度がスタートして1年。裁判員制度は陪審員制度とは異なりますが,この映画は裁判において人の心がどのように働くのかを考える一つの材料となりうるように思います。そんなことも考えながら12人の行動を観察すると,単なるコメディとして以上に作品をたのしめるかもしれません。興味をもたれた方,一度観てみてはどうでしょうか。

4月の心理学コラム(担当:大橋智樹)

2010/4/27 >> 役に立つ!!心理学コラム

 

先生と話していると恐い?

オリジナルサイトでの初めての心理学コラムを担当することになりました大橋智樹です。産業・経営心理学ゼミを担当しています。
美ら海水族館で愛娘とパシャリ!

このコラムは、心理学の研究にたずさわる心理行動科学科の教員が、交代で心理学の魅力をお伝えするコーナーです。毎月10日前後の更新となりますので、どうぞおつきあい下さい。

さて、初回はこの話から入りたいと思います。「先生と話していると恐い」。これ、よく言われることなんです。初対面の方とお話をしていて、「大学で心理学を教えている」とお伝えしたあとの反応です。
心理学を教えている=心理に詳しい=心を読める=見透かされそうで恐い、という連想が成り立ってしまうようですね。でも、実は心理学を勉強していても心を読めるようにはなりませんし、心を読みたいから心理学を勉強しているわけでもないのです。

じゃぁ心理学ってどんな学問か? その答えは、このサイトで少しずつお見せしていきたいと思います。サイトでは、私たち教員だけではなくて、学生さんの声や、学科の活動報告など、リアルタイムに学科の姿を発信します。心理学を研究・勉強する心理行動科学科の生の姿を読み取っていただけたらと思います。

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