5月の心理学コラム:ダイナミックなオンライン授業を試す(担当:工藤敏巳)
2020/6/15 >> 役に立つ!!心理学コラム
5月から始まったオンライン授業について、学生に感想を聞くと、「画面が動かないので集中力が持続できない」などの声があがる。そこで、今回のコラムでは、備忘録を兼ねてダイナミックなオンライン授業の構築について書く。
必要なツールは、zoom(GoogleMeetやMicrosoftTeamsでもよい)、OBS Studio(無料)、iPadなど手書き可能なタブレットである。私は、対面授業でもiPadを使っているので、これは欠かせない。
OBS Studioの初回起動時に、映像配信の構成か単に録画の構成で利用するのか選択する画面が表示されるので、ここでは録画構成に設定しておく。
まず、シーンを設定してから、ソースを選択する。ソースについては、授業に応じて表示させたいものを選択すればいい。エクセルを表示させたり、iPadを表示させたり、必要に応じて、シーンを切り替えて使う。
通常、映像キャプチャーデバイスはWebカメラの映像であるが、私はiPhoneのカメラを使っている。PCとiPhoneにiVCam(https://www.e2esoft.com/ivcam/)というソフトをインストールしておいて、同じルーター上にPCとiPhoneを接続していれば、遅延もなく高画質な映像を扱える。
iPadの画面を表示させるには、ApowerMirrorというソフトを使っている。無料の場合、PC画面に透かしが入る仕様になっているが、OBS Studioに表示させると透かしが消えている。バグなのか。zoomのiPad画面共有ではワンクリックで切り替わらないが、OBS Studioはワンクリックで切り替えるので大変便利である。
OBS Studioにはかなりの数の設定項目があるが、少しづつ調べ最適化していこうと思う。
5月の心理行動科学科
2020/5/29 >> 今月の心理行動科学科
新緑の季節です。学内は藤、ツツジが満開となりました。
ゴールデンウィーク明けからオンラインでの授業が開始となりました。
全国で緊急事態宣言も解除となり、新型コロナウイルスも徐々に終息に向かってきています。
はやく新入生に会えるのを楽しみにしています!
改めまして、ここで自己紹介をさせていただきます。
4月から心理行動科学科の副手になりました、山田たかのと申します。
2016年に心理行動科学科を卒業した卒業生です。
大学時代はチアリーディング部に所属していました。
これから毎月の心理行動科学科の様子や大学での出来事などをお伝えしていければと思います。よろしくお願いします。
5月のリレーエッセイ(友野ゼミ3年 千葉彩貴さん)
2020/5/25 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは。友野ゼミ3年の千葉です。桜の綺麗な季節も終わり、一雨ごとに緑が濃くなって梅雨入りが近づいてきました。
私は新型コロナウイルスの影響により、本来ならば仙台に戻っている予定でしたがしばらくは実家で遠隔授業を受けることになりました。
実家での生活は久しぶりに家族と会えて毎日賑やかに過ごしています。地元の風景の移り変わりを見られたり、旬の山菜を食べたり、祖父母や両親との会話を楽しんだりと実家ならではの生活を送っています。
最近、私は動物の写真や動画を見ることにはまっています。この写真は親戚の家で飼っている猫です。気持ちよさそうに寝ているところを思わずパシャリ!癒されます。
また自粛期間中から運動不足解消のため両親と夜に散歩をしています。このように動物の癒しと運動でストレスを発散しています。
さて、新型コロナウイルスが徐々に終息してきて普段の生活に戻りつつありますが私はこれから就職活動や卒業研究に取り組むこととなります。本格的な活動に向け、今できることに目を向けて前向きに頑張っていこうと思います。
4月の心理行動科学科
2020/5/11 >> 今月の心理行動科学科
新型コロナウイルスの影響で入学式や新入生歓迎行事はすべて中止となりました。
新入生だけでなく学生が1人もいないキャンパスはとても静かで、寂しさを感じます。
キャンパスは静かですが、先生たちは5月からの遠隔授業に向けて大忙しです。
一刻も早くみなさんにお会いできるように、手洗いうがいや行動の自粛に努めましょう。
4月の心理学コラム(担当:佐々木隆之)
2020/5/8 >> 役に立つ!!心理学コラム
魅力の心理学
多くの女子学生が魅力にかかわる心理学に興味を持っており,ゼミや卒論のテーマとしてファッションや化粧を取り上げることがあります.化粧やファッションには目の錯覚を利用したものがあり,データに基づく実証的な研究が行われています.例えば,パンダの目は,周囲に黒い部分があるために実際よりも大きいと判断されます.この現象は,領域誤認効果(パンダの目効果)として学術的に研究されているのです.また,アイシャドウは,目の陰影による奥行き処理を利用しています.私たちは上方から光が当たっているものとして陰(かげ)を解釈しています.シャドウを入れると,自然にそこにはでっぱりがあるように見えるのです.
日本人は,錯覚を利用したものを含め,精細な化粧が得意なようで,そのテクニックはアメリカのショウビズ界でも高く評価されています.映画「フラッシュダンス」などのメイクを担当したカオリ・ナラ・ターナーはエミー賞を受賞しているし,数々の映画で特殊メイクを手掛けた辻一弘も昨年アカデミー賞を受賞しています.
そのようなテクニックは,また,「詐欺メイク」としてSNS上で多くの「いいね」を獲得しています.「盛れる」フォト加工アプリとメイクテクニックは,若い女性の強い味方になっているようです.
今年度はcovid19の影響で,さまざまな活動が制限されていて,まだ新入生を大学に迎えることができていません.そんな中でも遠隔での授業を始めることとなります.ほとんどの教員や学生にとって初めての経験であり,手探りで始めることとなります.
行動を自粛しながら,一日も早く平常通りの大学生活が始められることを願っています.