6月の心理学コラム:『緑の季節について』(担当:森 康浩)

2021/6/21 >> 役に立つ!!心理学コラム

新緑の季節となりました。街のあちこちで緑が生い茂りとても気持ちがいい季節だと思います。特に定禅寺通りのケヤキ並木は四季折々の顔を見せますが、きれいな景観でとても好きな場所です。車で通る度に、歩いて散歩したいなといつも思います。
このような植物がある景観とリラックスには関係があることが、心理学的にも議論されているのです。

人の特徴として、勉強や仕事をしているときは意識的に対象に注意を向けて、そのことについて取り組むということをします。意識的に注意を向けているので時間が経過することで疲労もたまります。人には他の注意を向けるやり方があって、何気なく無意識的に何かをみるというものもあります。このように自然と向けられる自動的な注意をするときに回復をしようとします。自動的に向けられる注意を引くものの特徴として、魅力的なもの、広さを感じられるものがあります。自然や植物がある景観はこの特徴に合致するので、意識的に注意を向けているときに、ふと自然に注意がいくことでそれまでに感じていた疲労が回復するということになるのです。また、外科的手術をした後に病室から樹木のある景色が見える患者さんの方が、入院日数少なく、鎮痛剤の量も少ないということもわかっています。自然の景色を見るということはとても、いい効果があるので、皆さんも取り入れてみてください。私の研究室からも、中央芝生広場が見え、緑の季節を堪能しています。

6月のリレーエッセイ (千葉ゼミ2年,相原菜乙香さん)

2021/6/20 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは!2年千葉ゼミの相原菜乙香です。
今だ収束しない新型コロナウイルス感染症により、様々な場面で我慢をしなければならない部分もあり、ストレスが溜まっている方も多いのではないでしょうか?お家で過ごしている方や気分が沈んでいる方も、ぼんやりと日常生活を過ごし、あっという間に一日が終わってしまったと感じる人もいると思います。私もそのうちの一人でした。
私は自粛中、以前から興味を持っていたヨガとジェルネイルに挑戦しました。その中でもジェルネイルは、ネットでジェルネイルセットと本を購入し、独学で始めました。ジェルネイルは、爪をきれいに可愛くすることによって気分も上がり、集中力の向上にも繋がると思います。ジェルネイルをしていると集中しているため、あっという間に時間が過ぎるからです。
新たなことに挑戦することはとても勇気のいることだと思います。実際に私も、ジェルネイルセットを購入する際、中途半端で投げ出さないかなど不安に思うこともありました。しかし、コロナ禍だからこそ出来る事はたくさんあると思います。このコロナ禍を利用して、皆さんも新たな自分を見つけてみるのはいかがでしょうか。

購入ジェルネイルセットの一部

5月の心理行動科学科

2021/5/31 >> 今月の心理行動科学科

新緑の季節です。学内は藤、ツツジが満開となりました。

5月21日は新入生歓迎会の予定でしたが、中止となりました。

5月22日に、延期していた入学式を実施する予定でしたが、宮城県・仙台市による独自の「緊急事態宣言」の期間延長により再延期となりました。
6月26日(土)に挙行する予定です。

5月29日は後援会総会の予定でしたが、中止となりました。

6月1日から対面授業が再開します。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

5月のリレーエッセイ (佐々木ゼミ3年,渡邊まな美さん)

2021/5/27 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは!3年佐々木ゼミの渡邊まな美です。
コロナ禍で活動の制限が続く中、みなさんは自分の成長につながる新しいことへの挑戦ができているでしょうか?楽しみややらなければいけないことを見失ってしまい、ぼんやりと日々を過ごしている私のような方も多いと思います。
今月、大学生が主体となって企画・運営を行い、出演する大学生が輝ける舞台を創り上げるキャンパスコレクションというイベントが行われました。
このような状況下で、そのイベントに歌で出演する機会をいただけたのは、私にとって考え方を変える転機となりました。イベント成功のために自分にできることを考え、行動し、努力する同世代のスタッフや出演者の姿を目の当たりにした私は、コロナ禍という状況を理由に何に対しても無気力になっていた自分がひどく恥ずかしくなりました。そして同時に、彼らに触発されたように自分が前向きになっていることに気がつきました。
大切なのは、どうしようもない状況を嘆くことではなく、その状況の中で自分ができることを探し出し行動することなのだと、このイベントに参加して感じます。
皆さんも挑戦あるのみ、何に対しても積極的に『まずはやってみる』を心がけてみてはいかがでしょうか。それが成功であっても失敗であっても、きっと私のように自分自身を成長させる良い機会になるはずです。

キャンパスコレクションのひとコマ

5月の心理学コラム:映画の話し『ミッドナイトスワン』(担当:大橋智樹)

2021/5/26 >> 役に立つ!!心理学コラム

今回は、2020年の第44回日本アカデミー賞において最優秀作品賞と最優秀主演男優賞をW受賞した映画『ミッドナイトスワン』を紹介します。この映画は新宿で生きるトランスジェンダー女性(生物学的な性は男性だが自認する性は女性)と親からの虐待を受けていた親戚の女子中学生との同居生活を描く物語です。どちらも自分の居場所、生きる意味を見つけられず、社会の中に居場所がない共通点からか、お互いに通じ合うものを感じながら、徐々に心が通い合っていくが、、、この先は実際に映画を観てください。
この映画の主題はトランスジェンダーや虐待といった社会問題ですが、しかし、誰もが生きていく中で直面するであろう“生きにくさ”に重ねることができると思います。苦しみながら、もがきながら、なんとか前に進もうとし、しかし模索が結果として見つけたものを奪われたり、そんな経験があるのではないでしょうか。理解されずにもがいている人はたくさんいるのです。
この映画はそのような経験に希望の光を与えるものではありません。しかし、現実はハリウッド映画のようにバラ色のエンディングにつながるわけではない。でもそれでも生きねばならないし、その模索は続くのです。
主演の草彅剛と、女子中学生役の新人服部樹咲の演技が素晴らしい。スクリーンから伝わってくる登場人物の放つ空気に圧倒されたり、心を溶かされたり、一緒に胸が苦しくなったりします。ぜひ観てみてください。