miniココロサイコロin盛岡を開催しました
2015/9/14 >> ココロサイコロ
9月12日(土)・13日(日)に、盛岡市のイオンモール盛岡南にてminiココロサイコロin盛岡を開催いたしました。miniココロサイコロは、本学科2年次生が1年次に半年間かけて研究した成果を、大学のある仙台を離れ東北各地で広く一般の皆様に公表する企画です。
今回は、昨年度に半年かけて研究した成果のなかから「義援金を寄付する心理 in 2014」についての発表でした。「人は、なぜ義援金を寄付するのか?」「時間が経過すると、人は義援金寄付に対する意識が変わるのか?」これらの疑問について、実際に義援金募集活動を行いながら実験や調査を行い、心理学的な考察を試みてきた「義援金を寄付する心理」シリーズも、2011年度から数えて今回は4回目でした。今回はグループごとに独自の質問を増やし、分析を行いました。その結果、被災地の現状を伝える情報を掲示すると、募金額が増えることがわかりました。また、毎年右下がりに減少していた総募金額が、今回は前回に比べ少しだけ増えたことも示されました。
会場がショッピングモールの一画ということもあり、イベント当日はご家族連れでお見えになられた方が多く、発表を担当した学生たちに激励のコメントを多数掛けていただきました(学生のご家族の方々にもおいでいただきました。ありがとうございました!)。お越しになられた皆様に、感謝申し上げます。また、今回会場のイオンモール盛岡南の皆さんにも、イベント開催に際し多大なるお力添えを賜りました。併せて感謝申し上げます。
発表会場がある岩手県は、被害総額は多いものの義援金の配分が被災3県のうち宮城県や福島県に比べてかなり少ない状況が継続していることを、今回参加した学生たちは事前の学習で調べていました。そのことから、昨年実施した義援金募集活動で集められた義援金を岩手県に寄付しました。また、今回参加した学生は3名でしたが、そのうち2名は岩手県の出身でした。そして、今回は地元新聞社の岩手日報社さんから取材を受けましたので、かなり岩手色の強いイベントとなりました。これらの経験を通じて、参加した学生たちは、自分たちの研究と岩手との繋がりを、体験的に学習できたのではないでしょうか。今後の学修に活かしてもらえればと思います。
なお、今年も11月23日(月・祝)に、ココロサイコロ2015を仙台駅そばのアエルで開催予定です。現在、1年次生が発表に向けて研究に取り組んでおります。
詳細が決まり次第このホームページなどを通じてお知らせいたしますので、是非お越しくださいませ。
(友野隆成記)
8月のリレーエッセイ(おおはしゼミ4年 上中さん)
2015/9/8 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは、大橋ゼミ4年の上中です。
もうすぐ夏休みも終わりですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私は就活太りで太ってしまい、夏バテで少し痩せるかとも思ったのですが、夏も元気にすくすく育ってしまいました。そこで、8月の終わりから運動をメインとした体脂肪を減らすダイエットを始めました。初日は散歩から始め、徐々に運動量を増やし、昨日などは市民プールで体を動かし、筋トレも取り入れています。それが効いているのか、やっと体重も体脂肪率も落ちてきました!!!
今までは運動をしよう、筋トレをしようと思っても、なかなか続かず挫折する私でした。しかし今回は、目標を低めに設定し、具体的な数字で表すことでやる気が湧きました。やはり、大きい目標を時間をかけてクリアしていくよりも、小さい目標をたくさんクリアしていくほうが気持ちとしても楽ですよね。
ダイエットに限らず、様々な場面で使えることだと思います。これから何か新しいことを始めようと思っている人、資格を取る勉強をする人など、ぜひ小さい目標から始めてみてはいかがでしょうか。
秋はスポーツの秋、趣味の秋とも言いますし、ぜひ充実した大学最後の秋を過ごしていきたいと思います。
9月の心理学コラム(担当:佐々木隆之)
2015/9/7 >> 役に立つ!!心理学コラム
「技を盗め」の話
教わるのではなく盗むのが技の伝承となっていることが少なくありません.これは,教えるのがいやだったり,もったいぶったりしているかのようにとらえられることがありますが,そうとばかりは言えません.実は,コツというのは,言葉に表せないものが多いのです.例えば,自転車の乗り方をことばや文章で表すのがとても難しいということは,想像してみればすぐにわかります.
このコツというのは,心理学的には,手続き的記憶と呼ばれるものの一つです.私たちの記憶には,知識や出来事だけでなく,コツのような「やり方」の記憶も含まれているのです.
スポーツや芸術の分野で天才と呼ばれる人たちの多くは,教えるのがうまくないと言われます.最初からできてしまったので,どのようにしたらうまくいくのかということについて考えたことがないからです.天才はよい教師にはなれないのです.
夏休みが終わって秋が来ると,大学祭の季節です.今年も来場される方々に楽しんでもらえるよう,心理行動科学会の学生たちが準備に取り組んでいます(写真).10月17日(土)と18日(日)の両日ですので,ぜひご来場ください.
8月の心理行動科学科
2015/9/4 >> 今月の心理行動科学科
仙台で最高気温が30度を超える日が7月末から連続14日となりました!(8/7現在)8/4-8/7(連続4日)は35度を超え、この記録は観測史上初だそうです。
学科では大久保智生先生による「非行・犯罪の心理学」の講義が8/5‐8/7の3日間毎日1校時から5校時まで行われました。
8/17,8/18は秋田拠点センターALVEで、miniココロサイコロ(実践研究報告)を行いました。
8/20は心理行動実践研修「現場部」で科捜研の見学。
8/23には3年生全員と2、4年生の希望者が心理学検定を受検しました。結果発表が楽しみですね。
8/24‐8/26の3日間は原田一先生による「人間工学概説」の講義が行われました。
8/27、8/28は心理行動実践研修「現場部」でJAXAを見学。
8月末となると日の入りも早くなり、秋の気配が漂い、最高気温も22度になりました。しかし、学生はまだまだ夏休みです。
9月の授業開始には元気な顔で会いましょう!
【現場部3】宮城県警察科学捜査研究所
2015/9/2 >> 現場部
8月20日(木)に、心理行動科学科2,3年生28名と教員2名で、宮城県警察科学捜査研究所の施設見学に伺いました。
心理行動科学科には、社会とのつながりを意識した実践的なカリキュラムがあります。その一つに、「心理行動実践研修」という科目があります。その中でも、心理学が活かされる現場を実際に見に行く活動を「現場部」と呼んでいます。現場部では、第1回目で女子少年院と少年鑑別所に、第2回目でマリンピア松島水族館に、見学に伺っています。そして、第3回目の現場部として、科学捜査研究所(通称:科捜研)の見学をさせていただいたのでした。
事前説明会を開催し、科捜研について、そして、科捜研内の5分野(法医・化学・工学・文書・心理)について、ある程度の予備知識を入れてから見学に臨みました。少しは科捜研のことを知っているぞ…!と自信を持って臨んだ見学でしたが、実際に見て、話を聞くと、知らなかったことがいかに多いか、肌で感じ取れるものがいかに心に残るかを実感しました。見学後に、「大学での学びが活かされていることを実感できて良かった」などという、「心理行動実践研修」の醍醐味とも言うべき感想を述べる学生もおりました。
科学捜査研究所の方々には、丁寧に説明をしていただきました。ルミノール検査やポリグラフ検査など、実際の捜査資料として使用されている検査を見せていただけましたし、私たちの質問にもすべて丁寧に答えていただけました。学生も教員も、今回の見学を心から楽しみにしていたので、大変ありがたいことでした。実は、この科捜研の見学には、先着順で参加者を募ったところ、即刻定員オーバーとなり、多くの学生に参加をあきらめてもらわざるを得なかったという背景があります。それだけ人気のあった今回の見学でしたが、科捜研の皆様のご協力のおかげで、期待以上の成果を得ることができました。科捜研の皆様、ありがとうございました!
今回の見学を通して、犯罪捜査の現状と、そこで活かされている心理学に対する理解が深まりました。この成果は、今後の学習や就職活動等に幅広く活かされるものと思います。また、犯罪について知るうちに、学生たちの防犯意識も高まり、日常生活上にも役立つ活動となりました。しかしながら、私たちが知らないことは他にも数多くあります。心理行動科学科では、今後も、現場で生きている心理学を学べる機会を作り続けたいと思います!
(友野聡子記)