2016年度「MG-Pスクエア」を開催しました

2017/2/23 >> イベント報告

2月19日(日)に、学生による研究発表企画「MG-Pスクエア」を東北電力グリーンプラザ アクアホール(電力ビル1階)にて開催しました。

「MG-Pスクエア」は、1年生から4年生までの全ての学年から参加者が集い、心理学に関するオリジナルの研究成果を自由に発表するイベントで、今年で4回目を迎えます。ゼミで実施した研究の成果をポスターにまとめた発表だけでなく、ゼミの枠組から離れて実施されたプロジェクトの発表、また昨今巷で話題のVRを体験してもらう発表など、今回もさまざまな特色のある発表が行われました。

今回のMG-Pスクエアでは、発表件数が例年に比べて多かったことが特徴的でした。本学科では、1年次から心理学のゼミがあります。そのため、4年次の卒業研究としてだけでなく、1年次~3年次のゼミでも、それぞれの学年における学びの段階に応じた研究に取り組むことができます。それらの研究の成果が、今回のMG-Pスクエアで数多く報告されました。普段の授業だけですと、他の学年やゼミがどのような研究を行っているのか見えにくくなってしまいますが、MG-Pスクエアに参加することによって、心理行動科学科での学びが非常に多岐に渡っていることを知ることができ、自身の研究への良い刺激になったことと思います。今回の経験を、各々次の段階へ繋げて貰えればと思います。

当日は、一般の方々にも多数ご来場いただき、たくさんの励まし、お褒めの言葉をいただきました。また、発表者のご家族の方々や、来年度心理行動科学科に入学予定の高校生のみなさんにも来ていただけました。発表者は、自身が普段心理行動科学科でどのような研究を行っているかをご家族の方々に具体的にお話できたり、新たに後輩となる高校生のみなさんに来年度以降の学びをイメージしてもらえたりできましたので、とても有意義な時間を過ごせたのではないかと思います。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

※ 2月23日(木)の夕方に放送された東北放送の報道番組「Nスタみやぎ」(18:15~18:55)で、MG-Pスクエアで発表された研究の一部が取り上げられました!

(友野隆成記)

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2 月のリレーエッセイ(木野ゼミ2年・小畑さん、櫻井さん)

2017/2/22 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは!
木野ゼミ2年の小畑と櫻井です!♩
2年生もあっという間で、もう少しで3年生になります。これからの学生生活半分も頑張って行きたいなと思う今日この頃です。

私たちは木野ゼミで一年間過ごしてきて、みんなで論文を読み、グループごとにまとめたことを発表したり、意見交換をしたりなど実践的な面の経験を積んできました。
みんな意見を言い合い、とても良い雰囲気で、進んでおりました^^

わたし(櫻井)はよさこいサークルに入っており、先日は「バレンタインよさこい」というイベントに参加してきました。またもう少ししたら「浜松がんこ祭り」に参加するために静岡県に行ってきます!みんな仲良く、楽しいです( ◠‿◠ )  今は、その練習に励んでいます! また、静岡県のお祭りで、全国にいるよさこいの友達に会えるのも楽しみです。 大学生のうちにしかできないことをいろんな面で頑張って行きたいと思っています!

さて!2月19日にMG−Pスクエアが電力ビルで開催されました!会場では心理行動科学科の1年生から4年生まで22グループが発表を行いました。私達2年木野ゼミでも『経験抽出法による日常感情の分析』をテーマに実習結果を発表しました。たくさんの方が訪れ、興味を持って真剣に私達の発表を聞いてくださいました。「面白かった!」や「なるほど!」と言ってくださる方が多く、私達も自信を持って発表することができ、やりがいを感じることができました。また、3・4年生の先輩方の発表を聞き、見習いたい部分がたくさんあり、とても勉強になりました。今回の実習・発表を生かして、3年生でもよりよい研究をしていきたいです!\(^^)/

2016年度『心理行動実践セミナー』木野ゼミにおける研究成果

2017/2/18 >> 学生による実践研究成果

2016年度の『心理行動実践セミナー』(1年次必修)において,木野ゼミでは仙台市地下鉄の利用者マナーを研究しました。

タイトル仙台市地下鉄をより快適に ― 利用者マナーを通して ―

概要 2015年12月に開業してから半年後,東西線の利用者数は開業前の需要予測の6割と報じられました(河北新報6月5日)。利用者を増やすには,快適な車内空間を維持することも大切なのでは?と考え,仙台市交通局の取り組みをインタビューし,利用者マナーについても調べました。迷惑な行為は予想より多いのか少ないのか?新しい東西線と開業後30年近い南北線で利用者の行動は違うのか?など,延べ22,000人の利用者の行動観察と県民約500人へのアンケート結果から明らかにしました。研究目的と結果の概要は以下のとおりです。

[目的]延べ22,000人の利用者行動の観察により、車内行動・迷惑行為の実態を探る。宮城県民500人近くにアンケート調査を実施し、利用者のマナー意識を探る。
[結果] 仙台市地下鉄での迷惑行為は5%程度で多くはない。 東西線と南北線では、東西線の方が大声で会話する人の率が高い。迷惑だと思わない行動ほど、行っている人も多い。
[まとめ]地下鉄車内での迷惑行為の背景には、環境要因と利用者意識の両面があると考えられた(結果②は環境要因、結果③は利用者要因)。地下鉄は近距離移動の手段であるので、個人個人のちょっとした心がけで環境維持はしやすいのではないか。今後利用者増が期待される仙台市地下鉄の車内空間をより快適に保つためには、共通のマナー意識をもつことが必要である。

研究成果報告会2016年11月23日にAER 2F アトリウムで開催した「ココロサイコロ2016」,2017年2月19日に東北電力グリーンプラザ アクアホール(電力ビル1階)で開催した「MG-Pスクエア」において報告しました。2017年度はオープンキャンパスや東北他県での発表を予定しています。

報告資料発表で使用した資料はこちらからダウンロードいただけます(pdf: 約1900KB)。

2016年度木野ゼミ『卒業研究』

2017/2/18 >> 学生による実践研究成果

2016年度の木野ゼミ『卒業研究』の成果を,2016年2月19日(日)に東北電力グリーンプラザ アクアホール(電力ビル1階)で開催した「MG-Pスクエア」において報告しました。

研究の概要と発表当日に使用したポスターを以下に掲載します。

 

● 発表1 ●

娘は母親の短所を見習う?反面教師とする?-母娘間における仮想的有能感の類似性に関する検討-(pdf: 約1126KB)

・発表者: 伊藤菜緒・遠藤萌・川崎彩香
・概要: 親子間での性格や行動は,類似する側面とそうでない側面があるとされます。筆者らは、親子間で、性格の否定的側面が似てしまうことがあるように感じ,その一つの面として,仮想的有能感をとりあげて検討しました。母娘のペアデータによる検討と(研究1),精神的自立の様相により,娘による母親の認知像と娘の自己評価の関連の仕方が異なるのかの検討を行いました(研究2)。

 

 

● 発表2 ●

友人によって自分のキャラや話題を変えるのはなぜ?(pdf: 約1013KB)

・発表者: 長澤ゆい
・概要: 女子大学生の友人関係,なかでも状況に応じた切替に焦点をあてた研究を行いました。状況に応じた切替には,友人によって自分のキャラや話題を変える傾向(自己切替),状況によって友人を切り替える傾向(対象切替)があります。これらの切替が行われる背景を,賞賛獲得欲求および拒否回避欲求の観点から検討しました。

 

2月の心理学コラム(担当:佐々木隆之) カタカナ表記の話 その1

2017/2/15 >> 役に立つ!!心理学コラム

日本の芸能人でカタカナ表記のタレントは少なくありませんが、その中でちょっと気になる名前があります.EXILEとGENERATIONSの関口メンディ,ジャニーズ事務所の社長のジャニー喜多川などです.アルファベットで書くと,関口メンディはMandy Sekiguchiでありジャニー喜多川はJohnny Kitagawaとなります.メンディはマンディ・ムーア(Mandy Moore)と,ジャニーさんはジョニー・デップ(Johnny Depp)と同じつづりです.また,アグネス・チャンさんとジャッキー・チェンさんは,ともにChanさんです.このような表記の違いが起こる理由の一つは,日本語と外国語で母音が一対一に対応していないことです.共通日本語には5つしか母音が存在しないため,倍以上の母音がある英語の発音を日本語に当てはめるとき,きれいに対応するわけではありません.マンディともメンディとも聞こえる音があるため,表記の違いが起こるのです.もう一つの理由としては,日本語のひらがなやカタカナ表記と違って,アルファベット表記の読み方が多様だということがあります.英語の辞書を見ると,多くの単語に複数の発音が書かれています.どの発音を選ぶかによって、対応するカタカナが違ってくると考えられます.
母音の数といえば,琉球語の中には母音が3つしかない方言があります.また,東北地方の方言の中には,発音上「し」と「す」,「ち」と「つ」が区別されない例があり,発音される母音の数が表記される母音の数より少なくなることがあります.母音がどのように認識されるかも,心理学的に興味深いテーマの一つとなっています.

今年も卒論が完成しました.

今年も卒論が完成しました.

学年末が近づいてきました.4年生は卒論も仕上げ,社会へ出る準備や学生生活の最後を楽しむことに忙しい毎日を過ごしています.立派な社会人として巣立っていくことを祈念したいと思います.