5月の心理学コラム:ミニチュア寿司に感動(担当:瀧澤純)

2025/5/15 >> 役に立つ!!心理学コラム

 

卵のお寿司の上に、ミニチュアサイズの卵のお寿司が!

この写真、家族で行った秋田県の回転寿司で撮影しました。娘(1歳)のために注文した卵のにぎり寿司に、このミニチュア寿司が付いてきました。初めての来店でこのサプライズ。感動してしまいました。

ここで考えたのは、「自分がなぜミニチュア寿司に感動したのか?」ということです。

最初に思ったのは、「人は普段より小さくなると感動するのでは」です。でも、大きいお寿司がおまけでついてきても感動できそうだから、小さくなった=感動ではなさそう。ただ、「職人さんの器用さに感動した」という意味では、小さいことが必要だったかもしれない。次に考えたのは、「職人さんが手間をかけて作ってくれたから」です。事前に冷蔵庫に入れておいたミニチュア寿司を提供するだけだったり、機械が握ったりしていたら感動が薄い。やはり、人の気くばりや心遣いに感動するのでしょう。……のように考えたあと、感動に関連する研究を調べてみると、私が考えたようなことはすでに言われていました(戸梶,2001)。

ちなみに娘はこのミニチュア寿司を見て、一瞬で口に入れました。感動しているようすもなく。

戸梶 亜紀彦  (2001).  『感動』喚起のメカニズムについて  認知科学,8,260-368.

 

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