1月の心理コラム:復活!対面での募金活動(後日譚)(担当:友野隆成)
2025/1/31 >> 役に立つ!!心理学コラム
前回のコラムで,6年ぶりに対面での募金活動を復活させるという話をしました。今回は,その後日譚です。4つのチームがそれぞれ考案した企画案に基づき募金活動を行いましたが,過去に実施した熊本地震と東日本大震災の比較を参考に,2024年1月に発災した能登半島地震と東日本大震災の比較をしたチームが実施した活動にこのコラムではフォーカスしてみたいと思います。
過去の活動同様に,大学祭でそれぞれの被災地宛の募金箱を設置し,どちらにより多く募金されるかを実験しました。前回はどちらの募金箱にも寄付できるようになっていたのですが,今回は敢えてどちらか一方のみにしか寄付できないという縛りを掛けました。その結果,前回とは逆に,能登半島地震(12,484円)の方が東日本大震災(4,342円)に比べて多かったことが示されました。いよいよもって東日本大震災が風化してきているのか,それとも能登半島地震のインパクトが大きかったのか,はたまたどちらか一方にしか寄付できないという縛りの効果があるのか…色々な観点からの解釈ができそうです。今回,他のチームも斬新な企画をそれぞれ考案し,精力的に活動してくれました。また,大学祭当日も好天に恵まれたお陰で,集まった募金はトータルで過去最高額を達成しました。そして,活動の趣旨にご賛同いただき,ご寄付いただいた皆さまにこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。また来年も,対面での募金活動を実施したいと考えております。

募金活動で実際に使用した募金箱