11月の心理学コラム(担当:木野和代)

2012/11/12 >> 役に立つ!!心理学コラム

案内表示の難しさ

今回も学会参加直後のコラム担当となりました。

この週末の学会会場は武庫川女子大学(兵庫県)。最寄駅からの会場までと会場内の案内がとてもわかりやすかった,というのが一番の印象です。最寄駅までの道中,電車を乗り間違えたり,道に迷ったりの連続だったので,それもあっていっそう素晴らしく思えたのかもしれません。

どこが素晴らしかったかというと,始めて来た人が何に迷うか,会場で想定されるいろんな状況でどんな情報を必要とするかを的確に把握し,それを適切な場所に,そしてしっかりと目につくように案内表示していたことです。

そんなの当たり前,と思う方もいらっしゃるかもしれませんが,こうしたことを整えるのは,簡単なようで難しいことだと思います。人の目線の動きや注意の向け方,行動パターンの予測が行き届いていなければできません。心理学的な分析が活かされたその心配りに感歎!

絶妙な案内といえば,山寺(山形県)の石段カウントダウンのタイミング!

1000段強と聞き,気合いをいれてスタート。登り切りました! 子どもから年配の方まで皆さんどんどん進まれるのに後押しされたのもありますが,「あと○○段」の案内表示が登る意欲の持続にかなり貢献していたと思います。

この案内は1/3ぐらいずつの2ヵ所にありました。100段ごとにあってもうるさいし,500段では間があきすぎる。絶妙のタイミングだったと思います。どうしてこの間隔で案内を立てることにしたのか? どこで引き返そうか迷うのか,データをとった結果だったりして…!?

石段を登り切ったところからの秋の景色をお届けします。

この景色が素晴らしく見える理由(?)をお話しようと思っていたのですが,これはまた機会があったらということで…。

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