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1月の心理学コラム「スポーツオノマトペ」(担当:工藤敏巳)

2018/1/25 >> 役に立つ!!心理学コラム

1月21日日曜日に全日本卓球選手権大会が開催され、14歳の張本選手が優勝しました。2020年の東京オリンピックに向けた強化が進んでいるのだと思います。彼が発する「チョレイ!」がネットを騒がしているようです。審判が注意しないのですから、ルール上、問題ないのだと思います。テレビやネットでとやかく言う話ではないと個人的には思います。

ところで、プレー後の発生について、こんな書籍があります。「スポーツオノマトペ」(藤野良孝著)です。ページをめくると、福原愛選手が発する「サー」に関する分析があります。「サー」のバリエーションが4パターンあって、状況によって発する「サー」が違っているのだと言うのです。単音型「サー」はサーブやスマッシュが決まりそうな予感のある時や決まった時に発せられます。単音繰り返し型「サーサー」は、相手選手に連続して点を入れられ、ようやく入れ返したに発せられるようです。単音の3回繰り返し型「サーサーサー」と「サーサーヤー」は苦戦している状況から脱出できた際、この2パターンが出るらしいです。どのようにデータを取得したか記載されていないものの、リラクセーション、リズム・タイミング、セルフトーク、お守り効果、モチベーション効果と関連づけて考察しています。その他、スポーツ選手が発する声についての分析もあり面白く読ませていただきました。