Archive for 6月 30th, 2017

6月の心理行動科学科

2017/6/30 >> 今月の心理行動科学科

東北は昨年より8日遅く、夏至の6/21に梅雨入りしました。
6/15、心理行動科学会総会が開催され、2017年度の委員が発表されました。委員の皆さん、一年間よろしくお願いします。



6/19に学会主催で、学外での新入生歓迎会を行いました。1年生はもちろん他学年も多数参加し、交流を深めました。
6/25(日)オープンキャンパスが行われ、たくさんの方においでいただきました。心理行動科学科は、在学生による実践研究報告「義援金を寄付する心理in 2016」、森先生による模擬授業「人に流されてしまうのはなぜ?」、大橋先生による模擬授業「ヒューマンエラーを心理学で防ぐ」などの企画を用意しました。大橋先生の授業前には学生が、在学生から集めた学科の良いところのアンケート結果を発表しました。次回のオープンキャンパス(7/30)でも、新たな企画を準備してお待ちしております。

 

6月の心理学コラム「映画の話し『スティング』」(担当:大橋智樹)

2017/6/30 >> 役に立つ!!心理学コラム

私は講演などで,「心を読むことを専門としているのは,心理学者というよりはむしろ手品師か詐欺師だ」とお話ししています。手品師は観客をだませばだますほど拍手喝采を受けるという,なかなか珍しい職業です。詐欺師を褒めるわけにはいきませんが,映画ならば許されるでしょう。今回ご紹介する映画は詐欺映画の最高傑作『スティング』です。

1973年公開のハリウッド映画で,ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードという当代の名優が共演したことでも有名です。第46回アカデミー賞で作品賞,監督賞,脚本賞,主演男優賞など7分野もの受賞という高い評価を受けました。

舞台は1936年のシカゴ。ギャングへの復讐のために,大規模な詐欺を仕掛けるという痛快なコメディ映画です。この復讐で重要なのは,詐欺に遭ったと気づかれないようにギャングを騙すという点にあります。“騙す”という行為は,まさに相手の心を読まないとできません。しかし,騙されたことに気づかないように騙すのはさらに高度なテクニックが必要です。この映画は見事な脚本でそれを描いています。

しかし騙されるのはギャングだけではありません。実は,私たち観客が一番,騙されるのです。是非ご覧になって騙される痛快さを楽しんで下さい。

 

 

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