Archive for the ‘イベント報告’ Category

キャリア支援講演会②「東京で働くことのススメ」を開催しました

2014/8/13 >> イベント報告

7月25日(金)の3校時に,卒業生をお招きしてキャリア支援講演会を開催しました。
今回のテーマは,東京で働くことのススメ―7年の経験から―です。

お招きしたゲストは,上野恵さん。
2007年度人間文化学科心理学ゼミの卒業生で,卒業後は富士通エフ・オー・エム株式会社に勤務なさっています。
お勤め先は東京で,パソコンのインストラクターとしてご活躍中です。インストラクターの他に、手引きの作成や新しいシステム導入の際の講習会講師などもなさっています。

そんな上野さんを囲んで,

  • 宮城が大好きで,地元で働きたいと考えていらした上野さんが,なぜ東京で働くことになったのか!?
  • パソコンが得意だったわけでも,教える経験があったわけでもないのに,なぜインストラクターの仕事に就くことになったのか!? 採用面接や研修のときに困ったのでは!?
  • 心理学は職場でどんな風に活かせているの?
  • 東京暮らしにはどれくらいで慣れた?そのメリットや楽しさは?

・・・といったようなお話をお伺いしました。

今回の企画は,4年生の夏休み以降の就職活動を後押しすると同時に,本学科の多くが希望する「仙台勤務、事務職」という“2大縛り” から視野を広げ,知らず知らずのうちに自分で狭めている人生の可能性を拡張できるように,という意図によるものです。

参加学生からは以下のような感想がたくさん寄せられました。

  • 東京で働きたいと思っていたので,いろいろと参考になる話を聞くことができてよかった。
  • 宮城で就職をしたいと考えていたが、話を聞いて県外に出て仕事をするのもいいなと思い、以前より視野を広く持つことができるようになった。
  • いまの職業に就いたのは運命とおっしゃっていたので,やはり就職はその企業との運でもあるのだな、と思った。
  • 人事の配属は必ずしも希望通りにはいかないということを学び,その時いかに切り替えを早くできるかが大切だと思った。
  • 地方に支店をもつ会社は地方の場合、本社と違ってオールマイティーに仕事をこなさなければいけないので入社1年目で地方に配属されたらとても大変だなと思った。逆に,仙台で働くことも地方だからという考えを捨てたらとても面白そうだなと思うことができるようになった。
  • 官公庁などに出向いて仕事をすることもあるというのはすごいと思った。自分が知らないだけで、色々な世界との色々な関わり方があるのだと感心した。
  • 大学で学んだ心理学,特に認知心理学が,仕事の中で生かされているのが具体的によくわかった。
  • 心理学以外を学ぶことで心理学をより理解することができたという経験は、これからさらに専門的な心理学を学ぶ私たちにとって重要なアドバイスであった。
  • 夢や目標を持つことだけが重要なのではなく、様々なことに興味を持ち、様々な経験をすることが将来へつながるということが分かった。学生時代だからこそできることもあるので、これからいろいろなことにチャレンジしてを有意義に過ごせるようにしたい。
  • 終始楽しそうに体験談を話して下さり、紆余曲折があったけれども今の仕事が好きなんだろうなと感じた。

この他,清潔感があって座り方がきれい,とても明るい印象,目がキラキラしていてアナウンサーのよう,とても素敵な人,見習いたい!と先輩へのあこがれの声も。いろいろな意味でよきロールモデルにお越しいただけたことに感謝します。

(木野記)

 

「第7回心理学検定」対策講座を行いました

2014/8/4 >> イベント報告

7月26日(土)に「第7回心理学検定」に向けての対策講座を行いました。

本学科の3年生は、心理学の学びの成果を確認するために、心理学検定2級を受検します。
3年生の受検料は学科負担、対策本も学科で用意しています。

このような心理学検定の受検支援の取り組みは、昨年度から開始しました。
そのときの記事はこちらです(※心理学検定受検のメリットなども書かれています)。

今年度は、2年生や4年生の中にも、心理学検定を自主的に受検希望する学生が多数いました。
2年生は練習のため、4年生はさらに上位の級を獲得するため、などなど、それぞれの目標を持って受検します。

さて、対策講座では、学科の専任教員がそれぞれの専門領域ごとに受検のコツをレクチャーしました。
受講生は、模擬問題を解いたり、重要な理論に赤線を引いたりと、意欲的に講座を受けていました。
丸一日の対策講座が終わると、「疲れたー」と伸びをする学生がちらほら。
それだけ集中していたということでしょう。

今年度の心理学検定は8/10(日)に実施されます。
大学の前期試験がひととおり終わった頃ですので、試験モード全開のまま全力を尽くしてもらいたいと思います。

(友野聡子記)

 

7月の心理行動科学科

2014/8/2 >> 今月の心理行動科学科

7/28東北地方の梅雨が明けました。

7/5 卒論中間発表会。4年生が学科の学生、教員の前で卒業研究のテーマを発表しました。

今月は、夏休み期間に山形、岩手、福島で開催される学科発表企画miniココロサイコロのご案内を各県の高校へ郵送させていただきました。福島は8/30,8/31 AOZにて、山形は9/6,9/7 遊学館にて、岩手は9/6,9/7 イオンモール盛岡南にて行われます。皆様どうぞおいでください。

7/26 心理学検定対策講座。8月に行われる心理学検定に向けて、学科教員が各々専門領域のポイントを講義しました。

大学の通常授業は7/29で終了し、7/30からは、補講期間に入ります。

8/3にはオープンキャンパスが行われます。学科企画も、模擬授業も前回と違う内容です。皆様、ぜひキャンパスにおいでいただき、心理学の多様な世界をお楽しみください。

キャリア支援講演会①「言語聴覚士のお仕事」を開催

2014/7/15 >> イベント報告

7月10日(木)4校時,キャリア支援の一環として「言語聴覚士(ST)のお仕事」についての講演会を行いました。

■ゲストスピーカーは以下のお二人でした。

・須賀川芳夫先生(ST。仙台仙台医療福祉専門学校言語聴覚科)

・中里みなみさん(ST。2011年度卒業生・仙台徳洲会病院勤務)

 

■まず,須賀川先生から,STのお仕事について,STに向いている人はどのような人であるのか,大学卒業後にSTになるにはどのような方法があるのかについてお話いただきました。

言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)は,「話すこと、聞くこと」に関する障害のある人に対して,それらの機能の維持・向上に関わる専門家です。大学を卒業後に専門学校で2年間学んだ上で国家試験に合格することで,資格が与えられます。広い意味では心理学の専門家の一つととらえることができ,学部で心理学を学んだ人たちが選ぶ進路の一つです。

専門学校進学後の学習内容や臨床実習,学費やそのサポート体制についてもお伺いしました。

■その後,この春,STの資格を取得され,医療現場でご活躍中の中里さんに,進路決定の理由や資格取得までの苦労話,働いて3ヶ月を振り返ってとお話を伺いました。

人の人らしさを支えるために,どうあるべきかを真摯に考え,仕事に向かわれる姿勢に感銘を受けました。

就職後1年経ったあたりのお話もお聞きしたいところです。来年は,仕事と家庭の両立についてもうかがえそうです。

 

■中里さんから在学中の後輩へのメッセージもいただきましたのでご紹介します。

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今現在している勉強や部活などが将来に直結していなくても、必ずそれが役に立つことがあるのではないかと思います。目の前の利益に繋がらなくて一見無駄なように思えることを経験できるのも、大学生の時だと思います。私は大学生の時にもっといろんな経験をしておけばよかったな、と今になって思っています。

また、迷っていることがあるなら、一人で悩まずに相談したほうがいいと思います。自分一人だけで悩んでいてもなかなか一歩を進めないので、誰かに相談することで先が見えてくることもあります。友人でも先生でも家族でも、相手は誰でもいいと思います。ほんの少し進むだけで次の一歩が出しやすくなると思うので、私は何かを諦める前に少しだけでも行動することを心掛けています。

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■最後に,参加した学生たちの感想をご紹介します。

  • 心理学を学んだ先の進路の一つとして入学当初から名前だけは知っていましたが、実際の仕事の内容などは知りませんでしたので、STの仕事の内容はもちろん、大学を卒業してからの資格の取り方、実習について、専門学校についてなど、具体的な道筋が見える内容でとてもためになりました。人の人らしさを支援するためにはST自身が幸せでなければならないという言葉に、STの大変さややりがいが詰まっていると感じました。
  • 「命を支える医者や看護師とは異なり、人の人らしさを支えるのが言語聴覚士」という言葉が印象に残りました。
  • 人の気持ちに寄添うことが重要であるという部分で、今自分が学んでいる心理学も最大限に生かすことが出来る職業であると感じました。
  • STを目指すかどうかについてはまだ悩んでいますが、お話を伺い、言語聴覚士のお仕事は本当に大変そうだなと感じたとともに、同じくらい魅力も感じました。中里さんのお話の通り、今はまだ色々な人に相談し、自分の納得できる進路を選択したいと思います。
  • 技術的なことを多く学ぶイメージがありましたが、福祉関係の法律知識などや音響学など分野が幅広く、文系、理系どちらも対応しているのは意外でした。
  • 進学するにあたって、理系分野が苦手な私は勉強に対する不安がありましたが、今のうちから学習できることを教えてもらうことができたので参加してよかったです。
  • 私は、何気なく去年のSTの説明会に参加したのがきっかけでこの職業を知り、その後進学を決意しました。STに少しでも興味がある人や全くこの職業を知らない人、そして今学んでいる心理学を通して人の支えとなって人の役に立つ職業に興味がある人は絶対に参加するべき!

(木野記)

2014年度「卒業論文中間発表会」を行いました。

2014/7/10 >> イベント報告

7月5日(土)に2014年度心理行動科学科卒業論文中間発表会を行いました。

中間発表会は,卒業研究の計画・経過を報告する会です。
4年生,3年生はゼミ活動の一環として参加します。2年生の希望者も参加できます。

4年生はそれぞれの研究テーマと進捗状況を報告しました。
研究テーマは,各々の日常的な関心に基づくものが多く,音や色が人の行動にどのような影響を与えるか,年齢・性別の推定の手がかりとなる外見的特徴は何かといった研究や,人の動きを解析することにかかわる研究,表情や感情表出に関する研究,性格や対人場面での人の行動に関する研究など多様なものでした。

各発表に対する質疑応答では,学科教員や4年生同士の質問ばかりではなく,3年生からもたくさんの質問があり,活発な議論がなされました。
4年生にとっては,お互いの進捗状況を確認すると同時に,今後研究を進める上で有意義なコメントを得られたのではないでしょうか。
まずは夏休みまであと3週間,それぞれの課題解決に向けて頑張りましょう!
& 1月の卒業論文の成果発表会を楽しみにしています。

(木野記)

研究計画を発表する4年生

真剣に聞き入る会場の学生たち

会場からの質問にも慌てずしっかり答えました