4月のリレーエッセイ(木野ゼミ4年 菊地佑香さん)

2015/4/18 >> 在学生によるリレーエッセイ

皆さんこんにちは!木野ゼミ4年の菊地佑香(きくちゆか)です。

新入生の皆さんは大学生活楽しんでいますか?

2年生の皆さんは実験実習とゼミが二つあるのでとても忙しくなると思いますが、頑張ってください。

3年生の皆さんはそろそろ就活のことや卒論のことを意識する時期ではないでしょうか。

4年生の皆さん!就活・卒論頑張りましょう!!10月には全員進路が決まり笑って卒論に取り組んでいるといいですね(笑)

今私は就職活動の真っ最中で、毎日悪戦苦闘しています。

今日も希望する企業での説明会で他大学の学生に圧倒され、意気消沈しながら駅前のアーケードを歩いていました。「私は就職できるのだろうか。」「あの企業から内定をもらえるのだろうか。」そんなことを考えながら青に変わった横断歩道を渡ると、向かい側から真新しい制服に身を包んだ3月に卒業したばかりのゼミの先輩とすれ違いました。輝き、生き生きとした姿を思わず目で追いかけてしまいました。

今はまだ手探り状態ですが、来年の4月には希望の会社の制服を着て、社会の一員になれるようにこれからも頑張ります!!!!!

頑張るぞ!

 

4月の心理学コラム 自分で作ると美味しい(担当:友野聡子)

2015/4/10 >> 役に立つ!!心理学コラム

先日、少し変わったカフェに行きました。メニューやお店の雰囲気はいたって普通、イマドキな感じです。何が変わっていたかと言うと、『手挽きコーヒー』です。それを注文すると、「どうぞお挽きください」と言われ、一人用のコーヒーミルを手渡されるのです。多くの客は、「自分で挽くのね…!」と、一瞬戸惑いますが、すぐにガリガリとミルを回し始め、コーヒー豆の香りを楽しみます。後は店員さんに抽出を任せ、出来上がったコーヒーを堪能します。

私の自宅にも、お世話になった先輩から頂いた手挽きのコーヒーミルがあります(写真左側です)。コーヒーに詳しいわけではありませんが、豆を挽く段階から手間暇かけて作ったコーヒーは格段に美味しい気がします。挽きたてのコーヒーが新鮮で美味しいということ以外にも、“自分で挽くこと”が美味しさを引き出す秘訣なのではないかと思い始めました。

調べてみると、このことはKathleen D. Vohs氏らによって実証済みでした(Vohs et al., 2013)。そのうちのある実験では、人々は、レモネードを自分で作った方が、他人が作っているところを見たときよりも、レモネードの味を風味豊かと評価しました。著者らは、一連の“儀式的行動”に関与することが、消費の楽しさに影響を与えると考察しています。

料理も、自分で作るとやたらと美味しく感じます。ただし、そのとき、夫の反応はイマイチなこともしばしばです(笑)。冒頭のカフェのように自分の幸せのためにさまざまな手作りに挑戦するのも良いでしょうが、手作りの客観的評価が低かったときには自分の過大評価を認識したほうが良いかもしれません。


▲我が家のコーヒーセット

引用文献
Vohs, K. D., Wang, Y., Gino, F., & Norton, M. I. (2013). Rituals Enhance Consumption. Psychological Science, 24, 1714-1721.

 

「閖上プロジェクト」が「エフエムいわぬま」の取材を受けました

2015/3/31 >> その他

3月30日(月)12:40から,エフエムいわぬまの「名取情報」のコーナーで,本学科の「閖上プロジェクト」の活動を紹介していただきました。

「閖上プロジェクト」は,名取市・閖上の歴史や文化について調べ,その継承を考えることで,まちづくりをサポートしようという大学のプロジェクトです。

放送では,パーソナリティの澤田さんからの電話インタビューにお答えする形で,活動のきっかけや,プロジェクト参加学生の思い,これまでの活動(2月22日のMG-Pスクエアでの研究発表内容),閖上プロジェクトの今後,などについてお話しました。

名取市役所1階でのポスター展(4月10日まで開催)についてもご紹介いただきました。

再放送は,4月1日(水)13:45からです。
エリア外の方も,エフエムいわぬまホームページの「NOW ON AIR」からお聞きいただけます。

(木野記)

 

3月の心理行動科学科

2015/3/31 >> 今月の心理行動科学科

3/11は暴風雪、3/17、3/18は4月下旬の気温とめまぐるしく天候の変わる月でした。

3年生は3/1から就職活動が開始され、企業合同説明会に積極的に参加しています。学科のPナビでも合同説明会対策セミナーを開き、個別相談に対応するなど就職活動の支援を行っています。

3/16には学位記授与式着用ガウンの貸出を行いました。貸出会場では久しぶりに顔を合わせた友人と楽しそうに語らう様子が見受けられました。

3/20は学位記授与式。控室に集まる4年生は緊張と興奮の中で一人一人きらきらと輝いていました。みなさん、ご卒業おめでとうございます!

 

その夜の卒業パーティでは、幹事と教員によるパフォーマンスや、スライドショーで楽しい時間を過ごしました。幹事のみなさん、すばらしい企画をありがとうございました。

 

 

桜の開花予想日が発表され、学校の中庭の緑も増えてきました。春はもうすぐです。

3月の心理学コラム(担当:佐々木隆之)

2015/3/28 >> 役に立つ!!心理学コラム

リズムの話(3)

卒業のシーズンも終わりです.宮城学院は3月20日に卒業式があり,その夜に心理行動科学科の卒業パーティが催されました.

写真はその卒業パーティの1シーンです.ノリノリのパフォーマンスを見ていると,自然に手拍子が起こります.音楽に合わせて手拍子をするときには,音楽とほぼ同じテンポで手拍子を打つことができます.ところが,音楽のようなペースメーカーがないときにみんなで手拍子をすると,大抵,だんだん速くなっていきます.速くなってきたことに気付いた人が元に戻そうと努力すればするほど,手拍子が合わなくなっていきます.

卒業パーティの1シーン

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてみんなで手拍子をするとだんだん速くなるのでしょう? これには,ネガティブ・アシンクロニー(NA: ’negative asynchrony’)という現象が関係しています.NAとは,メトロノームのような等間隔の音に,テンポを合わせて手拍子やタッピングをすると,ほんの少しだけ早めのタイミングでたたくとちょうどよいと感じるという現象です.例えば,AさんとBさんの2人が一緒に手拍子をするとき,AさんはBさんのたたくテンポより少しだけ早くたたこうとします.ところが,BさんもAさんのたたくタイミングよりも少しだけ早くたたきたいのです.そうすると,無意識のうちに,AさんとBさんは相手よりも少しだけ早くたたく競争を始めることになるのです.その結果,少しずつ少しずつ早くなっていくのです.ライブなどで大勢の人たちが手拍子をする時も同じで,全員が他の人たちよりほんの少しだけ早くたたきたいという無意識の働きによって,だんだん速くなっていくのです.

もうすぐ新たな学生たちが入学してきます.気持ちを新たに,歓迎の準備をしています.