Archive for the ‘役に立つ!!心理学コラム’ Category
11月の心理学コラム(担当:友野隆成)
2011/11/10 >> 役に立つ!!心理学コラム
持続可能な被災地支援
先月の大橋先生のコラムにもありましたが、今月23日に「ココロサイコロ2011」におきまして、本学科1年生が研究発表を行います。私が担当する班では、「持続可能な被災地支援」をスローガンに掲げ、「どうすれば、無理をせずに長く続けられる支援ができるか?」を議論してきました。その結果、何か特別な技能が必要なものではなく、誰でも気持ち一つで手軽に支援ができる「募金」について心理学的な考察を行ってみよう、ということに決まりました。
その一環として、班のメンバーを3グループに分けて、10月の大学祭において実際に義援金募集活動を行いました。その際、ただ普通に義援金を募集するだけではなく、グループごとに趣向を凝らした仕掛けを用意して、募金行動を実験的に検討してみました。また、募金して下さった方々にアンケートへの回答をお願いして、募金をする心理を探りました。これらのデータから見えてくることは…(!?)。
現在、メンバーは23日の発表に向けて、それぞれグループごとに一生懸命準備をすすめております。当日には、上記の分析結果が発表されますので、皆様お誘いあわせの上、仙台駅前AER2階のアトリウムへ是非是非お越しください!
10月の心理学コラム(担当:大橋智樹)
2011/10/10 >> 役に立つ!!心理学コラム
ココロサイコロ2011
心理行動科学科のモットーは「心理学は机の上だけでは学べない」。この言葉は、机に座って話を聞いたり本を読んだりするだけでなく、街に出かけたり、身体を動かしたりする実践的な経験を通して、心理学を学ぼうという学科の姿勢の現れです。大学での学びを単に大学の中だけに留めるのではなく、広く社会との接点を見いだしていきたいという想いも込められています。
この思想を実現する一つの授業が1年次必修科目の「心理行動実践セミナー」です。今年は、「東日本大震災からの復興」を共通テーマに、3つのグループが実践的な研究を展開しています。サブテーマは、募金する人の心理、支援する人の心理、情報を伝える心理の3つ。どのグループもまだ形が見えていない不安の中にいますが、これからの1ヶ月で研究としてきちんと発表できるようにまとめていきます。
発表は11月23日勤労感謝の日。「ココロサイコロ2011」と称して、仙台駅前AER2階のアトリウムで。ポスター形式の発表ですので、いつでも、どなたでも自由にご覧いただけます。震災当時、まだ高校生だった彼女たちが、大学生として取り組んだ初めての成果をどうぞご覧ください。心理学に対するイメージが変わるかもしれませんよ!
KJ法と呼ばれる手法で考えをまとめる議論の様子
昨年度の発表の様子
9月の心理学コラム(担当:佐々木隆之)
2011/9/10 >> 役に立つ!!心理学コラム
Summer
College in MG
去る8月10日,宮城学院女子大学キャンパスで「Summer College in Miyagi
Gakuin」が催されました.この企画は,被災地の小学生と近隣の小学生を招いて,大学教員の指導の下にさまざまな学習を体験してもらおうというものです.私も心理学に関わる企画を考え,小学生に楽しんでもらおうと参加しました.
小学生にも無理なくできて,しかも面白いと思ってもらえるものを考えるのは思いのほか難しく,ゼミの学生たちの協力を仰いで試行錯誤を繰り返し,ようやくこれはというものを決めました.作ってもらったのは,写真1のような貼り絵で,じっと見ていると錯覚が生じます(ちなみに,写真は学生による試作品です).

ここには2種類の錯覚が含まれています.一つは,フレーザー・ウィルコックスの錯視で,まるい花火が,ゆっくりと回転して見えます.もう一つは,ハーマン格子と呼ばれる錯覚で,絵の下の方にあるビルの窓を見ていると,枠の交差点に黒い点が見えるというものです.両方とも周辺視で生じる錯視なので,気が付かない人もいるのですが,何を見ればよいかがわかると「なるほど」ということになります.
準備には多くの学生たちが協力してくれました.深く感謝します.
写真は,高学年のグループの工作風景ですが,皆行儀よく取り組んでくれました.作品は大変上手にでき,喜んでもらえました.将来,また出会うことがあればいいな,と思ったことです.
8月の心理学コラム(担当:高田利武)
2011/8/10 >> 役に立つ!!心理学コラム
地震の夢
私は毎晩いろいろな夢を見ます。夢の内容に影響する要因は何でしょうか? フロイトの説は面白いですが、それが全てとは到底思われません。脳科学によって明らかにされる日が待たれるような、同時に怖いような気がしますが、自分が体験した事実が夢の内容に関係していることは確かでしょう。
さて、またまた鉄道の話です。子どもの頃から高嶺の花だった寝台車に乗るのが、私は大好きです。その寝台車で過ごす夜に、地震の夢を見ることが多いのです。列車がガタガタと揺れている現実が、夢の内容に影響しているに相違ありません。
大変だと思って目が覚めたとたん、「地震じゃない、寝台車に乗っていたのだ」と分かったときの幸せな感じ、何とも言えません。寝台車のベッドで過ごす時間は私にとって至福の時です。ところが悲しいことに、3月11日以降、地震だと思って目が覚めたら、本当に地震だったという経験が多くなりました。
でも、もっと悲しいのは、寝台車自体が絶滅しようとしていることです。私が多く利用した「富士」「さくら」「あかつき」「銀河」「北陸」… 皆この数年間に消滅し、観光目的ではない列車で寝台車が連結されているのは「あけぼの」「日本海」「はまなす」だけになってしまいました。これらももはや風前の灯火です。列車が廃止になるときは、私の生き甲斐も無くなるとき… と予感しています。

写真の解説文
「あけぼの」の寝台券。この他に乗車券が必要です。経済的にも時間的にも、もはや寝台特急が実用的な交通手段ではないことは、残念ながら明白です。
7月の心理学コラム(担当:友野隆成)
2011/7/10 >> 役に立つ!!心理学コラム
研究室と観葉植物と大震災と私
今から約7ヶ月前、研究室で育て始めた観葉植物のことを当コラムで御紹介させていただきました。今回は、その続き話を…
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この書き出しで、私は3月上旬に当コラムの原稿を書いておりました。観葉植物が更に成長したが、ほとんど変わらない葉とどんどん成長する葉の2パターンがある、というお話でした。原稿を書き上げ、あとは更新されるのを待つだけとなりましたが、3.11の
大震災によってせっかく書き上げたコラムは更新されずお蔵入りになってしまいました。
震災発生時は、私は研究室にいたのですが、携帯の緊急地震速報のけたたましい音に胸騒ぎを感じ、比較的大きな机の下に潜りました。程なくして、過去に経験したことのない激しい揺れが襲ってきて、あり得ない勢いで本棚が倒れてきました。地震がおさま
るまでの長い長い数分間、私は生きた心地がしませんでした。机の下にいたので幸い私は無傷で済みましたが、観葉植物は下敷きになって駄目だろうと半ば諦めていました。しかし、観葉植物は私同様奇跡的に無傷でした!しかも、震災後落ち込んでいる私を
尻目に、何事もなかったかのようにまた新たな葉を生やし、成長を続けています。

パーソナリティには、困難な状況に陥ってもそれを乗り越えて精神的健康を維持することができる“レジリエンス”という概念があります。私の研究室の観葉植物には、相当なレジリエンスがあるのかもわかりません。私もそれにあやかりたいと思った、震災
後の日々でした。


