4月の心理行動科学科

2013/4/30 >> 今月の心理行動科学科

21日に66年ぶりの積雪があった4月。
4月4日は入学式。
心理行動科学科は57名の新入生を迎えました。入学式後、クラス担任との懇談では、クラス委員のほとんどが立候補で決定しました。これからの4年間も初心を忘れず、積極的に活動していってください。
4月6日、7日はオリエンテーションキャンプ。今年は遠刈田温泉でのキャンプでした。
4月9日から授業開始。今年度から科目登録をPCで行なうことになりましたが、皆さん、作業は無事に終わりましたか?

4月の心理学コラム 教員&運転生活の始まりの中に見える心理 (担当:油尾聡子)

2013/4/15 >> 役に立つ!!心理学コラム

この4月から心理行動科学科に着任しました油尾 聡子(ゆお さとこ)と申します。出身は福井で,学部と大学院を名古屋で過ごした後にこちらに参りました。そしてそれを機に車通勤を開始しました。ゴールドペーパードライバーという華々しい経歴を引っ提げて,です。

運転を始めてみると,運転中は常に他者の心を読まなければならないことがわかりました。路上駐車中の車があれば,それを避ける車が車線変更してくるから注意しなければならない,などです。

ではそんなとき,人はどのように他者の心を推論しているのでしょうか?私たちには,他者の動きを見たときと自分が動いているときとで同じように活性化する脳の部位「ミラーニューロン」が存在します。私たちはミラーニューロンでまずは他者になりきり,シミュレーションをします。そのシミュレーション結果に基づき,他者の動きと切り離して自分の行動を選択します。つまり,私たちは脳で自動的に他者を自分に置き換え,自分を基準に物事を瞬時に判断する便利な機能を持っているわけです。

私が慣れない運転でも無事に大学に来れたのは,私も周囲の運転手も,ミラーニューロンをフル稼働させたおかげかもしれません。

写真は研究室から見える外の風景です。無事に研究室まで来れたときに眺めたこのキャンパスの緑の美しかったこと…。

3月の心理行動科学科

2013/3/28 >> 今月の心理行動科学科

春休み期間でも、学内には毎日学生の姿があります。
 
学科図書室や、学会室ではリクルートスーツに身を包んだ3年生が、PCから就職情報を得たり、書類を作成したりしています。
 
心理行動科学科では学生の意見を取り入れて学科学生が記入しやすい独自の履歴書を作り、利用しています。就職活動の中で改善点が見つかれば、改良していきますので、どんどん意見を出してください。
 
3月22日は学位記授与式が行われ、心理行動科学科第三期生56名が巣立っていきました。
 
夜の卒業パーティーは、教職員からのコメントや、4年間の写真が映し出され、笑いと涙の暖かい会となりました。
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3月のリレーエッセイ(木野ゼミ1年の藤井さん)

2013/3/19 >> 在学生によるリレーエッセイ

3月のリレーエッセイ担当の一年の藤井です。
花粉がすごくて負けそうですが、毎日薬を飲んでなんとかしのいでいます。

一年生を振り返って一番印象に残っているのは、やっぱり11月23日に行われた『ココロサイコロ』でした。私が選択した木野ゼミのテーマは「支援」ということで、私たちは職業として「支援」をしている介護職の方々に焦点を絞って調べました。最初は具体的な研究テーマが全然決まらず、とても不安でした。でもテーマが決まってからは介護士の方にインタビューをしたり、大学生を中心にアンケートをとったり、これらの成果をまとめて仙台駅のAERで一般市民の方々に発表したりと、高校生の時には経験しなかったようなことをたくさんすることができ、私にとってとてもプラスになる出来事でした。

一年生ももうすぐ終わり、4月からは二年生になります。二年生の授業は一年の頃よりも一般教育科目が少なくなる分、心理学の専門科目がかなり増えます。今からとても楽しみです。

それに二年生では自動車の免許や漢検などを取りたいです。そのためにはお金が必要なので、春休みの今のうちにバイトで稼げるだけ、稼いでおこうと思います(笑)

春休み明け、4月のガイダンスで学科の皆に会えるのを楽しみにしています(^-^)/

写真は『ココロサイコロ』で使った資料です。

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3月の心理学コラム 映画の話し『シックス・センス』(担当:大橋智樹)

2013/3/10 >> 役に立つ!!心理学コラム

『シックス・センス』は、ハリウッドの大スター、ブルース・ウィリスと天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの共演作で、心理学の名作です。ブルースはマルコムという児童心理学者child psychologistを演じますが、児童心理学者が登場するから心理学の名作だというわけではありません。心理学、特に、臨床心理学(あるいは精神医学)が抱える「正常とはなにか、異常とはなにか」という大きなテーマに挑んだ作品だからです。

ハーレイ演じるコールは幽霊dead peopleを見ることができ、幽霊と会話をすることができる少年です。臨床心理学的には“異常”者です。マルコムはコールを“正常”にしようと治療しますが、しかし、コールは“本当に”その能力を持っているのです。映画は、コールが幽霊を救っていく様子を描くことで、彼が“正常に”“異常”であることを証明していきます。そして、決定的な証明はマルコム自身がすることになります。おっと、ブルースと私の個人的な約束がありますので(映画を観た人なら分かります)、これ以上は言えません(^_-)-☆ 映画を観て、正常・異常の難しさについて考えてみてください。

なお、この映画の原題はThe Sixth Sense。直訳すれば六番目の感覚。すなわち、第六感。日本語でも英語でも、五感は普通の能力で、それを超える能力を第六感と表現する共通点も興味深いですね。