キャリア支援講演会③「進路決定,私の“こだわり”」を開催しました

2014/12/15 >> イベント報告

12月11日(木)の3校時に,卒業生をお招きしてキャリア支援講演会を開催しました。

今回の講演会は,学科独自のキャリアサポート「Pナビ!」における3年生向けセミナーの一環として行いました。

■ゲスト■

3期生(2013年度卒)の齋藤はるかさんをお招きしました。

現在は,サトー商会に勤務なさっています。

■主な話題■

齋藤さんが,在学中,何をどのように考え,進路選択・就職活動と向き合ってきたか,ということを中心に,以下のようなお話をうかがいました。

・齋藤さんなりの価値観に基づいて,具体的な条件を決めて動いたこと。
・いろんな先輩たちの成功談・失敗談をとにかくたくさん聞いたこと。
・履歴書&面接必勝法!
・孤独にならない就職活動とは。

職業観から就職活動の必須アイテムの選び方まで,齋藤さん自身が,しっかりと考え,実行してきたことがとてもよくわかるお話でした。
齋藤さんなりのこだわりや価値観がたくさん紹介されましたが,大切なのは,齋藤さんと全く同じことをすることではなく,齋藤さんからもらったヒントをもとに,自分自身が考えて行動していくことです。

とても具体的なお話を聞けて,就活スタートを控えた3年生たちの気持ちは,漠然とした不安や焦りから,前向きな意欲へと変化したようです。

「今のことも聞きたかった」「もっといろんな方の話を聞きたい」そんな感想もありました。
また企画したいと思います。

(木野記)

12月の心理学コラム ノーベル賞受賞を讃える心(担当:木野和代)

2014/12/13 >> 役に立つ!!心理学コラム

2014年ノーベル賞では,日本人3名が物理学賞を受賞されましたね。今週は,授賞式関連のニュースが新聞・テレビでも連日報道されていました。

こうしたニュースを見て,「すごいな~」と思われた方,「ついに受賞!よかったなぁ」と思われた方。

そして,自分が受賞したわけではないのに,なんだか誇らしいような気持ちになられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは,同じ日本人が受賞したから,同じ地域・同じ高校/大学の出身だから,・・・などといった理由によるものでしょう。

私自身,名古屋大学出身だからでしょうか,今年は,このニュースに目が行くことが多いです。天野浩先生の笑顔を見ていると,こちらまでうれしい気持ちがしてきます。
こうした反応を客観的にみてみると,「栄光浴」や「自己評価維持モデル」という心理学用語が浮かびます。

「栄光浴」とは,高い評価を受けている個人・集団と自己との結びつきを強調することによって自己評価や他者からの評価を高めようとすることで,自分の印象を操作する方法の一つです(有斐閣・心理学辞典より)。「今年のノーベル賞受賞者は誰だっけ?」と問われて,「私の出身大学の天野浩先生がノーベル物理学賞を受賞」なんて,私が答えたとしたら,これは「栄光浴」とよばれます。「私の出身大学」なんて余計な説明がついていますね。同じ大学の出身というだけで,同じ研究室・学部でもない,授業を受けたことすらないにもかかわらず;笑。

この流れで「自己評価維持モデル」についてもお話したいところですが,もうちょっと説明が長くなりますので,また別の機会に!

(写真1)実は,新聞の切り抜きまでしてしまいました・・・ちょっとした天野先生ファンです。
(写真2)ちなみに,心理行動科学科の在学生たちも頑張っています。学生たちの研究活動は,毎年のように,報道していただいています。

 

11月の心理行動科学科

2014/12/3 >> 今月の心理行動科学科

街路樹の葉もほとんど落ち、冬の到来を感じる季節です。

11/15は推薦入学、編入学試験が行われました。

11/24(月)振替休日に、仙台駅前アエルの2階アトリウムで「ココロサイコロ2014」を開催しました。

学科1年生が3班に分かれて、パネル発表を行いました。テーマは「ディズニーの世界を科学する」「遊園地を楽しむための心理学」「義援金を寄付する心理in 2014」です。

詳しくは「ココロサイコロ2014」開催報告をご覧下さい。

12/6(土)には冬のオープンキャンパスが行われます。今回は「高校生のための仕事図鑑」で友野先生が心理学を活かした仕事を紹介します。また「遊園地を楽しむための心理学」のパネル発表を行います。お楽しみに。

11月のリレーエッセイ

2014/11/30 >> 在学生によるリレーエッセイ

実践ゼミおおはし班の菊地愛美と小平純花です。

私たちのグループはディズニーについて調査しました。調査したことは大きく分けて、「ディズニーランドの現調査」と「プリンセス映画の分析」です。ディズニーランドの現地調査では、来場者の服装や歩行速度、キャストの動き、混雑状況などを調べました。プリンセス映画の分析では、ストーリーの長さの比較やプリンセスの性格などを分析しました。

はじめは、納得のいく結果が得られるのか現地調査はうまくいくのかなど、はじめてのことばかりで不安でしたが、先生からアドバイスをもらいながらうまくまとめることができました。また、班のみんなが与えられた仕事だけではなく、それぞれが自分から進んで仕事に取組み、お互いに助け合いながら協力してまとめることができました。

発表当日は、興味を持ってくれる人はいるのか、立ち止まってくれた人とどのようにコミュニケーションをとったらよいのかなど、不安なことがたくさんありました。はじめはぎこちない会話でしたが、だんだんと慣れてきて「もっと知ってほしい、話したい」という気持ちになりました。一番印象に残っているのは、過去にディズニーランドで働いていた女性に「よくここまで調べたね!すごい!」と褒められたことです。この時に「無駄じゃなかった、調べて本当によかった」という気持ちになりました。また、お客さんから結果に対する意見や、ここを調べてほしいなどと言われることも多くあり、自分たちにはなかった考え方を教えていただくこともできました。

発表まで不安が多かったですが、とてもいい経験になりました。今後の大学生活に生かしていきたいと思います。

「ココロサイコロ2014」開催報告

2014/11/26 >> ココロサイコロ

今年も、学科企画展「ココロサイコロ2014」を仙台駅AER2階アトリウムにて11月24日(月・振休)に開催しました。
本企画は、学科の1年生が半年かけて研究した成果を広く一般の皆様に向けてご報告するものです。

当日は、のべ550名ほどの方に足を止めていただき、ご見学いただけました。
学生たちの発表に真剣に耳を傾け、貴重なコメントを頂きましたことに感謝申し上げます。

一般の方ばかりではなく、保護者の方、さらには本学科に来年度入学予定の高校生にも来ていただき、本学科で心理学を学ぶ1年生がどのように学びを深めているのかを知っていただくことができました。
他にも、卒業生や現4年生~2年生の何人かが顔を出してくれて、1年生たちを励ましてくれました。

今年も3つのテーマで発表がありましたが、どのテーマの研究にもそれぞれ来場者を引きつける魅力があり、学生たちの自信につながりました。発表が始まってまもなくはぎこちなかった学生たちも、チーム内での助け合いや、発表を熱心に聞いてくださった方々のおかげで、徐々に笑顔を交えてスムーズに発表を行えるようになり、最後には充実感いっぱいの表情を浮かべていました。

学生は主に大学で、心理学的研究の計画から実行、成果のまとめに至るまでを実践的に学びます。そうした学びの過程や成果に対して客観的な評価を受ける機会は少ないですが、今回の発表はその貴重な機会の一つとなりました。特に、今回は、チームワークをしながら、学生一人一人が自分たちの学びに誇りを持てた良い機会となったのではないかと思います。

なお、学生たちの研究の一部は、河北新報で近日中に紹介される予定です。
※ 追記:11/29(土)河北新報朝刊で紹介されました!

(友野聡子記)