専攻が目指すこと

さまざまな分野の学習で得た知識を用いて、子ども一人ひとりの発達を支え、教育や社会が抱える問題の解決に取り組むことができる資質と専門性、目的意識を持って社会や人に関わることができるスキル、論理的な思考力を養います。

教員からのメッセージ

幼児教育専攻は、短大時代の保育科、その後、4年制大学に移行して発達臨床学科を母体としています。4年間での学習内容は、最先端の幼児教育を柱として学びながら、実績のある心理学と社会福祉学に分かれて専門性を高めるように工夫されています。また、附属森のこども園と近隣の実習施設との連携も学びを深めるために活用できます。東北6県の保育業界への就職だけでなく、公務員、一般企業など選択肢も豊富です。本専攻で共に学び、多くの価値ある経験を積まれることを期待しています。

教育学科
西浦和樹 教授(教育心理学)

3つのポイント

1

小実習以外にも体験的な学び

附属認定こども園で行う保育観察、保育園や福祉施設でのボランティア活動、学校臨床研究の授業で行う日本や海外の幼稚園や保育園での実践的活動など、保育の現場と大学を行き来することで具体的に学ぶことができます。

2

実習指導はきめ細やかに対応

実習指導室には3名の助手がいます。学生の実習上のさまざまな心配や困りごとに助言し、実習の準備を支援します。学生たちはいつでも実習指導室を訪ねることができ、個別指導を受けることができます。

3

心理と福祉の学びも深める

本専攻には、認定心理士資格と社会福祉士の国家試験受験資格を取得する課程があります。 そのため、幼児教育の学びを中核にしつつ、子どもに関連した心理や福祉を深く広く学ぶこともできます。

データでみる専攻の特長

100%

社会福祉士 国家試験の合格率

2023年度の現役学生は、11名全員が合格し、合格率は全国の大学で第1位となりました。

16名

公務員試験(保育士/保育教諭/幼稚園教諭)現役学生延べ合格者数

2023年度卒業生は、仙台市(10名)、石巻市(2名)、登米市(1名)、福島市(2名)、寒河江市(1名)に合格しました。

69%

専門資格を活かして就職

2023年度卒業生の進路は、保育士30名、保育教諭24名、幼稚園教諭5名となりました。例年、就職者の約8割が取得した資格を活かして仕事に就いています。

学びの紹介

幼児教育専攻の学び

幼児教育専攻が養成するスペシャリストとして、ウェルビーイング(身体的・心理的・社会的に健康な状態)に着目します
❶ 子どもの発達段階に応じた適切な支援ができる人材
❷ 共感力を育て、子ども同士の良好な人間関係を築くサポートができる人材
❸ 必要な福祉支援を適切にコーディネートし、子どもとその家族をサポートできる人材

本学独自の学び

心理コース(定員20名)
子どもの心の健康や発達に焦点を当て、ストレス管理や情動調整の方法を学ぶ

福祉コース(定員20名)
子どもの生活環境や社会的支援について理解し、包括的な福祉サービスの提供方法を学ぶ

取得可能な資格・免許

・幼稚園教諭一種免許状
・保育士資格
・認定心理士資格
・社会福祉士国家試験受験資格  ほか

幼児教育専攻の取り組み

幼児教育専攻では、時代の変化に対応できる保育者・教育者の養成を行います。震災復興支援、アウトドア教育、スウェーデン海外研修などの教育プログラムでは、(1)国際的な視野と異文化交流、(2)自己成長とチャレンジ精神、(3)リーダーシップと協力、(4)保育・教育環境への関心と持続可能性、などの涵養を目指します。
(参照:アウトドア教育の実践研究