さらに学習・研究を深めていく
大学院 人文科学研究科・健康栄養学研究科 修士課程

大学院(修士課程)には、人文科学研究科として英語・英米文学専攻、日本語・日本文学専攻、人間文化学専攻、生活文化デザイン学専攻の4専攻、及び健康栄養学研究科として健康栄養学専攻が置かれています。

人文科学研究科

現代社会は複雑化・多様化をきわめています。同時に学問の世界もまた、従来のカテゴリーに収めることのできない学術分野が現れるなど、ダイナミックに様相を変え、新しい潮流を創り出していると言っていいでしょう。本研究科は、こうした社会・学術界の変化に呼応した自由な研究活動を行うためのフィールドです。既存の価値観や領域にとらわれることなく、現代社会にリンクするような新しいテーマに取り組んでみようという意欲を大いに歓迎します。
皆さんには、高度な専門性と真摯な探究の姿勢を身につけ、将来は教育界・産業界など幅広い分野で活躍していただきたいと考えています。

【アドミッション・ポリシー】(入学者受け入れ方針)

本研究科は、次のような能力、意欲、目的意識などをもつ者を広く受け入れる。
1.能力
各専攻の専門領域についての基礎的な知識および能力を有する者。
2.意欲
各専攻の専門領域について強い関心を持ち、広範な人文科学的諸領域との総合的・有機的連関のなかで捉える視点と能力を身につけようとする者。
3.目的意識
以下のような目的意識を持つ者。
①各専攻の専門分野に関する高度な専門知識を修得し、広範な人文科学的諸領域との総合的・有機的連関のなかで捉える視点を養うことを目指している。
②各専攻の専門領域において、広範な人文科学的諸領域との総合的・有機的連関のなかで捉える視点と高度な専門知識を有する専門職として、知見を発揮することを目指している。
③各専攻の専門領域に関する研究課題について、学術的に価値のある知見に到達し、それをもって社会に貢献することを目指している。

【ディプロマ・ポリシー】(修了認定・学位授与に関する方針)

人文科学研究科の定める期間在学し、研究科が教育と研究の理念や目的に沿って設定した授業科目を履修して修了に必要な単位数以上を修得した者、かつ、研究指導を受けて修士論文を作成し、論文審査及び最終試験によって以下の学修成果が確認できた者に修士の学位を授与する。
1.各専攻の専門分野に関して、他の人文諸科学との関連性において有機的に捉えつつ、固有の意義を認識・表現・発信できる者。
2.各専攻の専門的な研究課題について、先行研究の成果の上に自分のテーマを設定・発展させ、斯学に貢献すると認められる者。
3.各専攻の専門分野に関連する専門的知識人,専門的職業人として活躍する意思と能力を有する者。

【カリキュラム・ポリシー】(教育課程の編成方針)

1.教育課程の編成
人文科学研究科ではディプロマ・ポリシーに掲げる目標を達成するために、特殊講義、演習、修士論文演習等からなるカリキュラムを編成する。
2.教育内容
①特殊講義では、高度な専門知識と技法について幅広く学ぶ。
②演習では、それぞれの分野の研究手法に則って探究を進める。
③修士論文演習では、各自の専門領域に関する調査研究を進め修士論文を作成する。
3.教育・学習方法
①特殊講義では、高度な専門知識の習得のため対話型の授業とする。
②演習では、学生自ら課題を取り組むことが求められるアクティブ・ラーニングを取り入れる。
③修士論文演習では、指導教員のきめ細かな研究指導のもとで、修士論文を作成する。
4.学修成果の評価
①各科目の評価は、シラバス記載の基準と方法に従って行う。
②修士論文の評価は,要覧に記載の審査方法および審査基準に従って総合的に評価する。
③各専攻のディプロマ・ポリシーの各項目に対する評価は、それぞれの専攻で定める方法・基準に基づいて行う。

◆人文科学研究科の研究成果

人文学会誌のアーカイブをご覧いただけます。

健康栄養学研究科

食生活に起因する健康課題、さらに生活習慣や子どもの貧困をはじめとする社会環境に起因する健康課題など、多様な健康課題の解決に、生活者の視点をもちつつ、研究的な視点に立って対処できる人材の養成を図ることを教育目的としています。

【アドミッション・ポリシー】(入学者受け入れ方針)

本専攻は、次のような能力、意欲、目的意識などをもつ者を広く受け入れる。
1.能力
栄養・食の課題の解決に向けて必要な基礎知識及び技能を修得している者。
2.意欲
食生活に起因する多様な健康課題の解決に向けて,それぞれの視点から研究に取り組もうとする意欲ある者。
3.以下のような目的意識を持つ者。
・チーム医療の一員として臨床栄養の実践を目指している。
・食による疾病の予防や改善の視点をもった製品開発を目指している。
・栄養・食の課題の解決に向けて、教育力のある食生活の支援者や栄養教諭を目指している。
・高度な専門的知識をもち、子どもたちの発達や学びに貢献できる養護教諭を目指している。

【ディプロマ・ポリシー】(修了認定・学位授与に関する方針)

本研究科は、次のような学修成果をあげ、所定の単位を取得した者に、以下を授与する。
1.健康・栄養に関する高度な学識と研究的な視点にたった実践力を修得した者に修士(健康栄養学)の学位を授与する。
2.子どもの心身の発達を支援する養護教諭の教育実践研究について学修した者に養護教諭専修免許を認定する。
3.食教育を通して子どもの健康を支援する栄養教諭の教育実践研究について学修した者に栄養教諭専修免許を認定する。

【カリキュラム・ポリシー】(教育課程の編成方針)

1.教育課程の編成
健康栄養学専攻では、ディプロマ・ポリシーに掲げた学修成果を達成するために、多領域の専門教育科目を体系的に編成し、基礎講義、特殊講義、演習、実践研究実習、特別講義を各学年で適切に組み合わせ、栄養学・健康教育学に関する専門分野の学識と総合的な視野の両者の調和をすすめるカリキュラムを編成する。
2.教育内容
全教員が担当する必修科目「健康科学基礎講義」では、修士課程の導入にあたり、教育内容の全体像を広く視野に入れる。
1年次の特殊講義では、臨床栄養学、基礎栄養学、実践栄養学、健康教育等の各分野の専門的知見を深める。
1年次の演習科目では、各分野の専門の先行文献の研究等を通して修士論文の基礎を培う。
2年次には、「総合演習」で研究における多様な考え方を学び、総合的視野を身に付けて修士論文の執筆に取り組む。
選択科目として、養護教諭および栄養教諭の専修免許取得のための教職課程科目を開設する。また、臨床栄養学分野については臨床栄養師に関する科目を配置し、資格取得をめざす。
3.教育・学習方法
講義では、各分野の最新の知見や課題について学び、ディスカッションを通して理解を深める。
実習及び演習では、実践的な活動を通して専門的知識と技能の統合を図る。
「総合演習」で修士論文の執筆に取り組む。その中で中間報告を行い、多分野の教員からの助言を得た上で、論文を仕上げる。
4.学修成果の評価
各科目の評価は、シラバス記載の基準と方法に従って行い、その達成度を評価する。
修士論文の評価は、要覧に記載の審査方法および審査基準に従って総合的に評価する。

社会人の方へ

本学大学院では、広く社会人の学修、研究への参加を促進できるよう長期履修制度を設けています。
また、人文科学研究科では、社会人選抜を実施しています。
詳しくは、宮城学院女子大学大学院募集要項をご覧ください。