「誰一人取り残さない」MGU の就職支援
本学のキャリア支援は、「誰一人取り残さない」就職支援の取り組みを続けます
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キャリア支援部長あいさつ
自他の尊厳を基盤とするキャリア教育
石田 依子(一般教育部 教授)
女子大学は時代遅れではないか――。その問いに対し、私たちはむしろ逆説的に答えます。女性に限定された空間だからこそ、最も自由な学びが実現できる、と。女子大学では、共学の場では無意識のうちに生じがちな役割分担や期待から距離を置き、学生一人ひとりが性別に依存しない主体性を育むことができます。議論を主導することも、責任ある立場を担うことも、特定の誰かに委ねられるのではなく、自ら引き受ける経験となります。この「限定が生む自由」の逆説こそが、私が考える教育の基盤です。
キャリア支援もまた、この思想の延長線上にあります。私たちは、キャリアを単なる就職活動の結果とは捉えません。社会に出た後も続く「選択の連続」をどう引き受けるのか、その力を養うことが目的です。
現代社会には、昇進機会、賃金格差、ケア責任の偏在など、依然としてジェンダー構造が存在しています。本学は、それらを見えにくいものとしてやり過ごすのではなく、理解し、位置づけ、自らの選択を引き受ける力を育てます。これは一部の人の問題ではなく、すべての人の自由と尊厳に関わる普遍的な課題です。
その力を具体的に鍛える場の一つが、「キャリアデザイン」の授業です。多様な人生の語りに触れながら、成功の単線的モデルではなく、迷い、回り道、葛藤を含んだ現実の歩みを学びます。学生は他者の経験に耳を傾け、自らの選択を言語化していきます。
私たちの支援は、「活躍する女性」を量産することではありません。自分の尊厳を理解し、他者の権利を尊重しながら、社会の中で選択し続ける力を育てることです。
女子大学という環境で培われる主体性と批判的視点。その両立こそが、宮城学院女子大学のキャリア支援の特長です。学生一人ひとりが、自らの歩みを引き受け、その結果として轍(キャリア)を刻んでいく。その過程に伴走すること――それが私たちの使命です。


