学科が目指すこと

ビジネスとは、営利・非営利を問わず、さまざまな組織形態において特定の価値を創造し、 事業目的を実現するための活動の総体を指します。本学科では、そのような意味でのビジネスを円滑に進め、成功に導くために必要な知識を学び、能力を育てます。現代ビジネス学科が育成するのは、宮城そして東北地方の豊かな資源を活かして新たな価値を創造できる幅広い知識や柔軟な思考、そして実践力を併せ持った人財です。女性に特化したキャリア教育 や就職活動などを教職員一丸となって支援し、ビジネス・パーソンとしての巣立ちを後押しします。

教員からのメッセージ

現代ビジネス学科では、ビジネスの基礎を体系的かつ実践的に学ぶことができます。ビジネスの基礎は、いずれビジネスパーソンとして社会人になるすべての学生さんに必要な知識であり、これを体系的にきちんと学び、また実践を通して体得できることが本学科の大きな特徴であり、魅力です。
これからの未来を切り開いていくのは、まぎれもなくみなさんの世代です。刻々と変化する社会をしっかりと見つめ、何が必要とされていくか、社会が変わったとしても失ってはいけないものは何かを一緒に考えていきましょう!

渡部 美紀子 教授(会計学)

3つのポイント

1

演習と実習からなる少人数制のゼミナールでビジネス実践の現場を体験します

2 年次からゼミに所属して、自分の関心に沿った学びを深めます。演習では、学術的な文献読解や議論を通じて思考力を高めます。実習(プロジェクト型学習)では、企業とのコラボレーションによる商品開発やプロモーションなどのリアルなビジネスの企画運営やビジネス現場の実態調査など、グループワークを通じて課題解決をはかるための実践力を養います。

2

ビジネス・パーソンに求められる知識を修得する2コース制

1年次の基礎科目において、現代ビジネス学の土台となる知識を学んだあと、2年次後期から「地域マネジメントコース」と「観光・文化構想コース」のいずれかを選択します。選択したコースの科目を中心に履修しながら、興味・関心に応じて両コースにまたがる「共通領域」科目と他コースの関連科目を履修することで、高い専門性と幅広い視野の修得を目指します。

3

地域の価値を高めるための新たな重要分野を学ぶ

「地域マネジメントコース」では、マーケティング・経営戦略・組織運営・経済学など、実務的な科目のほかに、商品開発やコンテンツビジネスなど地域産業の発展に重点を置いた科目を学びます。「観光・文化構想コース」では、ツーリズムとホスピタリティビジネス、東北地方の資源活用や地域振興、さらに国際化に対応するビジネスの可能性などについて学びます。また、会計学・財務・情報デザインなど、両コースに共通して必要となる知識もバランスよく学ぶことができます。

データでみる学科の特長

38事業

学外における企業等との連携事業実績数

本学科の最大の特長である企業・自治体等との連携活動は2021年度は38事業行われました。

4件

外部団体からの表彰数(2021年度)

・第3回仙台市交流人口ビジネスコンテスト「アイデア部門」大賞
・令和3年度地産地消等優良活動表彰「東北農政局長賞」
・日本地域政策学会全国研究【熊本】大会:学生ポスターセッション「審査員特別賞(グループ部門)」

16商品・サービス

産学連携による商品・サービス開発数

産学連携による共同事業で様々な商品・サービスの開発を行っています。2021年度は16もの商品がリリースされました。

学びの紹介

マーケティング

新商品の開発の仕方から効果的な宣伝の方法まで、『売れる仕組みの作り方』を学びます。
ハサミの刃が何重にもなっているハサミ。きざみ海苔用ハサミとして販売しましたが売れず、シュレッダー用としたところ爆発的に売れました。 商品の売れ行きは、このように視点を変えるだけでも変わります。 商品が売れる仕組みについての理解は、ビジネスの成功にとて不可欠なのです。

情報処理

データ分析の仕方やデータ解釈のコツなど、『ビジネスに必要なデータ活用技術』を学びます。
あるカレーのメーカーは膨大な購買データから、カレーと卵が一緒に買われやすいことを突き止めました。 そこでカレーと卵を両隣に置くことで、売上増加に成功しました。 経営企画やマーケティングの現場では、このようなデータ分析の知識が重視される時代になっています。

流 通

日本国内の流通から世界に広がる物流まで、『生産と消費をつなぐ仕組み』を学びます。
ネットショップを中心に、ドローンでの宅配も現実的になってきました。 商品を人に届けるまでの産業を、流通業といいます。 必要な商品を、必要な時、必要な人に提供するには、流通の知識は不可欠です。 近年では、災害時のライフラインとして、流通産業の役割は更に重要性を増しています。

会計・簿記

会社の能力を分析するために必要な『世界共通のビジネス言語』を学びます。
会計や簿記は世界共通のビジネス言語と呼ばれます。 例えば財務諸表の読み方を知っていれば、世界の会社の収益の仕組みや本当の能力をイメージではなく、数字で判断できるようになります。 このような知識は、就職活動の会社選びにも役立てることができます。

ビジネス英語

英語力を持ち合わせたビジネスパーソンになるための『実践的な英語』を学びます。
現代ビジネス学部の英語教育は、現場で使える意思疎通力を重視。 プレゼンや多読など、楽しくユニークな学びが特徴です。 加えて「時事英語」や「観光英語」など幅広い選択科目が用意されているので、英語コミュニケーション関連科目を重点的に履修することも可能です。

観光学(ツーリズム/ホスピタリティ)

21世紀最大の産業と言われるほどに巨大化し多様化した、今日の『観光の成り立ちと多様な現状』を学びます。
年間10億もの人々が国境を越えて移動し、観光が「最大の産業」と称される21世紀。いわゆる旅行会社に加えて、旅客輸送、宿泊、外食、娯楽などを含めた広義の観光ホスピタリティ産業は、日本の経済成長の担い手として期待を集めています。また、人々を魅了する事物があれば即座に観光商品化される今日、観光は世の中のありさまを映し出す鏡でもあります。観光学は、経済・社会・文化など多様な視座から観光を研究して、ビジネス機会の創出や拡大を導く、チャレンジングな学問です。

地域資源と産業/コミュニティビジネス

人口減少と経済縮小に苦しむ『地方の社会と経済を再生するための基礎知識と考え方』を学びます。
三大都市圏への人口集中が進む今日、日本の地方社会では、人口減少と経済の空洞化が深刻な問題となっています。どこに行っても寂しい「シャッター商店街」が目につく東北地方は、そうした経済衰退に苦しむ地域の典型です。地域社会を再生するためには、地域が抱える問題を分析し、抜本的な解決策を開発していかねばなりません。ご当地グルメの開発、地域産品のブランド化、インバウンド観光振興など、地域の独自の資源を活用したビジネスに加えて、従来は行政が担っていた地域の課題を営利ビジネスとして解決していく「コミュニティビジネス」について、学んでいきます。

国際ビジネス/多文化共生

今日の多文化社会において『外国人と共に働き、共に生きる道筋』を学びます。
社会と経済のグローバル化が進む今日の世界では、ビジネス活動は日本の国家や社会の内側だけで完結するものではありません。地域の経済振興をはかるうえでも、原材料の輸入や製品の輸出、外国人観光客の誘致など、海外との様々なつながりのなかでビジネスは進んでいきます。外国人労働者や居住者が増加する日本では、お隣さんや同僚やお客さんが外国人であるのが、当り前のことになります。<国際ビジネス/多文化共生>の領域では、外国人と共に働き、外国人相手に商売をし、外国人と協力して地域社会を作っていくための道筋を、学びます。

取得可能な資格・免許

・日商簿記検定
・リテールマーケティング(販売士)検定
(日本商工会議所リテールマーケティング(販売士)検定試験(1~3級)を受験し、合格することにより取得可能な資格です)
・観光英語検定
・ITパスポート試験
・国内/総合旅行業務取扱管理者  ほか

現代ビジネス学科の取り組み

現代ビジネス学科では、地域の現場で地域の方々と地域のための商品開発に取り組んでいます。