音楽認知心理学ゼミ

佐々木隆之 教授

▶︎こんな教育活動・研究活動等を行っています
研究の中心テーマは、音楽や音がどのように聞えているか、つまり聴覚と音楽の知覚認知の仕組みを明らかにすることです。客観的に正しい音や音楽が、正しく美しく聞こえるわけではないからです。研究は、国内外の研究者と一緒に行っているものも多く、珍しい聴覚の錯覚現象もいくつか発表しています。オランダのライデン大学での客員研究員の経験も活かして、国際的な研究活動を行っています。

▶︎ゼミではこんな勉強をします
ゼミでは、実際の音楽や映像を用いて、人間の知覚認知の仕組みを体験的に学びます。2年と3年では、音楽や聴覚の知覚認知心理学の基礎を理解しながら、日常経験する色々な知覚現象について調べます。昨年度のゼミでは、撮影した映像に色々な音楽をBGMとして加えてみて、映像がどのように見えるかを調べたり、リズムに関する最新の研究をもとに新たな実験を考えて、国際的に通用するデータを収集する実験を行ったりしました。

▶︎Message
心理学を勉強する上で大切なことは、身近にあるものや出来事を不思議に感じたり面白いと感じたりすることです。心理学の研究の多くがそこからスタートします。例えば、ビブラートをかけた音はなぜある高さの音に聞こえるのでしょう。テレビのバラエティ番組などの字幕はどのような役割を持っているのでしょう。普段から周囲の人々や出来事に意識的に注意を向けて、疑問を感じることが大切です。

経営心理学ゼミ

大橋智樹 教授

▶︎こんな教育活動・研究活動等を行っています
産業や経営の現場では、人がミスをしたり、ものが売れなかったり、さまざまな課題を克服しなければなりません。ミスをするのも人間ですし、ものを売るのも買うのも人間ですから、問題を乗り越える時には心理学の出番があります。
私は、企業から依頼を受けて、実際に現場の様子を観察・分析し、問題点を見つけ出した上で、解決法を提案しています。その過程で明らかになった心理学的な知見を研究論文として発表しています。

▶︎ゼミではこんな勉強をします
現場の問題を解決するためには、心理学が蓄積してきた人間の行動に関するさまざまな特性を理解しておくことはもちろん、それらの特性を測定するための手法について精通すること、さらには、広い視点から解決法を探ることが求められます。これらを学ぶためには、単に大学の机の上で本を読んでいるだけでは足りません。ゼミでは、心理学的な知識を学ぶと同時に、それらを社会的実践の中に位置づけたり、多くの人と関わる機会を設けるようにしています。

▶︎Message
大学生活が高校までと異なるのは、「ただ待っていても、誰も何も与えてくれない」こと。大学というところは“不親切”で、手取り足取り懇切丁寧に教えてくれません。自分で考え、試してみて、失敗もしながら学んでいくことになります。でもこの経験こそが、卒業後の生活を支えるのです。
ですから、Challengeをし続けることが大切。人生は「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」です。Challengeする機会を作るのが私の仕事です。

感情心理学ゼミ

木野和代 教授

▶︎こんな教育活動・研究活動等を行っています
人間の感情にはどのような働きがあるのでしょうか。頭に血が上り、家族や友だちにひどいことを言ってしまうなど、感情は私たちの理性的な行動を妨害する好ましくないもののように感じられることはしばしばです。しかし、感情は人間にとって全く無駄なものというわけではありません。感情にも様々な役割があると考えられています。私自身は、他者・社会とのかかわりの中での感情の役割に焦点をあてて研究を進めています。

▶︎ゼミではこんな勉強をします
感情について基礎的なことを学んだ上で、感情に関する諸現象について各自の興味を深めます。例えば、怒りなどの感情を表にあらわすこと(感情表出)、他者に共感すること(共感性)、自分自身に対して抱く有能さの感覚(有能感)などがテーマとしてあげられます。これらについて明らかにされてきた事柄を学び、論理性や経験的に理解可能かなどを検討していきます。そしてオリジナルの研究課題を考え、これを実証していきます。

▶︎Message
ゼミはお互いの力を活かして学ぶ場です。異なる意見があるから面白く、発見もあります。積極的に参加し、視野を広げると同時に自分の意見を人前で述べる力をつけましょう。
発言のためには「伝えたいこと」があることが前提です。これを見つけ、整理して論理的に表現することを目指しましょう。また、伝わる表現のためには「聴く力」(相手の立場の的確な把握)も大切です。これらの力は将来どのような道に進むにも必要です。

パーソナリティ心理学ゼミ

友野隆成 教授

▶︎こんな教育活動・研究活動等を行っています
皆さんは、自分や他人の性格について考えたり、悩んだりしたことはありませんか?パーソナリティ心理学は、このような人の性格や個人差などについて、様々な角度から研究する学問です。まずは自分の性格を知り、その延長で人間一般の性格を理解することを目指します。因みに私自身は、何だかはっきりしないあいまいなことに耐えられる or 耐えられない、という性格の違いが、どのような思考や行動の違いを生み出すかを研究しています。

▶︎ゼミではこんな勉強をします
一口に性格と言いましても、様々な側面があります。ゼミでは、各自が興味・関心をもった性格の諸側面について、(1)先行研究の文献講読、(2)実験や調査等の準備と実施、(3)データの統計分析、(4)結果の解釈と結論の提示、という一連のプロセスを通じて、客観的・実証的に理解することを目指します。(1)~(4)を実施するために、まずは自分の興味・関心が何であるかを明確にしていきます。

▶︎Message
「これはいったいどういうことなのだろう?」「あのことについて、もっと詳しく知りたい!」というような、素朴な疑問を大事にして下さい。分析や結果の解釈など、素朴な疑問を解決するための方法論は私の方で助言ができますが、素朴な疑問そのものは教えることができません。どのような疑問を持つかが、まさに皆さんの“パーソナリティ”なのですから。そして、卒業後の人生に役立つ財産を、パーソナリティ心理学を通して見つけて下さいね。

社会心理学ゼミ

森康浩 准教授

▶︎こんな教育活動・研究活動等を行っています
海ごみの問題や地球温暖化といった環境問題が取り沙汰されています。このような問題は人々の行動が積み重なることで起こる社会現象です。私は、このような社会現象を解決させるための糸口を見つけるために、主体的に進んで行動を実行してもらえるにはどうしたらいいのかということを検討しています。人に影響を与える要因についての知見をもとに、どのようにそのフィールドで適用可能なのか、実際の行動を測定しながら知見を集めています。

▶︎ゼミではこんな勉強をします
ゼミでは、社会的状況を想定して人の行動に影響を与える方法や要因について学びます。社会心理学や関連する領域の知見に触れることで、専門以外の知識をつけて幅広く学ぼうとしています。また、ゼミで得た知識をもとに、実際に人の行動の変容が求められる場面に対して、科学的な知見をもとに働きかけ、その効果を測定しています。社会をよくなるために心理学の知見をどのように活かすことができるのか実践的に取り組んでいます。

▶︎Message
社会の中に「どうすればうまくいくんだろう?」と思うことが多くあると思います。心理学は人に関わるいろいろな場面について、さまざまな知見を積み重ねています。それらを知ることで、八方塞がりだなと思っていたことに対して光明が差すことも出てきます。人の行動の背景にどのような心理的な要因があるのか学習することで、卒業後もさまざまな場面で使える知識を身につけてもらえればと思います。

スポーツ心理学ゼミ

千葉陽子 特任助教

▶︎こんな教育活動・研究活動等を行っています
「攻撃性」という言葉は、ネガティブなものとして捉えられることが多いですが、コンタクトポーツ(ラグビーやラクロス)などに従事するアスリートにとっては競技遂行エネルギーとして作用しているのではないかといった攻撃性の二義性に注目して、研究を行っています。また、現役アスリート・パラアスリートへの心理支援を実践し、「研究」と「支援(実践)」の両輪からスポーツ心理学の諸現象について明らかにする活動を行っています。

▶︎ゼミではこんな勉強をします
2年生では、スポーツ心理学の諸現象について、文献購読を通して基礎的な知識を学び感じたこと考えたことを積極的に発言するなど、自己表現力を身につけます。3年生では、関心を持ったテーマについてグループで取り組む「ミニ研究」を通して、卒業研究の前段階として「研究すること」の基礎を実践的に学びます。さらに、個人の興味・関心のあるテーマに沿った先行研究をまとめることや研究計画について発表すること等を通して、聞き手に伝える的確に表現する力を身につけます。

▶︎Message
物事・現象を深く探究していくと(むしろ探究していけばいくほど)、どうしても「分からない」ことに遭遇します。学びの中には必ず答えがあるわけではないですし、一つの決まった答えがあるとも限りません。答えに白黒はっきりつけることや、足早くアクセスするのではなく、その「分からなさ」を持ち続ける、探究し続ける力をぜひ大学時代に養って欲しいと思います。そういった心理的構えは、人間関係においても人生においてもご自身を助けてくれるはずです。