入試関係

吹奏楽経験者ですがピアノの経験はありません。受験は可能でしょうか?
また、入学してからもついていけるかどうか、自分のレベルが合うのか不安です。

2024年度入試より、すべての入試において「副科ピアノ」試験を行いません。受験時は「専攻実技」のみで受験することが可能です。
ただし、入学後、ピアノ専攻以外の方は、1・2年次必修科目として「副科ピアノ」を履修します。レッスンでは、それぞれのレベル・学習歴に合わせて丁寧に指導します。

エレクトーンの経験はありますが、音楽科に進学するとしたらどのコースが可能でしょうか?

現在、音楽科の専攻に「エレクトーン」はありませんが、鍵盤楽器では「ピアノ」「オルガン」専攻があります。オープンキャンパス等にお越しいただき、音楽科の教員に直接ご相談いただければいろいろな方向性を検討できるかと思います。

面接ではどのようなことを聞かれますか。

音楽科を志願した理由、高校時代に取り組んできたこと、大学で何を学びたいか、大学での学習に必要な基礎的能力などを確認します。

楽典や聴音・視唱を勉強したことがありません。高校の音楽の授業レベルの知識でついていけますか?

「楽典」「聴音」「視唱」は一般選抜(A日程全学部型)のみ受験科目としてあります。それ以外の入試区分においては科目としてはありませんが、入学時までに一定レベルの勉強をしておく方が入学後スムーズに学ぶことができます。
毎年夏に開催する「夏期講習会」では、「楽典」「聴音」「視唱」の授業を行います。また、オープンキャンパスでも「ソルフェージュ」のクリニックを行いますので、ぜひ参加してみてください。本学附属音楽教室で学習することも可能です。

音楽科に入学する前に具体的に何を準備しておいた方がよいか教えてください。

総合型選抜・学校推薦型選抜合格者に対しては、大学入学後の学習にスムーズに適応していただけるよう、入学前の準備教育として学習課題(「専攻実技」「副科ピアノ」「楽典・音楽史」「視唱・聴音」)を課しています。
音楽の基礎的な知識(楽典・音楽史など)を学習したり、視聴・聴音(ソルフェージュ)の学習を進めておくことをお勧めします。また、 本学附属音楽教室で学習することも可能です。

高校の先生から東京の音楽大学への進学を勧められていますが、宮城学院女子大学の音楽科に進学するメリットはありますか。

宮城学院女子大学は、東北の4年制大学で唯一音楽を専門に学べる大学です。少人数の学科ですが、それぞれの専攻ごとに経験豊富な演奏家・指導者がおり、丁寧できめ細かな指導・一人ひとりのレヴェルや学習歴にあわせた指導を行っています。自然豊かで落ち着いたキャンパスの中で、自分の音楽としっかり向き合い、それぞれの学びを深めていくことができる環境が本学の特長です。

音楽科に進学して音楽の教員を目指すか、教育系の学部に進学して教員を目指すか迷っています。

音楽科では、中学校・高等学校の一種免許状(音楽)を取得することができ、これまでにも多くの優秀な教員・音楽指導者を輩出してきました。東北地方だけではなく、関東圏で教職に就く卒業生も多く、教育現場でも高い評価をいただいています。

音楽科に進学するか、保育系の学部に進学するか迷っています。

たとえば本学の教育学科幼児教育専攻は、保育士・幼稚園教諭の資格取得を目標としています。「ピアノ実技」「幼児と音楽表現」といった音楽関係の授業もありますが、それらは学びの中での一部です。資格取得を優先するか、「音楽」を優先とするかで学科の選択が変わってきます。これからどのように音楽と向き合っていきたいかをお考えいただき、後悔のない進路選択をしていただければと思います。

学生生活関係

県外からの進学を考えていますが、練習環境はどうなっていますか?

音楽館には防音設備の整った練習室が完備されています。また、本学の「さくら寮」に入寮される場合、寮にも防音設備の整ったピアノ練習室が完備されています。

山形の自宅から通学できますか?

お住まいの地域や交通事情にもよりますが、山形県だけでなく近隣県のご自宅から通学している学生も多くいます。

レッスンや練習のための時間を優先させたいのですが、授業は忙しいですか?アルバイトやサークル活動はできますか?

音楽科の学生は空き時間も練習室で実技を練習するなど忙しく過ごしていますが、学業と両立させながら様々な業種でアルバイトをしている学生もいます。サークル活動をしている学生は「宮城学院女子大学聖歌隊」「ハンドベルクワイア」などの学内団体で活動している学生が多いです。
時間を有効に活用し、充実した学生生活を送っているようです。

授業料以外にかかる費用はどのくらいですか?

管楽器・弦楽器専攻の方はご自身の楽器を所有する必要がありますが、メーカーや機種によって価格は様々です。入学までに楽器の購入を検討される場合は、入学前の事前指導の際に担当教員に相談することをお勧めします。
楽譜についても同様で、同じ曲の場合でも出版社によって表記や解釈が異なる場合があります。担当教員の指示に従って購入してください。
そのほか、レッスンで使用する譜面台(約5,500円)、演奏会で着用する白ブラウス・黒ロングスカート(約15,000円)などを用意する必要があります。コンサート用のドレスは、必要になった場合にご検討いただければ大丈夫です。

自分の専攻実技以外の楽器を学ぶことはできますか?

副科科目として「副科ピアノ」「副科声楽」「副科オルガン」「副科ハープシコード」「副科管弦打楽器」があります。専攻によっては必修で学ぶ科目もあります。

外部講師による特別レッスンなどはありますか?

国内外で活躍する著名な演奏家・音楽科をお招きし、公開レッスン・講座を行う機会があります。2022年度はダン・タイ・ソン先生(仙台国際音楽コンクールピアノ部門審査員)によるピアノ公開レッスンを行いました。

「演奏家養成特別実技」について教えてください

オーディションに合格すると、通常の「専攻実技」(週45分)のほかに「演奏家養成特別実技」(週90分)の授業を履修できます。教授陣には第一線で活躍する演奏家も多く、高いレベルの個人指導が行われます。オーディションは例年2月に行われ、履修できる人数は各学年で数名程度です。

音楽科コンサートに出演するためのオーディションなどはありますか?

「音楽科コンサート」「ソロ・アンサンブル発表会」などの、学科主催行事に出演する学生は、学科内でオーディションを行い選考されますが、年度によって時期・内容は異なります。

就職関係

将来正社員で働きたいと考えていますが、音楽科はどのような就職先がありますか?

音楽科独自の就職先としては、ヤマハ音楽教室、カワイ音楽教室などの講師の仕事があります。大学で学んだ知識を生かして、楽器店で楽譜や楽器の販売として活躍する方もいます。
近年は一般企業への就職も増えており、業種は様々です。県内外の有名企業への就職実績もあり、卒業生は高い評価を得ています。4年間音楽に向き合い、努力を重ねてきたことが社会的に評価をいただけているようです。自信を持って4年間音楽を学び、自分の進路を見つけてください。就職実績はこちら

就職活動について学科から何かサポートはありますか?

音楽科を卒業後、社会の様々な分野で活躍されている先輩をお招きして、講演していただく「先輩に会おう!」を定期的に開催しています。
2022年9月実施2023年1月実施
また、学科独自の企業説明会も開催しています。
2023年7月実施

教員免許状取得をサポートする講座やプログラムはありますか?

「教科教育法」では、中学校・高等学校の現職教員や教員経験者が授業を担当します。学習指導案の作成や教材研究、模擬授業などを通して実践的な学びを得ることができます。
「指導法研究」「指揮法」「作曲・編曲法」など、教員に求められる様々なスキルや指導法を学ぶ科目も多く、これらの授業を通して音楽指導者として求められる総合的な能力を身につけることができます。教員採用試験の面接に備えるための対策講座なども行っています。

教員を目指していますが、卒業後、教員になる人はどのくらいいますか?

2022年度実績では、卒業生のうち40%超が教員(常勤講師・非常勤講師を含む)として採用されています。教育現場での評価は高く、中には卒業後に小学校教諭の免許状を取得して、小学校に勤務する卒業生もいます。

卒業後、進学するケースはありますか?

音楽科を卒業して、就職する以外に「研究生」としてさらに研鑽を積むことも可能です。また、研究生として学んだあとに国内外の大学院に進学して、さらに演奏家としての技術を学ぶ方や、海外に留学して演奏家として活躍している卒業生もいます。