学科が目指すこと

栄養や食育への注目が集まる現在、「食」と「健康」に対する社会のニーズは、ますます高まってきています。この学科では“食と健康のスペシャリスト”とも言うべき管理栄養士や栄養教諭などを養成します。

教員からのメッセージ

メタボリックシンドロームや介護予防の食支援、子どもの食育やチーム医療など、栄養への関心が高まるなか、管理栄養士が活躍するフィールドは広く、社会から寄せられる期待も大きくなっています。 本学科では、社会で今、生じている栄養の問題を解決できる管理栄養士を養成するとともに、学外組織との連携による実践的教育に取り組んでいます。

鎌田 由香 准教授(臨床栄養学)

3つのポイント

1

管理栄養士に必要な能力を身につける

管理栄養士をめざす気持ちを育む導入教育に加え、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「食べ物と健康」などの専門基礎科目群から「給食経営管理論」「臨床栄養学」「公衆栄養学」などの専門科目群を段階的に年次配置しています。

2

きめ細かく行われる双方向形式の講義

多くの講義はクラス単位で行われ、実習や実験は少人数のグループに分かれての作業となります。教員や助手が常にサポートし、双方向の形式が取られています。仲間との作業を通して、主体的・協同的に学ぶ姿勢や論理的思考力、コミュニケーション能力を身につけることができます

3

実習を通して実践力を身につける

学外諸機関(医療・福祉・教育・行政)における学外実習を通して確かな実践力を身につけます。また、実践の場で活躍する管理栄養士を特別講師に招き、社会が管理栄養士に求めていることをリアルタイムに学べる機会を設けています。

データでみる学科の特長

90.0%

管理栄養士国家試験合格率(2022年度)

合格者数80名は北海道・東北地区で最多です。

5名

管理栄養士資格を持つ教員

管理栄養士を目指す学生に管理栄養士資格を持つ教員がより実践的な授業を行っています。また、臨地実習に向けて実務経験があり管理栄養士資格を持つ教員が管理栄養士の業務や役割・望む態度について教授しています。

3件

授業以外での学科特有の活動

「Food and Smile!(通称FAS) :災害食ボランティア」「Sport a you(通称SAY):スポーツ栄養を学ぶサークル」「ラジオ放送による健康・栄養情報の発信」など、学科の学びを活かした学外活動も活発です。

学びの紹介

<専門基礎分野>
社会・環境と健康、人体の構造と機能および疾病の成り立ち、食べ物と健康について学習。食や健康に関する基礎的な知識を身につけ、管理栄養士養成のための基礎をつくります。

<専門分野>
基礎栄養学、応用栄養学に加えて実践系の科目群を詳細に学び、臨地実習を経て生きた知識を修得。この分野は即戦力となる上での重要な意味を持つので、実験・実習を重視したカリキュラム構成となっています。

<関連科目>
1)「学校栄養教育概論」「学校栄養教育指導論」を配置して、栄養教諭の養成もめざしています。
2)「食品機能学」「食品開発論」「食品物性学」などを配置し、将来食品企業での商品開発や営業をめざす学生に対して、より専門的な学びの場を設けています。

<実践的教育>
「実践栄養管理」では、学外の病院と連携し、現場実習を通じて、臨床分野の管理栄養士に必要な知識や技術を学び、実践力を高めます。具体的には、指導者の監督のもと、患者様の栄養アセスメント、栄養管理計画の立案、栄養指導、食事提供、チーム医療などを体験し、症例としてまとめることで、管理栄養士の役割について学びます。
連携先:
東北大学病院、東北医科薬科大学病院、仙台医療センター、広南病院、永仁会病院

取得可能な資格・免許

・栄養士免許
・管理栄養士国家試験受験資格
・栄養教諭一種免許状  ほか

食品栄養学科の取り組み

食品栄養学科では、地域の方々に食べ物や健康に関する情報を提供するラジオ番組「管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記」を放送しています。どうぞお聞きください。

放送日時:毎週金曜日 19:30〜20:00
fmいずみ 79.7MHzで放送中です。