学科が目指すこと

人間文化学科では、日本史・西洋史・芸術史という歴史学の主要な領域と、アジア・ヨ-ロッパの文化や社会を多角的に学ぶ地域研究を修めることができます。身近な郷土史から地球上にくらす多様な人々の習慣・思想までをカバーし、人間が広く世界で育んできた歴史や文化・社会について総合的な教養を身に着けることを目的としています。

教員からのメッセージ

人間文化学科では、「過去」を知ることで、現代社会の成り立ちを理解し、グローバルな視点で、世界の「今」を相対化できる学生を育成します。国内外で実施するフィールド実習は、「本物を見る・本物に触れる」をモットーとする人間文化学科ならではの科目です。歴史(時間軸)と地域(空間軸)が織りなす知の奥深さを体験してください。

八木 祐子教授(文化人類学)

Key Features

1

フィールドに飛び出し「いま」と「ここ」を相対化する視点を獲得する

学びの場は学内だけではありません。自分自身を取り巻くこの社会そのものが豊かな学びの場です。人間文化学科では、関西や北海道などでの国内実習や、フランス・ドイツ・フィリピン・インドでの海外実習、ゼミの課外活動など、フィールドでの学びを大切にしています。フィールドでの学びは、自分の知らない世界と出会い、それを深く理解する貴重な機会となります。

2

「本物」を見て「本物」に触れる

いくら料理番組を見ても、味やにおい、食感は伝わってきません。やはり実際にその料理を食べてみなければ味わうことはできません。貴重な歴史遺産や美術品も同じです。写真を見るだけでは伝わらないものを、「本物」は伝えてくれます。「本物」のすぐそばまで近寄って、「本物」の声に耳を傾けてみましょう。

3

「歴史文化コース」「国際文化コース」の2コースから学べる

「歴史文化コース」では、日本とヨーロッパの地域を中心に、社会・美術・女性の歴史が学べます。古文書から当時の人々の暮らしを読み解き、美術作品の成り立ちを紐解き、歴史の中の女性を考えるなど、さまざまな観点から過去を探求します。「国際文化コース」では、アジアやヨーロッパの諸地域について、国際政治や文化人類学などの学問体系をもちいて、多様な観点から学べます。異文化理解・人権・ジェンダー・国際協力などの現代社会の課題について、グローバルな視点から考える力を身につけることができます。

データでみる学科の特長

47%

世界遺産検定2級認定率

2019~2021年度の合格率平均。なお、3級は80%です。

4か国

海外フィールド実習

2016~2019年度実績。インド、フランス、ドイツ、フィリピンで実施しました。

13名

学芸員資格取得者数

2019~2021年度の平均。

学びの紹介

歴史文化コースでは、日本とヨーロッパの地域を中心に、社会・美術・女性の歴史が学べます。古文書から当時の人々の暮らしを読み解き、美術作品の成り立ちを紐解き、歴史のなかの女性を考えるなど、さまざまな観点から過去を探求します。
国際文化コースでは、アジアやヨ-ロッパの諸地域について、国際政治や文化人類学などの学問体系をもちいて、多様な観点から学べます。異文化理解・人権・ジェンダー・国際協力などの現代社会の課題について、グローバルな視点から考える力を養います。

<個別研修>
個別研修は、自主的に学んだ成果を単位として認めるカリキュラムです。授業時間外に取得したさまざま語学や世界遺産検定、短期留学の成果も卒業単位として認められます。

<歴史・地域学入門>
人間文化学科の教員が、歴史学と地域研究に関する様々な学問分野に関する基礎的内容について講義します。歴史学では、日本史、西洋史、芸術史を取り上げ、地域研究では、インド、フィリピン、フランスを取り上げます。それぞれの学問分野の特質や、分析手法について学びます。

<世界遺産概説>
世界遺産の意義や、日本とアジアとヨーロッパの具体的な世界遺産について、オムニバス形式で講義します。フランス、ドイツ、インド、フィリピン、日本と中国の世界遺産を取り上げ、これらの具体例を通して、文化的、社会的、歴史的、政治的な背景も含めた、世界遺産全体についての理解を深めます。卒業単位として認定される「世界遺産検定」を取得するための基本的な知識を身につけることができます。

個別研修

本学科の大きな特色は、自主的に学んだ成果を単位として認めるカリキュラムを用意していることです。たとえば、海外に留学して語学に磨きをかけたり、NGO活動に参加したり、また国内で旅行業務取扱管理者資格や各種の語学検定などの資格取得などの成果も「個別研修」の単位として認められます。この部門の2単位は卒業要件単位に含めることができます。なかでも「世界遺産検定」の資格取得については、本学科の教員が「世界遺産」という科目をオムニバスで行い、学生も自主的に勉強会を行っています。

<語学個別研修>
例)フィリピンで英語の研修を30時間以上受講し、修了証を取得すると、2単位が認定されます。

<地域学個別研修>
例)海外で活動が30時間以上のスタディ・ツアーに参加すると、2単位が認定されます。

<資格個別研修>
例)世界遺産検定で2級をとると、2単位が認定されます。
資格個別研修の認定対象となる試験・資格は以下のとおりです。

TOEIC、TOEFL iBT、実用英語技能検定、実用フランス語技能検定、ドイツ語技能検定、中国語検定、ハングル能力検定試験、韓国語能力試験、日本漢字能力検定、日本語教育能力検定試験、国内旅行業務取扱管理者試験、総合旅行業務取扱管理者試験、通訳案内士試験、観光英語、世界遺産検定

取得可能な資格・免許

・中学校教諭一種免許状(社会)
・高等学校教諭一種免許状(地理・歴史)
・高等学校教諭一種免許状(公民)
・学芸員 ほか

2019年までの10年間に、中学校教諭一種免許状(社会)101名、高等学校教諭一種免許状(地理・歴史)104名、高等学校教諭一種免許状(公民)100名、教員免許取得者はのべ305名おり、また学芸員資格取得者は400名います。これらの免許や資格取得を生かして、公立・私立の中学校・高校教員、仙台市博物館はじめ各地の博物館や美術館に勤務している卒業生がいます。

人間文化学科の取り組み

人間文化学科Youtubeチャンネルでは、学科の特長や教員の専門分野に関するミニ講座を随時公開しています。
どうぞご視聴ください。

よくある質問

人間文化学科についての質問をまとめました。

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