はじめに

 本音楽教室は、幼児から高校生までが系統だてて演奏実技やソルフェージュを学べる場として開室され60年以上の実績を重ねてまいりました。宮城学院女子大学は東北地方でも珍しい「音楽科を持つ大学」ですが、まさにその大学音楽科のスタッフが実際に早期教育に携わっている点に、本音楽教室の最大の特徴はあります。
 これまでに、多くの方々が本格的なトレーニングを受けて巣立っていきました。中には今もすぐれた演奏家や音楽教育者として活躍されている方もおりますし、熱心な聴き手や裏方として、音楽社会を支える担い手となられた方もおります。こうした実績は、本音楽教室が設立以来、音楽に関する確かな知識と演奏能力、人としての豊かなコミュニケーション能力を備えた人材を育てることに取り組み続け、実際にも育ててきたことを何よりもよく示しています。
 本音楽教室では、コロナ禍の間も、様々な工夫を重ねて、休むことなく教育活動を続けてまいりました。今後も現代社会のニーズにお応えすべく、様々な年齢や学習環境の方々の音楽の学びをサポートしてまいります。

音楽教室長 松山裕美子

音楽教室の沿革

1959年 設立準備開始
1960年 正式に開設
1970年 末吉保雄氏のソルフェージュ講座を2013年まで継続して開催する
1975年 ピアノ特別講師として弘中孝氏を迎える
1980年 桜ヶ丘キャンパス(現在地)に移転
1984年 ピアノ特別講師として徳丸聡子氏を迎える
1988年 音楽教室創立30周年記念コンサートを開催
2003年 弦楽アンサンブルコース併設
2009年 音楽教室設立50周年記念発表会を開催
2010年 研究コース併設
2015年 音楽教室の管轄が学校法人から移管し、大学付置となる
2016年 専攻実技に「クラリネット」と「作曲」が加わる
2018年 カリキュラム改定 一般コース【指揮科】開設
2019年 研究コースを廃止 一般コースとなる
     音楽教室設立60周年記念発表会を開催
2020年 専攻実技に「マリンバ」が加わる
     オンラインレッスン開始

実技科目

ピアノ、パイプオルガン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、クラリネット、声楽、作曲、マリンバ

年間スケジュール

2023年度スケジュールについては決定次第お知らせいたします。

<参考:2022年度実施>

4月6日(水)前期始業(レッスン形態:大学対面、状況に応じてオンラインや教師自宅対面)
9月3日・10日・24日(土)みやぎ県民大学「音楽の愉しみ」(指揮法講座)開催 講師:船橋洋介(本学特任教授)
10月1日(土)後期始業(レッスン形態:前期に同じ)
10月1日(土)・8日(土)2022年度発表会(分散開催:ピアノの部・弦楽器/声楽の部)
12月17日(土)クリスマスコンサート:泉区・タピオ(出演:音楽教室教師、助演:音楽科研究生)
2月21日(火)声楽テスト
2月25日(土)エチュードテスト(ピアノ・小学生以上対象)
3月11日(土)後期ソルフェージュテスト(新年度中高生以上対象) 
3月18日(土)2022年度終了予定

教育環境

宮城学院女子大学音楽科附属音楽教室は、音楽的な施設面で恵まれています。 大学講堂と音楽館内のハンセンホールには、それぞれ2台のフルコンサートピアノが有り、パイプオルガンも礼拝堂とハンセンホール に設置されています。発表会とそのリハーサルは、主に大学講堂、特別授業などはハンセンホールで行われることがあり、音響条件的 に良い環境が整っています。

▶︎各施設に設置されている楽器

音楽館内ハンセンホール
ハンブルクスタインウェイ フルコンサートグランドピアノ ヤマハCFフルコンサートグランドピアノ
パイプオルガン(スイスのサン・マルタン社製)

大学講堂
ニューヨークスタインウェイ フルコンサートグランドピアノ ヤマハCF フルコンサートグランドピアノ

礼拝堂
パイプオルガン(ドイツのエーミル・ハンマー社製) オルガンの詳細はこちらのページを参照ください。