はじめに

  本教室は、幼児から高校生までが系統だてて演奏実技やソルフェージュを学べる場として開室され実績を重ね、本年65周年を迎えます。宮城学院女子大学は東北地方でも珍しい「音楽科を持つ大学」ですが、まさにその大学音楽科のスタッフが実際に早期教育に携わっている点に、本音楽教室の最大の特徴はあります。近年は、大学音楽科で学べる実技科目が増えたことにより、本教室でも多くの楽器に対応できるようになり、性別年齢の別なく一般の方にも広く門戸を開いております。
 これまでに、多くの方々が本格的なトレーニングを受けて巣立っていきました。中には今もすぐれた演奏家や音楽教育者として活躍されている方もおりますし、熱心な聴き手や裏方として、音楽社会を支える担い手となられた方もおります。こうした実績は、本教室が設立以来、音楽に関する確かな知識と演奏能力、人としての豊かなコミュニケーション能力を備えた人材を育てることに取り組み続け、実際にも育ててきたことを何よりもよく示しています。
 本教室では、コロナ禍の教育活動を経てようやく以前の教育活動に戻っておりますが、ここ数年で得たスキルを活かして、今後も様々な状況や社会のニーズに対応すべく、子供から大人の方まで音楽を愛好する方々の学びをサポートしてまいります。本パンフレットをご覧いただき、ご質問などがございましたら、ぜひお気軽にお声がけください。

音楽教室長 松山裕美子

音楽教室の沿革

1959年 設立準備開始
1960年 正式に開設
1970年 末吉保雄氏のソルフェージュ講座を2013年まで継続して開催する
1975年 ピアノ特別講師として弘中孝氏を迎える
1980年 桜ヶ丘キャンパス(現在地)に移転
1984年 ピアノ特別講師として徳丸聡子氏を迎える
1988年 音楽教室創立30周年記念コンサートを開催
2003年 弦楽アンサンブルコース併設
2009年 音楽教室設立50周年記念発表会を開催
2010年 研究コース併設
2015年 音楽教室の管轄が学校法人から移管し、大学付置となる
2016年 専攻実技に「クラリネット」と「作曲」が加わる
2018年 カリキュラム改定 一般コース【指揮科】開設
2019年 研究コースを廃止 一般コースとなる
     音楽教室設立60周年記念発表会を開催
2020年 専攻実技に「マリンバ」が加わる
     オンラインレッスン開始
2022年 一般コース【指揮科】を廃止 指揮コースとなる
2023年 専攻実技に「ユーフォニアム」が加わる

実技科目

ピアノ、パイプオルガン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、クラリネット 、(新)ユーフォニアム 、声楽、作曲、マリンバ

年間スケジュール

2024年度スケジュールについては決定次第お知らせいたします。

<参考:2023年度実施>

4月7日(金)前期始業(レッスン形態:大学対面、状況に応じてオンライン)
7月29日(土)前期ソルフェージュテスト
9月30日(土)発表会
10月3日(火)後期始業(レッスン形態:前期に同じ)
12月17日(日)クリスマスコンサート:泉区・タピオ(出演:音楽教室一般コース生および教師)
2月27日(火)声楽テスト
3月2日(土)エチュードテスト(ピアノ・小学生以上対象)
3月16日(土)後期ソルフェージュテスト(新年度中高生以上対象) 
3月19日(火)2023年度終了

教育環境

宮城学院女子大学音楽科附属音楽教室は、音楽的な施設面で恵まれています。 大学講堂と音楽館内のハンセンホールには、それぞれ2台のフルコンサートピアノが有り、パイプオルガンも礼拝堂とハンセンホール に設置されています。発表会とそのリハーサルは、主に大学講堂、特別授業などはハンセンホールで行われることがあり、音響条件的 に良い環境が整っています。

▶︎各施設に設置されている楽器

音楽館内ハンセンホール
ハンブルクスタインウェイ フルコンサートグランドピアノ ヤマハCFフルコンサートグランドピアノ
パイプオルガン(スイスのサン・マルタン社製)

大学講堂
ニューヨークスタインウェイ フルコンサートグランドピアノ ヤマハCF フルコンサートグランドピアノ

礼拝堂
パイプオルガン(ドイツのエーミル・ハンマー社製) オルガンの詳細はこちらのページを参照ください。