学芸学部

人間文化学科

阿部 宏 ( あべ ひろし ) 教授

博士(情報科学)

Ⅰ.基本情報

所属

学芸学部 人間文化学科

研究分野(キーワード)

ヨーロッパ文化・思想、フランス語学、日本語学、一般言語学

主な担当科目

「ヨーロッパ文化概論」「西ヨーロッパ地域研究」「国際文化」ほか

Ⅱ.業績一覧

研究業績

阿部宏(監訳)、エミール・バンヴェニスト『言葉と主体 –一般言語学の諸問題-』岩波書店、2013

阿部宏『言葉に心の声を聞く -印欧語・ソシュール・主観性-』東北大学出版会、2015

阿部宏(編著)『語りと主観性 -物語における話法と構造を考える-』ひつじ書房、2022

所属学会

日本フランス語学会、日本フランス語フランス文学会、日本認知言語学会、Société de Linguistique et Philologie Romanes

競争的資金の獲得状況
(過去10年間・外部資金含む)

2014年度〜2016年度 日本学術振興会・科学研究費・基盤研究(C)
2017年度〜2019年度 日本学術振興会・科学研究費・基盤研究(C)
2018年度 東北大学文学研究科・研究科長裁量経費
2021年度 日本学術振興会・科学研究費・研究成果公開促進費

社会における活動
(学会活動以外)

2015年8月 第15回国立七大学相撲競技大会長
2016年6月 岩手県立花巻北高等学校進路講演会講演
2017年6月 東北大学リベラルアーツサロン講演
2019年9月 東北大学文学研究科有備館講座講演

Ⅲ.研究室紹介

研究活動

言葉、文学、民話、また多種多様な社会現象の根底に、整然とした数学的秩序が観察される、というヨーロッパ構造主義のアプローチに魅了され、研究の世界に足を踏み入れました。おもにフランス語や日本語について考察を行ってきましたが、その過程で構造主義に欠落していた「主観性」という概念の重要性に気づき、最近はこの観点から言語や物語、また種々の文化的事象について考えているところです。

ゼミ紹介

欧米とアジアは対比的に捉えられがちですが、紀元前数千年前に、一方でヨーロッパ全域、他方でイランやインドにまで領地を拡大していった(もともと黒海沿岸のステップ地帯に住んでいた)ある騎馬民族の言語文化がその源泉になっています。日本語もその系譜につながる、との指摘もなされています。このような観点から、ヨーロッパ文化圏と日本との類似点や相違点について、学生の皆さんと日々、楽しく議論しています。

メッセージ

標準語よりも方言の方が思いを表現しやすい、つい自分の意志とは裏腹な行動をしてしまう、国内外の見知らぬ土地になぜか親近感を覚える、食文化、服装、祭りなどに注目すると世界には国境とは別の境界線がある、などなどの日常的な気づきを大事にしていただきたい。これらの謎を心の中にいっぱい貯めて、大学に来てください。研究の世界への指南をしたいと思います。

メディアでコメント可能なトピック・テーマ等

・言葉と心との関係
・ヨーロッパ世界の紀元前の原風景
・物語の基本構造
・フランスの言語文化
・科学的発見とは何か?【ダーウィン、アインシュタイン、ソシュール】

個人ホームペー

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その他のリンク

■フランス語映画「Qui suis-je ? わたしはだれだ」【最上警部役】
第一話第二話第三話

■東北大学リベラルアーツサロン「言葉を科学する」

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