未来を支える保育者に!心理と福祉のスペシャリストを目指そう
幼児教育専攻のコース選択について
幼児教育専攻では、2年生から①心理コース(定員20名)と②福祉コース(定員20名)の二つのコースを選択することができます。心理コースでは、「認定心理士」資格の取得を目指し、子どもやその関係者のウェルビーイングを深く学びます。児童の発達支援や心理的サポートを行う専門家として、幼稚園や保育所、児童福祉施設などで活躍できます。一方、福祉コースでは、「社会福祉士」国家資格の取得を目指し、福祉を幅広く学ぶとともにソーシャルワークを深く学びます。子どもとその家庭を支える福祉の専門家として、保育所を含む地域の福祉施設、行政機関などで活躍できます。心理コースと福祉コースは、定員を各20名としていますので、希望者が20名を上回った場合には1年次の成績を参考に選考いたします。
また、心理コース及び福祉コースを希望しない学生は、主に幼稚園教諭一種免許状及び保育士資格の取得を目指します。これらの学生は、幼稚園や保育所での実務に直結する教育を受け、その中には、公務員保育士を目指す学生もいます。幼児教育専攻では、2年次より公務員試験対策講座を開講しており、県内外の公立保育所・公立幼稚園への合格者を輩出しております。いずれの場合でも、学生は幼稚園や保育所でのキャリアを築くための基盤を得ることができます。
①心理コース
幼児教育専攻の心理コースと取得できる心理学の資格について
幼児教育専攻では、心理学の専門的な知識を活かして、活躍できる保育者を養成しています。他大学の保育者養成とは異なり、本学には、幼稚園教諭一種免許状及び保育士資格の取得に加え、「認定心理士」資格の取得を目指す心理コースがあります。具体的には、子どもやその関係者のウェルビーイングの実現のために、4年間で学んでおくべき事柄を厳選した科目を用意しています。それらの心理科目を学ぶことで「認定心理士」の資格を取得できます。
認定心理士はどんな資格ですか?
認定心理士資格は、幼児教育の専門性に加えて心理の専門性を発揮できる強みがあり、就職先や活躍の場が広がるという魅力があります。
例えば、子どもの発達支援に携わる心理士として、幼稚園や保育所、児童福祉施設などで子どもの心理面のサポートを行うことができます。発達上の課題をもつ子どもの理解を深め、適切な支援プランを立案し、保護者や教職員とも連携しながら成長を促進することが可能です。つまり、子どもの心理をよく理解し、適切なサポートのできる保育者として、保育・教育現場で活躍できます。
また、企業の人事部門で、新入社員の適性検査やカウンセリングなどの業務に携わるなど、社員の心身の健康管理や、組織の活性化につなげる提案をする専門家として活躍することも考えられます。
さらに、大学卒業後に大学院等に進学することで「臨床心理士」や「公認心理師」の資格取得を目指すこともできます。
詳しくは、公益社団法人日本心理学会のWebサイトをご覧ください。
臨床心理士や公認心理師との違いは何ですか?
認定心理士は、臨床心理士や公認心理師の補助的な業務を担うなど、医療・福祉の現場でも心理士としての役割が期待されています。カウンセリングやリハビリテーション、児童精神医療など、幅広い分野で活躍の場があります。
詳しくは、公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会および公益社団法人 日本公認心理師協会のWebサイトをご覧ください。
②福祉コース
幼児教育専攻の福祉コースと取得できる資格について
福祉コースの特徴は、幼稚園教諭一種免許状及び保育士資格の取得と共に、「社会福祉士」国家資格の取得を目指せるところにあります。福祉コースでは、社会福祉士として福祉の知識と技術をもった保育者や社会福祉専門職養成を目指しています。このような養成教育により、保育者として面接技術を使って保護者支援を行い、保育園や幼稚園のある地域社会と連携して課題の解決を図ることができる能力を身に付けることができます。学生は、児童と家族、児童と社会の状況をよく理解し、適切なサポートのできる保育者として、保育現場で活躍できるようになります。
社会福祉士はどんな資格ですか?
社会福祉士は、国が定めた福祉の資格です。複雑で重なり合った社会の課題に対処することが期待されています。具体的には、子育て、障がい者の生活と就労、高齢者の介護などの相談に応じ、実際の支援につなぐ役割を果たします。
学習内容としては、幅広く福祉を学ぶと共に、人々を支援するための具体的な方法としてのソーシャルワーク、「自己決定」を尊重するための理論と方法など、専門的なことも深く学びます。また実際の現場での実習を通じて実践力を高めます。
また、社会福祉士は、虐待された児童を保護する児童相談所や児童養護施設などの児童福祉施設をはじめ、さまざまな福祉の現場で活躍することができます。
社会福祉士国家資格について詳しくは、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのWebサイトをご覧ください。