8月の心理学コラム:アジア競技大会ダイアリー(担当:工藤敏巳)

2018/9/1 >> 役に立つ!!心理学コラム

毎回、学科のエッセイを書くにあたり、何を書くか悩みます。今回は先月から開催されたアジア競技大会(ソフトテニス競技)に選手団と帯同しているので、その時々で思ったこと、感じたことについて綴ってみたいと思います。

8月24日(出発日)
宮城学院発の夕方のバスに乗車し、仙台駅に向かう。
17時30分発の新幹線で上野駅に向かう。金曜日の夕方からか、普通指定席が取れず、ちょっとリッチな気分でグリーン席。しかし、ここもほぼ満席。
堀江モンさんみたいな方がいるといけないので、いきなり後ろを振り向かず、リクライニングを倒してみる。確かに、いちいち後ろの方に確認してシートを倒す必要もないが、それに腹をたてるのもどうかと思う。
JR上野駅から京成線乗換まで少しだけ歩くので面倒くさい。雨が降っていないといいが。東京駅から成田エクスプレスに乗ろうとしても、総武線の乗り口は遠いので結局は同じだろうか。

大学を卒業してから上野駅には寄る機会がほとんどない。10年くらい前に京成線に乗車した記憶があったが、今とほとんど変わっていない印象だ。
学生時代には、40年も前には、筑波大学の宿舎に帰るにはJR常磐線で荒川沖駅下車したので、東京に行く時には必ず上野駅を経由したので、懐かしい。

日本ソフトテニス連盟が用意してくれたホテルに宿泊し、明日は8時に成田空港に集合です。ここ2、3日、ゲーム解析のコード作りを頑張っていたので眼の疲労がハンパない。明日、遅刻しないといいが。

8月25日
ジャカルタでパレンバン行き便の出発待ち。
成田空港第二ターミナルでは、アジア大会専用カウンターが設けられており、すんなり手続きが完了した。
陸上競技の短距離が始まるらしく、桐生選手に遭遇。報道陣の取材を受けていた。カヌーの選手団も同じ便で、知り合いのカヌーチームのトレーナーに「メダリストも来ているの?」と聞いたら聞こえなかったのか「?」と返答。結局ナマ羽根田選手に会えずに残念でした。競技会場が同じなので、スケジュールをチェックし見に行こうと思う。
7時間の機内で同じ姿勢を取り続けると回復が大変なので、選手たちは時々機内は立って過ごしている。コンディショニングには気を使う。

8月26日
昨晩、0時にホテル到着なのに、朝は6時出発でした。まぁいつものことです。
対戦国の練習を撮影し分析する。午後は会場から市内のスーパーマーケットまでモノレールを使って、買い出し。選手用の日本食の食材を買う。キャベツとかじゃがいもとか。何でもお好み焼きを作るらしい。グリコーゲンローディングです。下痢を起こしたら一大事なので食事には気を遣う。トレーナーが炊事をして、いろいろ献立を考えているようだ。

パレンバンのモノレールは出来たばかりで大勢の一般客で混雑していた。乗車客をプラットホームにあげず、改札口で待たせるシステム。確かに子供達には転落の可能性があるので、いいシステムだと思う。しかし、30分間隔だからなせる技で、山手線ではできない。
夕方、対戦国が練習しなかったので少し時間が出来た。テニスセンターの隣の会場でスポーツクライミングをやっていたので、それを視察した。これが面白い。

8月27日
ホテルで朝食。出発時間を昨日より30分遅らせたので、朝食がとれるようになった。

8月28日
本日は、シングルス。予選からQuarterFinalまで。
帰りのモノレール最終に乗り遅れ、急遽、タクシーでホテルへ。幸い、駅にアジア大会のボランティアの方がいたのでタクシーをよんでもらえたからよかったが、パレンバンでタクシーを見つけるのは至難の技だと思う。だいたいホテルの住所すら知らない。

8月29日
今朝も昨日に続いて5時半出発。シングルスの準決勝、決勝。ジングルスは最大の山場、こういう時は、監督、スタッフ、選手はいつも無口。必要最低限の会話に緊張感が漂う。午後からはミックスダブルス予選が始まる。

8月30日
毎朝、監督スタッフに飲んでもらおうとコーヒーを入れて会場に行く。今日も。
ゆっくりしてもらいたいのと、カフェインを入れて眠気を追い払うためである。しかし、もはやスタッフの疲労はピークに達しているようでカフェインなんかは効かないようだ。

Twitterを見ると、結果や映像がたくさんアップされている。確かに人より早くアップすればアクセス数が増えるのだろう。しかし、そうした情報の即時性よりも情報に付加価値を与えることの方が重要に思える。つまり、情報に関して意見や考えを述べる。その方が読んでいて興味が湧く。
また、情報に偏りがある。日本に関する情報が圧倒的に多く海外情報が少ない。

9月1日
団体戦決勝。男子は惜しくも韓国に負けてしまいましたが、女子が韓国に勝ち、金メダルを獲得しました。しかし、ホッとしている暇はありません。見つかった課題に取り組んで、前進していきたいと思います。
明日は帰国です。ホテルにバスタブがなかったので、帰国したら湯船ゆっくり浸かりたいですね。

Comments are closed.