Archive for 11月, 2023
11月の心理行動科学科
2023/11/30 >> 今月の心理行動科学科
この夏の暑さが嘘のように冬の寒さが訪れていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
11月23日(木)勤労感謝の日、仙台駅前アエル2階アトリウムにおいて「ココロサイコロ2021」が開催されました。学科の1年生が3班に分かれ、半年間取り組んできた研究をパネル発表しました。
今回のテーマは「【定点調査】マスク装着率の変化etc.」・「スポーツ観戦の心理学」を解き明かす」・「印象を形成する心に迫る」でした。
足を止めた方にパネルの説明をし、質問に答えていました。この経験がこれからの学びに活きていくことでしょう。
11月25日(土)に学校推薦型選抜の試験が行われました。体調不良の人もなく、志願者全員が小論文の課題と面接に臨みました。同じ日に、社会人入学と編入学の試験も行われ、志願者が無事に試験を終えました。
年末に向けて忙しい時期ですが、体調に気をつけてお過ごしください。
11月のリレーエッセイ(千葉ゼミ1年・小笠原二瑚)
2023/11/28 >> 在学生によるリレーエッセイ
私たち1年生は11月23日(祝)にアエルでココロサイコロ2023の発表をしてきました。
当日は、各ゼミごと、約半年間でやってきたことを分かりやすいように説明できるよう何度も工夫を重ね、多くの人に発表を聞いていただくことができました!声をかけると、思っていたよりも幅広い年齢層の方々が「少しだけなら」と足を止めてくれて、説明を聞いてくれました!説明を淡々と聞いてもらうだけではなく、問いかけであったり、聞く側にも参加してもらうことで、研究への興味を誘うことができました。すると、聞く側からの質問や、私たちだけでは知ることができなかった知識を得ることができました。
自分からコミュニケーションを積極的に取ろうとすることで流れ作業のような説明されてただ聞いての状況を減らすことが出来、コミュニケーションを取ることの大切さを実感出来る機会となりました!
そして、自分たちの研究を発表した時、聞く側に興味を持ってもらうことの嬉しさを知ることが出来ました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!2023年もあと少し!体調に気をつけて頑張りましょう!
11月の心理学コラム: 心理学は議会に役立つ(担当:浅野晴哉)
2023/11/17 >> 役に立つ!!心理学コラム
本年10月3日に宮城県議会において「宮城県犯罪被害者等支援条例」(以下「改正条例」という。)が可決されました。改正条例の施行日は令和6年4月1日からで、平成16年4月1日に都道府県レベルにおいて全国初の「宮城県犯罪被害者支援条例」(以下「現条例」という。)が施行されてからちょうど21年目の記念すべき日です。
皆様も、犯罪被害者、その家族又は遺族(以下「犯罪被害者等」という。)が突然抱える問題については承知しているでしょう。例えば、犯罪被害者等は身体への負傷、恐怖などの精神的被害そして金銭的な経済的損失も被ります。さらに、報道被害、誹謗中傷及び裁判の負担などの二次的被害にも苦しめられます。加えて、被害現場が自宅や会社などであった場合は、本来なら安心できる自宅に滞在している時でさえも何度も被害を思い出してしまい、住むことができなく、また、会社に行けなくなります。そのため、心理職が関係機関の方々と協働しながら微力ながらも犯罪被害者等の支援に尽力しています。しかし、犯罪被害者等にとっては新たな住居や就労など実質的な支援が必要にもなるのです。改正条例は、これらの問題に対しても支援できる構成になっています。改正条例に携わった県議会議員は議会において支援関係者から現状等を伺いながら改正条例を検討した旨述べました。その関係者の中には公認心理師等で構成される宮城県犯罪被害者支援審議会も入っています。全国初となった現条例策定時にも、当時の宮城県臨床心理士会長が犯罪被害者等や支援従事者の心理について県議会議員に説明をしました。
さて、非常に硬い話になりましたが、心理学は現場の支援のみなならずその現場を踏まえた条例や施策にも貢献できることが御理解いただけたでしょうか。心理学を学んでいるという学生さんも、自分の興味のある心理学の領域においても条例や施策と関係しているかもしれません。
「心理学は、机の上だけでは学べない」です。本を持って現場の一つである議会を傍聴してみると、私たちの生活がどのように条例や施策に結びつき、県民に還元されているという政治とのつながりを再確認できるだけではなく、新たな研究テーマとの出会いがあるかもしれません。
最後に、犯罪被害者等の視点に立った条例策定に尽力なさった方々に感謝申し上げます。
それでは、またこのコラムでお会いできることを楽しみにしております。