Archive for 7月, 2013

7月の心理行動科学科

2013/7/31 >> 今月の心理行動科学科

7/16学外で学会主催の新入生歓迎会が行なわれました。1年から4年まで、学年の枠を越えて、楽しい語らいの時間を持ちました。

7/20(土)は卒論中間発表会。4年生が学科の同輩、後輩、教員の前で、卒論の現在までの進行状況を発表します。教員のアドバイスや、後輩、同輩からの質問を受け、今後の卒論に活かす有意義な会でした。

7/27(土)は夏のオープンキャンパス。模擬授業は、午前に佐々木先生の「役に立つ?認知心理学」と油尾先生の「ものの見方・人の見方にまつわる心理学」が、午後に工藤先生の「競技スポーツにおける情報戦略と心理」が行われました。Miniココロサイコロは木野班の「介護職員のココロ」と佐々木班の「視覚イリュージョン」の発表でした。

7月の心理学コラム 映画の話し『ローマの休日』(担当:大橋智樹)

2013/7/10 >> 役に立つ!!心理学コラム

『ローマの休日』という映画があります。まだ無名だったオードリー・ヘップバーンが最優秀女優賞を獲得するなど、アカデミー賞3部門を獲得した名作です。

ヘップバーン演じる王女アンがローマ滞在中に城を抜け出し、アメリカ人の新聞記者ジョー(グレゴリー・ペック)と出会うという物語ですが、この映画を印象づけているのはラストのシーンです。ネタバレになるのでものすごく簡単に言うと、去って行ったアンが、戻ってくることを期待させるように、画面には通路だけが映り続けます。私には、この“通路の時間”がものすごく長く感じ、そこで一番ドキドキしました。戻ってきて欲しい、でも、戻ってきて欲しくない。そんな葛藤の時間です。

でも、結果を知ってしまっている2度目にはそんなに長く感じなくなります。最初、あれだけ長く感じた映画とは別の、短く編集された映画を観たような、そんな印象すら受けるでしょう。

人間にとって、時間はいつも平等には流れません。永遠に感じられる10秒があったかと思うと、一瞬に感じられる1時間があったりします。「心理的時間」などと呼ばれるこういった現象も、心理学の研究対象の1つです。

『ローマの休日』では、最初に観た時間の長さ、そして、2回目以降の短さを味わって「心理的時間」を感じてください。その楽しみを奪わないためにも、結果はナイショですよ。