Archive for 11月, 2022
11月の心理行動科学科
2022/11/30 >> 今月の心理行動科学科
11月6日(日)に心理行動科学科初となるスポーツ大会を開催しました。
学生委員が主体となって、ミニゲーム(○×クイズ・イントロクイズ)やドッジボール、バレーボールなどを行いました。
11月7日(月)には大原公務員ゼミナールの今村博之先生をお迎えし、公務員ガイダンスが行われました。
11月19日(土)に学校推薦型選抜の試験が行われました。体調不良の人もなく、志願者全員が小論文の課題と面接に臨みました。同じ日に、社会人入学と編入学の試験も行われ、志願者が無事に試験を終えました。
11月23日(水)勤労感謝の日、仙台駅前アエル2階アトリウムにおいて「ココロサイコロ2022」が開催されました。学科の1年生が3班に分かれ、半年間取り組んできた研究をパネル発表しました。
今回のテーマは「サンドイッチマン・アンケートで世代間比較」・「相手の「本当の気持ち」を解き明かす」・「娯楽施設の心理学」でした。
足を止めた方にパネルの説明をし、質問に答えていました。この経験がこれからの学びに活きていくことでしょう。
11月の学生委員通信:第1回スポーツ大会開催!!
2022/11/21 >> 学生委員通信
みなさん初めまして、こんにちは。学生委員3年の森山彩貴です(*^_^*)
秋と言えば何を想像しますか?芸術の秋、読書の秋、食欲の秋?
色々ありますが、私たちは「スポーツの秋」ということで11月6日(日)に心理行動科学科初となるスポーツ大会を開催しました~!参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
今回のスポーツ大会、実は、準備が今年の6月から始まっていたのです(;゚ロ゚)何度も話し合いを行いながら取り組んでいたのですが、初めての試みということもあり思うようには進みませんでした。皆でちょーっと焦りながら準備を行っていたのですが気づいたら1週間前!このままでは間に合わない!ということで本番前の最後の7日間は少しでも時間があれば集まり、解散後は長文LINEでのやりとりによって、なんとか準備が完了しました。
大会では前半にミニゲーム(○×クイズ・イントロクイズ)、後半にドッジボール・バレーボールを実施しました!実施した4つ全てに準備段階からの沢山のエピソードがあるのですが伝えたいことが多すぎてどこから話せばいいでしょうか。。。いま、書きながら頭の中がプチパニックです笑。
ミニゲームに関しては、盛り上がってくれるのかなという不安がありました。いざ始まってみると、○×クイズでは正解が発表されるごとにリアクションがあり、チーム対抗のイントロクイズでは少し離れた所にあるマイクを取ったチームに回答権を与えるというルールだったため全力ダッシュ!で答えにいく姿がみられました。私たちが想像していた以上に白熱していましたよ~\(^O^)/
後半の2つの競技については、練習時間を設けていました。ですが、それが必要ないほど上手で、スピード感と迫力のある試合が行われました!学年の壁を越えたチーム編成でしたが上手にコミュケーションをとり、お互いに声を掛け合いながらプレーしていました。
後日、筋肉痛に襲われた~という声を聞きました。参加していただいた皆さんは大丈夫でしたか?私たち学生委員は無事に終わった安心から心地良い疲労感でいっぱいになりました(^_^.) (だいぶ長くなってしまったのでこの辺で失礼しまーす!)
参加して頂いたみなさん、何度も力を貸して頂いた先生方、ありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
全体の集合写真をどうぞ!!
11月のリレーエッセイ(木野ゼミ2年・齋藤日和さん)
2022/11/14 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは。木野ゼミ2年の齋藤日和です。つい最近まで扇風機や素麺に頼りながら前期末の課題に追われていたのに、いつの間にか今年も終わりが近づいてきましたね。年々、四季がせわしなく過ぎていくように感じます。時の速さで言えば、1年半も前のことですが、私は未だに入学式 が鮮明に思い出されます。晴天の午後、暖かい日射しと慣れないスーツに身を包み、ヒールに苦戦しながらも何とか式に参加した記憶があります。そんな私も、あと半年で3年生です。時の流れに身を任せるあまり、一日また一日と、惰性に甘えて過ごすことのないよう、学びの意思を強く持ち励んでいきたいです。
それにしても、冬は風邪や体調不良等に悩まされる印象があります。冬に限らず季節の変わり目は、身体だけでなく心にも負担があり、その結果、いつも以上にぐったりしてしまうといった経験は多くの人に当てはまるのではないでしょうか。身体の出すサインには、見てみぬふりをせずしっかりと休息を取る、医療機関を受診するなど策がありますが、心のサインはなかなか表には出づらいですよね。そのような時、少しの時間だけでも趣味や娯楽、好きなことに浸るのが効果的だと私は思います。これからさらに寒さは強まりますが、根を詰め過ぎず自分のペースで(とはいえ、だらけ過ぎず!)毎日を過ごしていきたいなと思います。
11月の心理学コラム:コロナ禍と曖昧さ耐性(担当:友野隆成)
2022/11/11 >> 役に立つ!!心理学コラム
最近,コロナ陽性者がまた増えてきました。巷では第8波が始まるとか始まらないとか言われるようになりましたし,コロナ禍はいったいいつ終わるのでしょうか…。
このように先行き不透明なWithコロナ社会への適応には,私の研究テーマである「曖昧さ耐性」が重要な役割を果たすと考え,新型コロナウイルスに対する恐怖とどのような関連がみられるかを検討しました。①2回目の緊急事態宣言発令中の期間(2021年1月8日~2月7日)に,日本全国の18歳から86歳までのインターネットリサーチ会社登録モニターを対象として実施したweb調査(友野, 2021)では,曖昧さ耐性が高いほど新型コロナウイルスに対する恐怖の程度が低いことが示されました。また,同様のweb調査を②第5波収束の2021年11月中旬ごろと③第6波のまん延防止等重点措置解除直後の2022年3月下旬ごろに実施したところ,どちらの時点でもやはり曖昧さ耐性が高いほど新型コロナウイルスに対する恐怖は低く(友野, 2022),感染が拡大していても落ち着いていても曖昧さ耐性がWithコロナ社会への適応促進要因となりうる可能性が示されました。
これらの結果はある程度予測できていたことでしたが,②の調査で付加的に行った第6波の予測に関する質問に対する分析結果から,意外なことも分かりました。第6波が来るかどうかの予測を「第6波は来ず第5波で終息すると思う」「第5波よりも小さな第6波が来ると思う」「第5波よりも大きな第6波が来ると思う」「わからない」の4つの選択肢から1つ選んでもらい,曖昧さ耐性の高い人と低い人とでその回答傾向に違いがみられるかどうか,カイ二乗検定という統計手法を用いて検討してみました。その結果,有意に「第6波は来ず第5波で終息すると思う」人が曖昧さ耐性高群では多く,曖昧さ耐性低群では少ないという結果が示されたのです(表を参照。その他の組合せは,見かけ上人数の偏りがあるように見えるものもありましたが,いずれも有意ではありませんでした)。曖昧さ耐性の高い人は性急な判断をせず保留する傾向があるため,曖昧さ耐性の低い人と比べて「わからない」と回答するのではないかと考えていたのですが,寧ろ楽観的な判断を下す傾向があることが示されました。その後実際第6波はどうなりましたかと言いますと…皆さんご承知のとおりです。
以上のように,当初想定していた仮説とは異なる結果が得られたことから,頭だけで考えずに実際にデータを取って分析して一定の結論を出すことの重要性を,この付加的な分析を通じて再確認しました。また,このように想定したものとは異なる結果の背景にあるものを探究することが,心理学の面白さ・奥深さの1つでもあります。コロナ禍はいずれ終われども,曖昧さ耐性の研究はまだまだ終われません。
文献
友野 隆成(2021). 曖昧さ耐性と新型コロナウイルス恐怖の関連についての検討 日本心理学会第85回大会発表抄録集, 15.
友野 隆成(2022). 曖昧さ耐性はWithコロナ社会への適応促進要因となりうるか? 日本健康心理学会第35回大会プログラム,37.