10月のリレーエッセイ (宮下ゼミ2年・渡邉碧さん)
2025/10/15 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは!心理行動科学科宮下ゼミ2年の渡邉碧です!
11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と強くなってきました。私は朝起きるのがだんだんつらくなってきて、季節の変わり目を実感しています。毎年のことですが、あっという間に秋が終わって、冬が近づいてきた感じがします。
私は、最近ディズニー・ピクサー映画の「ソウルフル・ワールド」という作品を観ました。ソウルフル・ワールドは、ジャズピアニストのジョーが、自分の夢を叶えるために奮闘する物語です。ある事故で人間が生まれる前の世界に迷い込み、人生の意味や生きることの喜びについて考えることになります。
この映画を観て、私は幸せについて考えることが増えました。映画内では、主人公ジョーがジャズに没頭する姿を、ゾーンの世界に入ると言っていました。これは、心理学で言うフロー状態の典型です。フロー状態とは、没頭して時間を忘れるほど集中している状態のことです。好きなことに熱中する時間は、人の心に大きな充実感を生み出します。私たちも日常生活の中で、時間を忘れるほど何かに夢中になった経験があるのではないでしょうか。そうした瞬間には、小さな達成感や喜びが生まれ、心が軽くなるのを感じます。映画の中では、それを「きらめき」と呼んでいます。このきらめきとは、単なる才能や夢ではなく、生きることそのものに喜びを感じられる瞬間を意味しているのだと思いました。
この映画を通じて、幸せは遠くにあるものではなく、日常の中で自分が没頭し、きらめきを感じられる瞬間なのではないかと感じました。映画の中でジョーが最後に「一瞬一瞬を大切に過ごすよ」と言っていました。学校生活や日々の生活の中で、目の前の小さな瞬間を大切にすることで、より充実した毎日を過ごせるのだと思いました。今回載せた画像は、最近私が感じた「きらめき」の写真です。道端に咲いていた小さな花に、ふと心を動かされました。皆さんも、日常の中にある小さな瞬間を大切にして毎日を楽しみましょう!



