4月のリレーエッセイ(浅野ゼミ4年・庄子心結)
2024/4/30 >> 在学生によるリレーエッセイ
みなさんこんにちは!浅野ゼミ4年の庄子心結です。新学期となりましたが、みなさんはどんな春休みを過ごしましたか?
私たち浅野ゼミ4年のうち5名は春休み中、宮城県警察本部において心理職の心理実習に参加してきました!
実際の公認心理師コースの心理実習に加えて、さらに多くの方から心理職についてお話を伺うことができました。現場で働く方々のお話から学ぶことは多く、メモに書きとる時間が惜しいほどでした!
ですが、その後に浅野先生のお力添えにより県警の被害者支援に携わる方々と意見交換会の開催が実現しました!!!!仕事とプライベートの両立についてや、どのようにしてその職業についたのか等の個人的な相談や実習では聞けなかったことをお話しさせていただきました!自分自身の将来について考える新たなきっかけきもなり、とても濃い1日となりました、、!大学生活の中でも忘れられない1日になったとも思います。
みなさんは春休みにどのような思い出を残せたでしょうか?
次の長期休みまでまだ時間はありますが、みなさんが学校生活を楽しみながら過ごせることを願っております!
4月の心理学コラム:桜とサクラ(担当:瀧澤 純)
2024/4/18 >> 役に立つ!!心理学コラム
仙台では桜が咲き、散り始めています。今回はカタカナの「サクラ」、つまり仕込みの偽客について書きます。
サクラでイメージされるのは、イベントや商売事で客のふりをして盛り上げる人だと思います。一方で心理学の実験でも、「実験について知っているのに、知らないふりをしている人」をサクラと呼びます。英語でいうと、confederate(共犯者・共謀者)やcooperator(協力者)です。
私の卒業論文や修士論文は、ペアのうち一人が言葉で指示をするサクラで、もう一人の実験参加者が指示を理解するときの視線や手の動きを検討しました(瀧澤,2010)。下の画像は実験参加者の視点を簡略化したものです。電池が入った箱と、その奥にいるサクラが見えます。実験前にはサクラに「この場面では『大きい電池を下に動かして』と言ってください」などの仕込みをして、指示の言葉が一定になるようにしました。また、サクラには実験の仮説を教えないようにしたり、実験の内容を知らないふりをする練習をしたり、サクラの方も大変な思いをしながら協力してくれました。
私にとってサクラとは、出会いと別れを想像させる花であると同時に、大学生と大学院生時代の思い出がよみがえる言葉です。あなたにとってのサクラはどんなものですか。
文献
瀧澤純 (2010). 指示対象の理解における自己中心性に及ぼす学習の効果 首都大学東京・東京都立大学心理学研究,20,37-44.
3月の心理行動科学科
2024/3/31 >> その他, 今月の心理行動科学科
3月11日、東日本大震災から13年が経ちました。
何事も無く1日を過ごせたことに改めて感謝しました。
3月18日は学位記授与式の予行演習を行いました。久しぶりに4年生が一同に集まり、にぎやかな様子でガウン・博士帽を受け取りました。
3月19日は学位記授与式が行われました。その後のクラス懇談会では、クラス担任から学位記を一人一人に手渡しました。大学生活4年間の締めくくりとなる、最後の特別な時間となりました。
3月28日にオープンキャンパスが行われました。
心理行動科学科では、学科紹介や模擬授業を実施しました。
3月の心理学コラム:2023年度を終えて(担当:森康浩)
2024/3/31 >> 今月の心理行動科学科
とうとう2023年度も最後の月となりました。今年は過去一番多い卒論の数となり8件の卒論を指導しました。どのようなテーマの卒論があったかというと、「音楽経験と社会的スキルの関係」、「ポイ捨てを抑制するための音声の効果」、「文字情報から読み取れる感情」、「SNSから始まる関係性の進展」、「災害時に生じる正常性バイアスの効果」、「不安な場面でのぬいぐるみの効果」、「対人魅力を上げる香の効果」、「炎上を助長する言葉の効果」を取り扱いました。
また、学年ごとにさまざまな研究を行い、3年生は泉中央の活性化のプロジェクトの一環として行った七北田公園でのオシャピク(おしゃれピクニック)の取り組みの効果を検討しました。2年生は参考文献としてあげている「影響力の武器:実践編」の内容を踏まえて、研究の問いを見つけて、4つの研究を行いました。どのような研究を行ったかというと、センターステージ効果と真ん中を選びやすい傾向がありますが、3次元の状態だと何を選ぶのかということを検討したり、目標を遂行する際に幅のある目標を設定した方が継続しようとする傾向があるが、どのような幅が有効かなどを検討しました。1年生は11月に行われたココロサイコロで発表しましたが、「印象形成」に注目して、SNSのストーリー、人間関係(後輩、店員さんとお客さん)、お土産、匂い、会話に注目して検討を行いました。
自分が大学時代の恩志から「心理学は人に関わることすべてに関わる」と教わり、今でも授業や研究をする際に、日常の中に隠れている心理学をあぶり出しながら、面白い知見を突き止めようとしています。来年度も、もうすぐ始まりますが、面白い研究が学生とできるように一緒に勤しんでいきたいと思います。
3月のリレーエッセイ(木野ゼミ2年・髙橋雪姫)
2024/3/19 >> 在学生によるリレーエッセイ
みなさん、進級や進学などの節目をきっかけに、自分を取り巻く人間関係に、小さいものから大きいものまで、変化を感じたことはありませんか? また、些細なことで学校や外に行きたくないかも……なんて思ったことはありませんか?
ご挨拶が遅れました、木野ゼミ2年髙橋雪姫です!私は少しだけ“心理”っぽいことをみなさんにお話したいと思います。
考えが負の方向へ走ると止まらなくなり、この世界に自分の味方は一人もいないと思ってしまうこともあるかもしれません。「自分は一人の世界を生きている」と思っているかもしれません。しかし、必ず自分は誰かに影響を与え、自分も周りから影響を受けているもので、生きていく上で他者とのつながりは必ずあるものです。
出会いの春、別れの春と言いますが、新しく出会う人との関係構築はもちろん、これまでに関わりのあった人たちとの関係を継続し、強めていくこともできます。
春目前の今、私たちの周りにいてくれる人を大切にしながら、共に世界のたくさんのことを知っていくべきだと私は思っています。人との縁は蔑ろにできないもので、気づいた時に自分の周りにいる人たちを大切にするべき人だと思います。
私たち一人ひとりが、かけがえのない大切な存在です。そんなかけがえのないあなたと、周りのかけがえのない人たちが、 素敵な毎日を送れることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!