12月のリレーエッセイ(木野ゼミ4年・長澤歩未さん)
2024/12/16 >> 在学生によるリレーエッセイ
「私たち女性の健康について」
こんにちは。木野ゼミ4年の長澤です。
12月4日に学科講演会「女性特有のがんをどう防ぎ、どう早めに発見するか」に参加しました。ゲスト講師は、中川記念 ちか子女性クリニック院長・岡村智佳子医師で、子宮頸がんとはどのようなものか、原因ウイルス、予防方法についてなど、詳しく、わかりやすくお話していただきました。
子宮頸がんは20~40代の女性に多いがんで、発症率は20代から増加するそうです。予防する方法は2つあり、ワクチン接種と検診です。私は現在ちょうどHPVワクチンを接種しています。来年の2月に3回目を接種予定でしたので、このタイミングでお話を聞くことができて本当によかったです。
私はこのワクチンに関する理解に差があることを問題視しています。過去に様々な副作用が報道されたことで、HPVワクチンは危険なんだ!と思って接種していない方が多いように感じられます。もちろん、ワクチン接種は個人の自由意思が尊重されます。しかし、正しい知識がない状態で恐怖心や嫌悪感だけから判断をすることは危険だと考えます。私たちの身体に関わることなのでなおさらです。
ネットにはたくさんの情報が存在し、その情報を手軽に見られることにはメリットもデメリットもあります。子宮頸がん以外にも共通しますが、信頼できる情報元から正しい情報を得て、最終的な判断をするのは自分自身なのだということを大切にしたいです。
お話を聞きながら、適切な年齢から子宮頸がんについて平等に教育される機会があるべきなのではないか、とも考えました。今回の企画は、宮城県対がん協会にお勤めの学科OGからのご提案で実現した企画ということでしたが、学生のうちから女性の健康について深く知る場が与えられているのは、女子大学の強みでもあると思います。
これからさらに寒い日が続きますが、皆様もどうぞお体に気をつけてお過ごしください。